ちょっとだけビジネスに役立つフレームワーク思考 No.16💖
課題解決力をさらに高めるために🔥
このシリーズでは、経営課題や業務・人材に対する課題解決に向けて活用できる『フレームワーク』について理解を深めていただける内容かと思います💗
フレームワークは「戦略、分析、構想のための思考の枠組み」という意味であり、自社が抱えている経営課題を改善・解消し、ビジネスの効率性を高めてくれる思考ツールであると私は思います✨
課題を整理し、最善の解決策を得るための手順を様々な方法でアプローチしていくためには「フレームワーク」という基礎をインプットしておくことが大切ではないでしょうか??
個人の課題解決力を高めることは、個人の成長や仕事の遂行において非常に重要です。
以下は、その大切さを示す3つのポイントです。
自己成長とキャリアの進展:
課題解決力を高めることは、新しいスキルの習得や知識の拡充を促進します。課題に取り組む中で経験を積み、自分の限界を超えることで成長が生まれます。
課題解決力が向上すると、難しい状況にも前向きな態度で取り組むことができ、その結果として仕事やプロジェクトでの成果が向上し、キャリアにおいても前進する要因となります。
効果的な意思決定と問題解決:
課題解決力を高めることは、複雑な問題に対して効果的な意思決定を下すスキルを向上させます。問題を冷静に分析し、適切な解決策を見つけ出す力は、ビジネスや日常生活において非常に重要です。
複雑な課題に対処する能力があると、自分の仕事やプロジェクトにおいて迅速で的確な意思決定ができ、結果として生産性が向上します。
ストレス管理と抜本的な改善:
課題解決力が高まると、問題に対して冷静な対処が可能になります。これにより、ストレスやプレッシャーに対処する能力が向上し、より健康的で持続可能な働き方ができます。
課題解決力があると、問題の根本原因を見つけ出し、解決策を練る能力が強化されます。これにより、表面的な問題だけでなく、根本的な改善が可能になります。
これらのポイントからも分かるように、課題解決力の向上は個人のスキルや生活全般において大いに影響を与える要素であり、個人の成長と幸福に寄与します。
このようなことを踏まえて、これから社会人になる立場として、今のうちから考えの引き出しを増やすことや課題解決思考のレベルを高めていきたいなと思います💗
前回のお復習い🔖
PPM分析✨
今回ご紹介するPPM分析とは、「市場の成長率」と「相対的なシェア」を基に経営戦略を策定するために有効なフレームワークです。
「花形」「金のなる木」「問題児」「負け犬」は、通常は個別のプロジェクトや投資に対して使用される表現であり、これらをPPM(Portfolio Project Management)のコンテキストに結びつけることはできます。
以下にそれぞれの意味を解説し、PPMの観点からの関連性を考えてみましょう。
花形(Star):
「花形」は、特に成功が期待され、将来において大きな成果を生む可能性が高いプロジェクトや投資を指します。
PPMの観点では、優れたリターンが期待できるプロジェクトやアセットは、ポートフォリオ内で特に重要視され、適切に管理されるべきです。
金のなる木(Cash Cow):
「金のなる木」は、既存の事業や投資から安定的かつ持続的なキャッシュフローが期待できるものを指します。
PPMの観点では、ポートフォリオ内には安定した収益をもたらすプロジェクトや事業が含まれており、これらを効果的に管理することが重要です。
問題児(Question Mark or Problem Child):
「問題児」は、将来的に成功する可能性があるが、同時に不確実性が高くリスクが伴うプロジェクトや投資を指します。
PPMの観点では、リスク管理が求められるこのタイプのプロジェクトには特に注意が必要で、戦略的なアプローチで対処する必要があります。
負け犬(Dog):
「負け犬」は、将来的な成功が期待できず、収益性が低いプロジェクトや事業を指します。
PPMの観点では、効率的にリソースを割り当てるために、負け犬と見なされるプロジェクトには資源を適切に割り当てるか、または閉鎖するかの判断が求められます。
PPM(Portfolio Project Management)分析の事例を具体的に挙げてみましょう。以下は、ある架空の企業の事例です。
企業: XYZテクノロジーズ
背景: XYZテクノロジーズは、情報技術関連の製品とサービスを提供する企業であるとしましょう。
そして、この企業は成長戦略を追求し、複数のプロジェクトを進行中です。
PPM分析を使用して、プロジェクトポートフォリオを最適化し、ビジネス目標を達成するための戦略的な決定を下すことを決定しました。
プロジェクトポートフォリオ:
新製品開発プロジェクト(花形):
目標: 新しい製品を市場に投入し、市場シェアを拡大する。
利点: 高い収益が期待されるが、競合が激しいためリスクも高い。
既存製品ラインの拡大(金のなる木):
目標: 既存製品の機能を拡充し、既存顧客からの収益を増やす。
利点: 安定した収益が期待され、市場リーダーシップを強化できる。
新市場進出プロジェクト(問題児):
目標: 新しい地域に進出し、新規市場での存在感を築く。
利点: 成功すれば大きな成果が期待されるが、市場の不確実性が高い。
古い製品のリプレースメントプロジェクト(負け犬):
目標: 古い製品を新製品で置き換え、陳腐化した製品ラインを更新する。
利点: 売上減少を防ぐが、新しい市場参入の魅力は低い。
PPM分析のステップ:
セグメンテーション:
ポートフォリオをセグメント化し、各プロジェクトの特徴とビジョンを理解する。新製品開発は「花形」、既存製品拡大は「金のなる木」など。
ターゲティング:
ポートフォリオの中で戦略的な重点を置くプロジェクトを選択する。成果が最も期待できる「花形」プロジェクトに重点を置くことを決定。
ポジショニング:
各プロジェクトの役割と位置づけを確認し、競合他社との差別化を図る。新市場進出プロジェクトのリスクを最小化するための戦略を策定。
リソース配分:
予算、人材、技術リソースを適切に分配する。花形プロジェクトには重要なリソースを集中し、古い製品のリプレースメントプロジェクトには最低限のリソースを割り当てる。
進捗モニタリング:
各プロジェクトの進捗を継続的にモニタリングし、調整が必要ならば早期に行う。特に新市場進出プロジェクトの市場動向を注視。
評価:
ポートフォリオ全体のパフォーマンスを定期的に評価し、ビジネス目標に対する適合性を確認する。
この事例では、XYZテクノロジーズがPPM分析を用いて、プロジェクトポートフォリオを戦略的かつ最適化されたものにするプロセスを示しています。
このようにフレームワークひとつで、ある企業のプロジェクトポートフォリオを描くことができるようになるのです💛
フレームワークを有効に活用するために💗
私が考える「フレームワークを活用することのメリット」は4つにまとめられると思います📝
フレームワークを活用して思考することには、以下のようなメリットがあります。
構造化されたアプローチ: フレームワークは一般的な問題やタスクに対する構造を提供します。これにより、思考プロセスが整理され、複雑な問題に対しても構造的なアプローチが可能になります。構造化された思考は、問題解決や意思決定を迅速かつ効果的に行うのに役立ちます。
共通の言語の確立: フレームワークは共通の概念や用語を提供することがあり、これによりプロジェクトチームやコミュニケーションが円滑になります。共通の言語を持つことで、メンバー間での理解が深まり、コラボレーションが容易になります。
再利用可能なパターンの活用: フレームワークはベストプラクティスやデザインパターンを提供することがあり、これに基づいてコードやアーキテクチャを構築することができます。再利用可能なパターンの活用により、開発プロセスが迅速化し、コードの品質が向上します。
問題解決の迅速化: フレームワークは特定の問題や業務に対する解決策を提供しているため、これを活用することで問題解決が迅速化します。既存のフレームワークを使用することで、問題に対する最適なアプローチを見つける時間を短縮し、プロジェクトの進捗を加速させることができます。
しかしながら、フレームワークを使う際の注意点も同様に存在します📝
以下は、考慮すべき重要な点であると考えます📝
目的を明確にする: フレームワークは特定の目的や問題に対する解決策を提供するため、まず初めに解決しようとしている問題や達成しようとしている目標を明確にしましょう。目的がはっきりしていないと、適切なフレームワークの選択が難しくなります。
適切なフレームワークの選択: プロジェクトの性質や要件に基づいて、適切なフレームワークを選択することが重要です。選択肢が多い場合、それぞれの特徴やメリット、デメリットを比較検討し、プロジェクトに最適なものを見極めましょう。
柔軟性を保つ: フレームワークを使用することで、一部の決定や構造が制約されることがあります。しかし、柔軟性を保つことも重要です。プロジェクトの進行や要件の変更に柔軟に対応できるように、フレームワークを適切に活用し、必要に応じて拡張やカスタマイズを検討しましょう。
このように「フレームワーク」はあくまで、基礎的な位置づけであり、これから導き出した答えが全てであるということはありません…
何より大切なことは、フレームワークをベースにしつつも、自らの頭で考えることにあります✨
このようなことを念頭において、自分自身の課題解決力を高めていこうと思います!
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