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【我が国の貿易🚢】経済のグローバル化に伴う世界貿易体制と日本🌏:貿易実務検定C級対策 No.2

今回は「国際貿易体制の変遷」をメインにアウトプットしていきます💛

 1930年代の不況後、世界経済のブロック化が進み各国が保護主義的貿易政策を設けたことが、第二次世界大戦の一因となったという反省から、1947年にGATT(関税及び貿易に関する一般協定)が作成され、GATT体制が1948年に発足しました(日本は1955年に加入)。

貿易における無差別原則(最恵国待遇、内国民待遇)等の基本的ルールを規定したGATTは、多角的貿易体制の基礎を築き、貿易の自由化の促進を通じて日本経済を含む世界経済の成長に貢献してきたのです!

そして、今日におけるWTOを中心とした世界貿易体制について、その歴史から簡単に学んでいきましょう👍

貿易実務のエキスパートを目指したい🔥

貿易実務検定®は、貿易に関連する自分の実務能力・知識がどの程度のレベルにあるのかを客観的に測り証明することができる検定、であると認識しています。

実際に、商社・メーカー等においては勤務年数ごとに貿易実務検定の各級合格が必須となっている企業もあるそうですね👀

貿易に携わる企業への勤務・転職・就職等をお考えの方、インターネットによる個人輸入を行う方や国際舞台で活躍を目指す方などにとっても「貿易実務検定®」は幅広く活用でき、活躍のチャンスが広がるのではないでしょうか?
私たちの生活に密接な「貿易」実務に対する知識を身につけることで、これからの人生における選択肢が増え、きっともっと楽しくなることでしょう

私も(2024年4月から商社への就職を予定していますので)貿易実務への理解を深めることで、将来の理想像である「世界と日本を繋ぐ架け橋のような人財」を体現できるように努力していきたいと思います🌏

まずは、初級レベルの該当するC級の取得を目標に、コツコツと勉強して参ります🔥
最終的には、B級、そしてA級の取得を目標に
英語学習も含めて取り組んでいきます!

※なお、本稿はあくまで試験対策の内容です。
したがって、実際のケースとは異なる場合や簡略化した点が若干ありますが、その点に関しましてはご了承ください🙏

これからnoteでアウトプットするなかで、皆さまに「貿易実務」の魅力をお伝えできたら幸いです!
ぜひ最後まで、ご愛読ください✨

前回のお復習い💖

貿易を取り巻く環境の変化🌏

貿易実務を学習していく上で、国際貿易のマクロ的に俯瞰することも大切です!
今回の投稿では、国際貿易体制と日本の貿易というテーマについてアウトプットしていこうと思います💛

経済産業省によれば、日本のグローバリゼーションの歴史について以下のように示されています!

第2次世界大戦以降、20世紀後半にかけて、日本経済は、世界経済とのつながりを深める中で、グローバリゼーションの進展、自由貿易の恩恵を受けながら、急速に成長を遂げた。

日本のドル建てのGDP額の推移を見れば、経済成長や1985年のプラザ合意以降、急速に円高方向に推移したこともあり、特に1980年代から伸びが加速し、1993年には世界GDPの約18%を占めた。

貿易額は1980年から急速に伸びており、一時減少したものの、再び拡大傾向にあり、日本経済を支えている

出所

具体的な内容としては、キーワードの説明を中心に覚えたい用語をまとめていきたいと思います👍

保護貿易(protective trade)主義の政策

保護貿易は自国の幼稚産業の育成を目的に開発途上国で行なわれる傾向にあります。
しかしながら、アメリカ合衆国などの先進国が相互主義、公正貿易を主張して、貿易赤字国からの輸入品にさまざまな理由をつけて制裁的に高い関税を課すなどの措置をとる事例も見受けられるのです💦

保護貿易主義の政策として、代表的な例は「輸入制限」や「関税の引き上げ」となります。

ブレトンウッズ体制とその崩壊

ブレトンウッズ体制とその崩壊については、以下の引用内容をご覧ください📝

ブレトンウッズ体制とは、第二次大戦後に米国を中心に作られた、為替相場安定のメカニズムです。
1944年、米国にあるブレトンウッズホテルに連合国の代表が集まって決められたので、「ブレトンウッズ体制」と呼ばれています。

これは、第二次大戦の遠因でもあった為替相場切り下げ競争の再発を防ぎ、戦後の復興に欠かせない貿易の円滑な発展のための決済システムを作ろうというものです。

基本的には、戦前の金を国際決済手段とする金本位制への回帰ですが、過去と異なる点は、各国通貨と米ドルの交換比率を固定し、ドルだけが金と交換比率を固定するという、ドルを間に挟んだ金本位制です。
これを金・ドル本位制と呼ぶこともあります。

金とドルの相場を固定し、ドルと各国通貨の相場を固定するということは、金本位制と実質的には同じと思われるかもしれません。違いは、金本位制では各国間の決済が原則的には金で行われていたのに対し、金ドル本位制ではドルで行われたということです。金は紙の通貨と違って貿易量の増加に従って柔軟に流通量を増やすことが出来ません。近代以降の経済規模の急速な拡大の前に、金を決済手段とする利便性は大きく低下していました。通貨発行量が拡大しやすい一国の通貨、米ドルが金にとってかわったのです。

それならば金・ドル本位制ではなく、ドル本位制にすればいいではないかと思うかもしれませんが、まだこの時代は、国際通貨は、使用者が共通の価値を認める何かしらの物的な担保を持たねばならないとの固定観念から抜け切れてなかったのだと思います。
しかし、金の量は増えないのにドルの量は経済回復につれて増えていきます。増えない金を担保に米ドルが増発されるという点にブレトンウッズ体制の矛盾がありました。誰の目にも、ドルの金との交換比率が下落していくのは自明でした。

ニクソンショックによってこの金・ドル本位制が崩れました。
各国の通貨価値が、アンカーなく変動相場制を漂うことになったのです。
では、国際通貨制度は担保を失ったのでしょうか。その後、主要国政府中銀は、通貨や金融の安定のために共通の金融規制作りやマクロ政策協調に力を注ぎました。この国際協調というソフト・コラテラルこそが、金に代わる国際通貨制度のアンカーとして発展していったのだと思います。

https://www.iima.or.jp/abc/ha/1.htmより引用

関税および貿易に関する一般協定:GATT

GATT(ガット)とは、1947年に署名された「関税および貿易に関する一般協定」(General Agreement on Tariffs and Trade)の略称です📝

関税引き上げ操作などの貿易制限を廃止し、自由貿易を国際的に推進することを目的として制定された国際協定と言われています。

かつて、第二次世界大戦が引き起こされた原因の一つが、世界恐慌後に各国が取ったブロック経済や保護主義的な政策であるとの反省から、GATTが制定されたのです。

GATTが有する世界史的な意義としては、初めて国際貿易の自由化に向けた世界共通のルールを設定したことにあると言えるでしょう🌏
貿易制限の撤廃、すなわち「輸入数量制限の撤廃」ということからも貿易は原則自由の方向を目指していることが伺えます。

そして、GATTは、以下にご紹介する2つの「無差別の原則」に基づいて「自由貿易」を実現することを目的にしているのです💛

①最恵国待遇

最恵国待遇とは関税などでいずれかの国に与える最も有利な待遇をほかのすべての加盟国にも与えなければならないというルールです!

ただし、例外として「一般特恵関税制度(GSP)」や「自由貿易協定(FTA)」があることは覚えておいてください📝

②内国民待遇

内国民待遇とは、外国から輸入された商品やサービスに対して、差別待遇をせずに国内のものと同等に扱うというルールです!

ラウンド交渉

GATT体制強化、関税の引き下げ、輸入制限などの貿易障壁を除去することを目的として、多くの加盟国が一斉に関税および貿易に関する交渉を行う「ラウンド」が繰り広げられてきました。

1947年   第1回~
1961年   ディロン・ラウンドまでの5回の多角的貿易交渉
1964~67年  ケネディ・ラウンド
1973~79年  東京ラウンド
1986~93年  ウルグアイ・ラウンド

ここ(ウルグアイ・ラウンド)で「農産物の分野」で利害対立が発生し、難航したと言われています📝
農作品の輸出を拡大したいと思うアメリカ・途上国サイドと
自国の農業を保護したいと思う日本・フランスサイドによる対立であると整理することができます!

このような対立の結果も踏まえ、ウルグアイ・ラウンド交渉では、各分野の交渉結果を実施、運営管理する国際機関を設立するための協定が結ばれたのです。

世界貿易機関:World Trade Organization

1995年1月1日、WTO設立議定書により、GATTからWTOへ引き継がれたことで、正式な国際機関として「世界貿易機関:World Trade Organization」が誕生しました🌏
本部はスイスのジュネーブにあり、WTO協定の管理・運営、貿易紛争の処理等を担うとともに加盟国間の貿易交渉の場を提供しています!

以下に、WTO設立協定書附属書のリンクを載せておきます👍

今日、WTOの下では、協定上の紛争解決、各国の貿易政策の審査等も含めた協定の運用・実施が行われるとともに、新たな貿易自由化やルールの強化・拡充を目指した多角的貿易交渉が実施されることになっています。

しかしながら、WTOの形骸化という問題も懸念されているのではないでしょうか?

それは、世界経済でFTA(自由貿易協定)が増加している背景とその理由にあります。
FTA(自由貿易協定)が増加し続けてきた理由としては、1995年に発足したWTO体制の下で推進されてきた、従来の多国間貿易自由化交渉がスムーズに進まなくなってしまったという状況が考えられるというのです💦

これから、さらに貿易実務について学習をしていきますが、このような国際体制やトレンド、ニュースにも関心をもって取り組んでいきたいです!

なお、本投稿シリーズ作成における
参考資料は、以下の通りです。

英語の学習にもなりますので、勉強するモチベーションがとても高まりますね✨            

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今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

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考え方の引き出しが増えた!
読書から学べることが多い!
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