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【日本を取り巻く国際情勢🌏】貿易の観点からみる世界の地域統合について🚢:貿易実務検定C級対策 No.10

今回は、貿易の観点からみる「地域統合の発展」というテーマでアウトプットしていきます。

1990年第以降、世界の各地で様々な地域統合&連合の動きが進展しているように見受けられます!

地域統合・地域連合は、各種協定に基づきさまざまな形態があります。
多くの地域貿易協定は特定の国家や地域の「通商の活発化」を目的として、関税や輸入数量制限の撤廃、投資・サービスの自由化などを促進しているように思います👍

今回は、前回学んだ「多様な貿易取引の形態」を踏まえて
世界の各地域でどのような動きがあるのか、を整理していくことにしましょう✨

貿易実務のエキスパートを目指したい🔥

貿易実務検定®は、貿易に関連する自分の実務能力・知識がどの程度のレベルにあるのかを客観的に測り証明することができる検定、であると認識しています。

実際に、商社・メーカー等においては勤務年数ごとに貿易実務検定の各級合格が必須となっている企業もあるそうですね👀

貿易に携わる企業への勤務・転職・就職等をお考えの方、インターネットによる個人輸入を行う方や国際舞台で活躍を目指す方などにとっても「貿易実務検定®」は幅広く活用でき、活躍のチャンスが広がるのではないでしょうか?

きっと私たちの生活に密接な「貿易」実務に対する知識を身につけることで、これからの人生における選択肢も増え、もっと有意義なものになることでしょう

私も(2024年4月から商社への就職を予定していますので)貿易実務への理解を深めることで、将来の理想像である「世界と日本を繋ぐ架け橋のような人財」を体現できるように努力していきたいと思います🌏

まずは、初級レベルの該当するC級の取得を目標に、コツコツと勉強して参ります🔥
最終的には、B級、そしてA級の取得を目標に
英語学習も含めて取り組んでいきます!

※なお、本稿はあくまで試験対策の内容です。
したがって、実際のケースとは異なる場合や簡略化した点が若干ありますが、その点に関しましてはご了承ください🙏

これからnoteでアウトプットするなかで、皆さまに「貿易実務」の魅力をお伝えできたら幸いです!
ぜひ、最後までご愛読ください📚

前回のお復習い💖

自由貿易協定(FTA)

まず、FTA自由貿易協定)とは、2カ国以上の国や地域が相互に関税や輸入割当などその他の貿易制限的な措置を一定の期間内に撤廃あるいは削減することを定めた協定です。

関税や非関税障壁をなくすことで締結国・地域の間で自由貿易を実現し、貿易や投資の拡大を目指すものである、と理解しておいてください💖

米国圏の動向

まずは、米国圏の動向を整理します👍
大規模経済圏において、どのような協定があるのか?
という基礎的なポイントを確認しておくことにします。

北米自由貿易協定:NAFTA

まず、米自由貿易協定(North American Free Trade Agreement,NAFTA)はしっかり理解しておきたいですね💛

これは、1994年1月米国、カナダおよびメキシコの北米3カ国間で、関税や数量制限など自由な貿易を妨げる障壁を撤廃するために複数国間で締結する自由貿易協定(FTA)として発効されたものです📝

特徴としては、①加盟国の関税を撤廃したこと
②経済成熟度の異なる先進国・途上国間におけるFTAであること
にあると思います。
※米国・メキシコ間の貿易の拡大が著しいとのことです。

詳細は、以下のサイトよりご確認ください🙇

南米南部共同市場:メルコスール

南米エリアにおける代表的な地域統合市場は、メルコスール(MERCOSUR/MERCOSUL)になると思います!
メルコスールに関する説明は、以下の通りです👍

南米南部共同市場(メルコスール)は1995年,域内の関税撤廃等を目的に発足した関税同盟で
(1)域内の関税及び非関税障壁の撤廃等による財,サービス,生産要素の自由な流通,
(2)対外共通関税の創設,共通貿易政策の採択及び地域的・国際的な経済・貿易面での協調,
(3)マクロ経済政策の協調及び対外貿易,農業,工業,財政・金融,外国為替・資本,サービス,税関,交通・通信等のセクター別経済政策の協調,(4)統合過程強化のための関連分野における法制度の調和に係る取組が行われている。

外務省より引用

ヨーロッパの動向

EU(欧州連合)誕生の歴史については、割愛させていただきますが
ヨーロッパ地域においては「EEA:欧州経済領域」を取り上げたいと思います。
これは、1994年に発足したEEA(欧州経済領域、 欧州経済地域)のことです📝

EU(欧州連合)に EFTA(欧州自由貿易連合)のノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインを含めた共同市場であることは覚えておきましょう。

アジア・太平洋地域の動向

それでは、私たち日本が属する「アジア・太平洋地域」の動向も簡単に整理しましょう。

東南アジア諸国連合:ASEAN

東南アジア10か国から成るASEAN(東南アジア諸国連合)は、1967年の「バンコク宣言」によって設立されました。

原加盟国はタイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、マレーシアの5か国で、1984年にブルネイが加盟後、加盟国が順次増加し、現在は10か国で構成されています。

2015年に共同体となったASEANは、過去10年間に高い経済成長を見せており、今後、世界の「開かれた成長センター」となる潜在力が、世界各国から注目されています。
2017年に設立50周年を迎えました。

出所

ASEAN自由貿易圏:AFTA

ASEAN自由貿易圏は、「AFTA」とも呼ばれ、1993年に発足したASEAN:東南アジア諸国連合の自由貿易協定のことです📝

1993年に先行加盟国6カ国(インドネシア、フィリピン、タイ、マレーシア、シンガポール、ブルネイ)でスタートしました。

そして、1995年にベトナムが加盟し
1997年にミャンマーとラオスが参加し
1999年にカンボジアが加盟しています。

そして、2018年1月に実施された追加的な関税措置により(関税撤廃除外品目を除く)ASEAN域内の関税撤廃が完了しています!

加えて、1997年から勃発した「アジア通貨危機」も、東南アジアにおける地域協力の必要性を高める契機となったのではないでしょうか?👀
そして、2005年に実施された東アジアサミットも重要なイベントとなったでしょう。

ここで登場するのは、East Asia FTA(東アジア自由貿易協定)です!
これは、ASEAN+3(日本・中国・韓国)をベースとする「東アジアにおける自由貿易(EAFTA)構想」のことであり、 主として「中国・韓国」が推しているのが現状です。

このような地域連携の動きは今後どうなっていくのでしょうか?
東アジアサミットは定期的に開催されており、経済を中心に、環境、テロ、など幅広い分野にわたって協力を目指し地域的枠組みになりつつあることを覚えておきたいですね👍

EPA:経済連携協定

EPA経済連携協定とは「2つ以上の国・地域の間で、物品の関税の撤廃や削減、投資環境の整備、知的財産権の保護などで共通ルールを定めて経済的結び付きを強化する協定」となります。

EPAとFTAの違いについてですが、FTAはEPAと同じく、国や地域間の輸出入にかかる関税の撤廃や削減等を定めた国際協定です。
しかし、EPAはFTAの内容に加えて「投資環境の整備」「ビジネス環境の整備」「知的財産保護の強化」等を含む包括的な協定である、ということをご理解いただけますと幸いです💗

加えて、近年は「メガEPA」を志向する傾向があるということも覚えておきましょう!
例えば、TPP11、日米貿易協定、日EU・EPAなどが挙げられますね📝

国際貿易におけるスパゲッティボウル現象

上記で、ご紹介したようにたくさんのEPAが締結されることによって、貿易がより複雑になってしまう現象を「スパゲッティボウル現象」ということがあります。

そもそも、EPAは基本的に協定ごとによって、その規則や内容が異なります。
したがって、2国間EPAをまたぐサプライチェーンを構築しようとした場合、それぞれのEPAのルールを考慮した上での運営を強いられることになってしまうのです。

ここで、このような問題を回避するためにも
より大きなEPA(メガEPA)のなかで、サプライチェーンを構築することが望ましいように思います。
だからこそ、近年は、より大きな経済連携協定の締結が志向されるのです。

しかし、貿易とはとても複雑で、考慮することも多いですから
大きな経済連携協定を締結しようとすれば、するほど
難しくなってしまうことも事実なのです💦

これから「世界の貿易体制」や「各地域の動向」はどのような展開を迎えていくのでしょうか?
このポイントから目が離せませんね👀

なお、本投稿シリーズ作成における
参考資料は、以下の通りです。

英語の学習にもなりますので、勉強するモチベーションがとても高まりますね✨            

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今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

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考え方の引き出しが増えた!
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