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【絶対に覚えたい🌈】輸出入取引と多様なケース別に適用される相場について🔖:貿易実務検定C級対策 No.57

今回は非常に重要な論点である
「輸出入取引と相場」について
一緒に学習したいと思います。

昨日1ドル160円台を記録するなど
歴史的な外国為替相場となっている
日本経済ですが、これらの影響がどのように
貿易と関わっているのか気になりますよね!

今回の投稿における具体的な内容としては
・対顧客相場の見方
・直物相場の種類

について確認していきます📚

検定試験でも問われることが
多い内容ですので、しっかり
マスターして得点源にしましょう🔥


貿易実務のエキスパートを目指したい🔥

私が挑戦する貿易実務検定®
貿易に関連する自分の実務能力・知識が
どの程度のレベルにあるのかを客観的に
測り証明することができる検定です。

実際に、商社・メーカー等においては
勤務年数ごとに貿易実務検定の各級合格が
必須となっている企業もあるそうですね👀

貿易に携わる企業への勤務・転職・就職等を
お考えの方、インターネットによる個人輸入を
行う方や国際舞台で活躍を目指す方にとっても
「貿易実務検定®」は幅広く活用できますので
活躍のチャンスが広がるのではないでしょうか?

きっと私たちの生活に密接な「貿易」実務に
対する知識を身につけることで
これからの人生における選択肢も増え
もっと有意義なものになることでしょう


私も2024年4月から商社へ勤務する予定ですので
貿易実務のエキスパートを目指していきたいです!

そして、私の将来的な理想像である
「世界と日本を繋ぐ架け橋のような人財」を
体現できるように努力していきたい
と思います🌏

まずは、初級レベルの該当するC級の取得
目標に、コツコツと勉強して参ります🔥

最終的には、B級、そしてA級の取得を目標に
英語学習も含めて取り組んでいきます!

※なお、本稿はあくまで試験対策の内容です。
したがって、実際のケースとは異なる場合や
簡略化した点が若干ありますが、その点に
関しましてはご了承ください🙏

これからnoteでアウトプットするなかで
皆さまに「貿易実務」の魅力を
お伝えできたら幸いです!
ぜひ、最後までご愛読ください📚

前回のお復習い💖

対顧客相場表の見方

それでは、対顧客相場表である
EXCHANGE QUOTATIONS
について
一緒に見方を確認していきましょう✨

(a)SPOT RATE

前回の学習内容でも登場した直物相場(SPOT
RATE)
ですが、直物相場のなかにも
電信売相場(TTS)や電信買相場(TTB)などといった
いくつかの種類があるのです👍

他にも、先物相場(FORWARD RATES)
があり、それには何ヶ月先という違い
はありますが、売りと買いのそれぞれに
1つずつの相場しかありません。
※T.T.Rateのみ

(b)Selling Rate(売相場)

Selling Rateは「売相場」を指しています。

(c)Buying Rate(買相場)

Buying Rateは「買相場」を指しています。

なお、売相場にも買相場にも
電信(TT)相場とそれ以外の相場が
あるということがわかりますね👍

(d)電信(TT)相場

これは、銀行が資金移動の指図を
電信で送る場合の相場です。
銀行に資金の立替が発生しない場合に
適用されるレートと覚えてください。

直物相場(Spot Rate)の種類💡

それでは、対顧客相場を整理して
各種の相場について確認します👍

①対顧客仲値:Telegraphic Transfer Middle Rate

対顧客相場の基準となるのは
「対顧客仲値」です。

対顧客仲値は、当日午前10時頃の
インターバンク(銀行間取引)市場での
変動している直物相場から、その日の
対顧客向け固定相場の基準として
決定される相場になります👍

なお、以下の解説において
対顧客仲値は、120円としていきます📝

②電信売相場:TTS

次に、TTSとは
Telegraphic Transfer Selling rateの略称で
日本語で電信売相場の意味となります。

これは、円を外貨に替える時に
適用される為替レートのこと
です。

また、金融機関が顧客へ外貨を販売する
時のレートで、外貨預金や
トラベラーズチェック、外貨送金で
円を外貨に交換する時はTTSで決まります👍

つまり、TTSとは取引の資金移動の指図を
電信で送るときの相場であり
対顧客仲値に銀行の利益として
通常1円のマージンが加えられます。

よって、銀行は銀行間市場からドルを
仲値で仕入、それを顧客に売るときに
1ドルについて1円の利益を得ている
ということになります👍

したがって、TTSとは、通貨の交換比率
である相場に銀行の利益を盛り込んだ
レート
であると言えるでしょう👍

そして、TTSは銀行に何の資金の立替えも
発生しない為替取引を行う時に適用
されるレートでもあります。
例えば、外貨を海外に送金するときです。

③電信買相場:TTB

TTSと同様に、銀行が顧客から
電信為替(資金の立替が生じない取引)
を買うときに適用される相場
です。
Telegraphic Transfer Buying Rateの略で
TTBは、対顧客仲値から1円のマージンを
差し引いたもの
となります📝

つまり、銀行は顧客からTTBで仕入れて
銀行間市場で仲値で売ることによって
1ドルについて1円の利益を得る

ということになるのです👍

④一覧払輸入手形決済相場:Acceptance Rate

Acceptance Rate(一覧払輸入手形決済相場)
とは、信用状に基づいて発行された
一覧払輸入手形の代金を銀行が
支払う場合の売相場になります。

資金が回収されるまでの間
銀行が立替払いを行い、この間の立替金利を
TTSレート(電信売り相場)に加えたもの

であると覚えてください👍
この銀行の立替期間は、ちょうど手形と
船積書類の郵送期間に該当しますので
「メール期間」と呼ばれ、この利息は
「メール期間金利」と言われています📨

具体的なアクセプタンス・レートの仕組み
については、割愛させていただきますが
このように銀行に何の立替も発生しない
TTSと比べて、アクセプタンス・レート
銀行に手形のメール期間に相当する資金の
立替期間があり、その間のメール期間金利
あらかじめ相場に織り込まれているのです。
※日本では通常12日間がメール期間

つまり、輸入者は、手形を決済する時
既に金利を自動的に上乗せされた相場で
円に換算し、手形代金を支払っているのです🔖

⑤一覧払輸出手形買相場:At Sight Rate(A/S)

買相場でも銀行にメール期間の
資金の立替えが発生するため
その間の利息を盛り込んだ相場があります。
これがA/S(一覧払輸出手形買相場)です。

この際、輸出者は手形を銀行に買い取って
もらう際に、既に金利分を天引きされた
円貨を受け取っている
ことになります。

これは、銀行が輸出者の信用付きの
一覧払手形を買い取った(立替払いした)
場合に、輸入地で代金が入金されるまで
ちょうど手形の送金期間、すなわち
メール期間の間、銀行が資金を
立替えていることになるので
その間のメール期間金利を
あらかじめTTBから差し引いた相場で
手形代金を円に換算する
のです。

なお、信用状のない一覧払手形を
買い取る場合には、さらに
リスク負担料を差し引いた
信用状なし一覧払輸出手形買相場
が適用されることになるのです👍

⑥期限付手形買相場:Time Bill(Usance Bill) Buying Rate

銀行が輸出者から信用状付きの
期限付手形を買い取る場合の相場で
手形期間に応じて買取レートが異なります。

そして、銀行が期限付手形を買い取る場合
銀行は一覧払手形のときのメール期間に
加えて、さらに手形期間分の資金も
立て替えていることになります👀

したがって、一覧払輸出手形買相場
At Sight Rateよりさらに手形期間分の
立替利息を差引いた相場が決定されており
輸出者はメール期間金利プラス手形期間
の金利を天引きされた相場で
手形代金を受け取っている
のです📝
なお、手形の期間は通常30日単位で
30日、60日、90日等となっています。

検定試験対策:対顧客相場表の見方🏆

以下では、対顧客相場表の見方
について、検定対策を踏まえて
要点を整理していきたいと思います!
なお、設定として対顧客仲値は120円
銀行のマージンは1円、そして
メール期間金利は0.2円であるとします。

$$
\\対顧客相場表の読み方\\    
\\\begin{matrix}\\ 高:売相場&\\   &Cash  Selling  Rate\\      \\121.20&Acceptance  Rate\\+ 0.20円&<メール期間>金利\\⇅  &          \\121.00&TTS:電信売相場\\+1円&銀行のマージン\\⇅&    \\-----------\\120.00&対顧客仲値(基準)\\-----------\\⇅&          \\-1円&銀行のマージン\\119.00&TTB:電信買相場\\⇅&         \\-0.20円&<メール期間>金利 \\118.80&A/S:At  Sight  Rate\\↑& \\&30days分の金利\\        \\0.64円&Usance  Bill  Buying  Rate\\↓&\\118.16&30d/s\\117.16&60d/s\\      \\       \\低:買相場&  \\\end{matrix}
\\
$$

このような形で、対顧客相場表の
読み方をしっかりインプットして
検定対策も踏まえていきましょう🔥

本日の解説はここまでとします!
対顧客相場表の読み方を含め
各種類の直物相場について
ご理解いただけたでしょうか??

次回からは、輸出取引をメインに
貿易実務の手順を一緒に
学んでいこうと思います💛

なお、本投稿シリーズ作成における
参考資料は、以下の通りです。

英語の学習にも繋がりますので
勉強するモチベーションが
より一層高まりますね✨       

おすすめマガジンのご紹介🔔

今後、さらにコンテンツを
拡充できるように努めて参りますので
何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご覧いただきありがとうございました🌈

まだまだ浅学非才な私ですが
noteという最高の環境を活用して
日々、成長できるように精進します🔥

アウトプット前提のインプットを体現する
ことができるのは、本当に有意義であると
思いますし、成長の記録としても残るので
非常にやりがいを感じています。

社会人になってもnoteはなるべく
継続していきたいことではありますが
あくまで趣味としての取組みになりますので
優先順位を大切にして活動していきます!

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