脂肪注入生着率95%の機械は実在するか?



「脂肪生存率95%の機械ってどう思いますか?」
と患者さんに質問されたのでお答えします。


その方はこの記事を見たようなんですね。
https://t.co/h5QVvKu8ur


結論から言うと「患者さんが違いに気づくほどの結果は残せない」可能性が高いのではないかと予想します。
あくまで個人的な予想です。
後世でそれが否定されることを願いはしますが、、、


患者さんには後でこのように答えました。

「生きた状態で脂肪をとってくることも大事なのですが、それと同じくらいその後の脂肪の処置、注入の方法、患者さんの体の中の状態(血の巡りが良いか?タバコ吸ってないか?糖尿病がないか?)なども大事です。

95%生きた状態で脂肪取れたとしても、
体に入れた脂肪が95%生きてつく(生着という)わけではないです。

論文出るかわからないですが、最終的な生着の差は数%あるかないか?とかじゃないでしょうか?
悪くはないかもしれないけどオプションとしての値段分の価値があるか?という感じになりそうですね。」



患者さんからは
「今後、より長持ちするこちらの機械で脂肪摂取しましょう!なことが出てくるかもなのですね。。
素人が記事読むとこの機械で脂肪注入したいと思ってしまいます。。」
とのお返事。



渋谷(私のことです)
「悪くはないかもですけどね。
ここの記事の内容がホントなら。
結果がめちゃくちゃ変わるわけじゃないので私は使わないでしょうね。

ベイザーを使ってとった脂肪は熱で溶けているせいで生着率悪いはずなのに(これは論文で出ていてエビデンス、つまり証拠あり)、未だに脂肪注入豊胸のときにベイザー併用しているクリニックありますよね。

それで生着率が減ってる脂肪注入のことを患者さんはどう思ってるのでしょう。そのことを知らない方も多いですよね。結局はドクターがどう説明するかだと思います。
仮に脂肪の生着率が数%上がったところで患者さんからしたら「?」「意味あったのかな?」「でも先生が言っていた通りにしてよかった?」だと思います」




というやり取りがありました。
95%生かして取った脂肪を体に移植しても、そのまま95%生きて脂肪が残るわけではないというお話。
(死んだりダメージを受けた状態の脂肪よりは格段に良いです、そこは間違いない)


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