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【固定資産の減少🏢】売却・買い換え・除却・廃棄・滅失に関する正しい会計処理🧮:エッセンシャル会計学 No.24

今回は、固定資産が減少する取引についてまとめていきます💛

固定資産の売却というテーマは、既に日商簿記3級学習しています。
日商簿記2級においては、新しいテーマとして固定資産の「買換え、除却、廃棄、滅失」が登場します。
日常生活においても、同様の取引きをしている場合もあると思いますので、どのような資金フローがあるのかイメージしながら仕訳をしていけたらGOODですね✨
今回は、これらの会計処理について例題を用いて解説していきます🔥


会計・財務についてもっと学びたい🔥

会計業務や経理、財務、簿記についての基本的な知識を持つことは、ビジネスパーソンにとって重要であると感じています。

今後、定期的に投稿していく【エッセンシャル会計学シリーズ】では、会計業務の重要性から経理や財務の役割まで、私が勉強したことをわかりやすくアウトプットしていきたいと思います🔥

さらに、経理業務の具体的な内容や財務業務の目的、簿記の種類と特徴についても詳しく掘り下げていきたいです💛
そして、日商簿記検定2級合格を最終的な目標として会計学を勉強していきたいと思います!

ビジネスにおける財務情報の管理や経営判断の基盤となる知識を身につけるため、ご一読いただけますと幸いです💖

前回のお復習い📑

①固定資産の買換え🚗

まずは「固定資産の買い換え」について、考えていきます!
そもそも買換えとは、新しい固定資産を購入する際に、古い固定資産を下取りに出し、その下取り代金を新しい固定資産の購入代金に充てる取引のことです📝
すなわち、買換えは、旧固定資産の売却と、新固定資産の購入が同時に行われるということですね💛

今回は、このような買い換えの取引きを仕訳していきたいと思います🔥
なお、この際の会計処理としては、旧固定資産の売却と、新固定資産の購入の仕訳を行い、それを合算した仕訳を買換えの仕訳とすることがポイントとなります。

具体的な例題からイメージしていきましょう✨
次の取引について、仕訳を示しなさい。
車両(取得原価500,000円、減価償却累計額320,000円、記帳方法は間接法) を290,000円で下取りに出し、新車両650,000円を購入した。
新車両の購入金額と旧車両の下取価格の差額は現金で支払った。

$$
\\解答\\
\begin{matrix}\\ 借方:金額&貸方:金額  \\車     両:650,000&車     両:500,000\\減価償却累計額:320,000  & 現     金:360,000\\&固定資産売却益:110,000\end{matrix} 
$$

なお、上記の解答の仕訳は、次の仕訳を1つにまとめたものとなります📝

$$
\\旧車両の売却\\
\begin{matrix}\\ 借方:金額&貸方:金額  \\現     金:290,000&車     両:500,000\\減価償却累計額:320,000 & 固定資産売却益:110,000\end{matrix}  
$$

$$
\\新車両の購入\\
\begin{matrix}\\借方:金額&貸方:金額  \\車両:650,000&現金:650,000\end{matrix} 
$$

このように、固定資産の買換えを行った場合、会計処理を考える際の取引イメージとして、旧固定資産の売却と新固定資産の購入に分けて考えることが大切になります。

②除却&廃棄に対する会計処理📝

今後、利用する可能性の低い固定資産の処分方法には、売却以外に除却(事業の用途から取り除くこと)や廃棄(捨ててしまうこと)があります。

除却の会計処理

除却した場合について考えていきます。
この場合、固定資産を減額させ、固定資産の帳簿価額を「固定資産除却損」 勘定(費用)として処理します。
また、除却資産に処分可能価額(売却価額)が見積もられる場合、その金額を「貯蔵品」勘定(資産)に計上します。
そして、固定資産の帳簿価額と貯蔵品との差額を固定資産除却損の金額とします。
$${固定資産除却損=除却時の帳簿価額-処分可能価額}$$となることを覚えておきましょう📝
なお$${帳簿価額=取得原価-減価償却費累計額}$$となります。

廃棄の会計処理

廃棄した場合については以下の通りです。
固定資産を減額させ、固定資産の帳簿価額を「固定資産廃棄損」 勘定(費用)として処理します📝

ここで、廃棄に際して廃棄費用が生じる場合は「固定資産廃棄損」勘定に含めて処理します。
なお、廃棄は単に捨てることなので、上記で説明した「除却」とは異なり処分可能価額はないのです。
$${固定資産廃棄損=廃棄時の帳簿価格+廃棄に要した費用}$$となることをインプットしておきましょう💛

これらの知見を踏まえて、以下の2問の仕訳例題を一緒に解いていきましょう!
次の取引について、仕訳を示しなさい。
⑴備品(取得原価75,000円、減価償却累計額54,000円、記帳方法は間接法) を除却した。
ここで、その処分可能価額は4,000円と見積もった。

⑵車両(取得原価420,000円、減価償却累計額380,000円、記帳方法は間接法) を廃棄した。
なお、廃棄に際して現金13,000円を支払った。

$$
\\解答:(1)除却\\
\begin{matrix}\\借方:金額&貸方:金額\\減価償却累計額:54,000 &備品:75,000\\貯  蔵  品:4,000\\固定資産除却損:17,000
\end{matrix}
$$

$$
\\解答:(2)廃棄\\
\begin{matrix}\\借方:金額&貸方:金額\\減価償却累計額:380,000&車両:420,000\\固定資産廃棄損:53,000 &現金:13,000
\end{matrix}
$$

このように、①固定資産を除却した場合は「固定資産除却損」勘定(費用)を計上すること
②固定資産を廃棄した場合は「固定資産廃棄損」勘定(費用)を計上すること
③除却した資産に処分可能価額が見積もられる場合は「貯蔵品」勘定(資産)を計上すること
に留意しながら、適切に仕訳をしていきましょう🔥

③滅失と保険金に関連する取引🔖

滅失とは、火災等の災害により固定資産が失われることをいいます。検定試験では、単に滅失した場合(保険を掛けていない場合)と、滅失した資産に火災保険等の保険を掛けている場合の2つのケースが出題されます。
※なお、今回は後者の場合を重点的に解説します!

保険を掛けていない場合の会計処理は、シンプルです。
$${火災損失=火災時の帳簿価額}$$として計上します。
なお$${帳簿価額=取得原価-減価償却累計額}$$です📝

保険を掛けていた場合の会計処理

滅失した固定資産に保険を掛けていたとしても、保険金額がすぐに確定するわけではありません。
保険金の額は、保険会社が調査をしたうえで、後日確定することになります。
そのため、保険金が確定するまでの間、固定資産の帳簿価額を「未決算」勘 定(資産)(または「火災未決算」勘定(資産))として処理します。
※この投稿では、一貫して火災が発生した場合を想定している点にはご了承ください。

このテーマの要点を整理しますと、以下3点になります。
①保険を掛けている資産が火災により滅失した場合、「火災未決算」勘定(資産)を計上すること
②後日、保険金が確定した際には、「火災損失」勘定(費用)または「保険差益」勘定(収益)を 計上すること
③保険金確定額<未決算勘定であれば、火災損失
保険金確定額>未決算勘定であれば、保険差益が発生していること

これらの要点を整理した上で、以下の仕訳例題を解いていきましょう💛
次の取引について、仕訳を示しなさい。
⑴建物(取得原価25,000,000円、減価償却累計額20,000,000円、記帳方法は 間接法)が焼失した。なお、この建物に対して保険金を8,000,000円掛けて いた。
⑵上記⑴について、保険会社から保険金4,700,000円の支払いを行う旨の通 知を受けた。
⑶上記⑴について、保険会社から保険金6,800,000円の支払いを行う旨の通 知を受けた。

$$
\\解答:(1)火災発生時\\
\begin{matrix}\\借方:金額&貸方:金額\\減価償却累計額:20,000,000&建物:25,000,000\\未  決  算:5,000,000

\end{matrix}
$$

$$
\\解答:(2)保険金確定時(損失)\\
\begin{matrix}\\借方:金額&貸方:金額\\未収入金:4,700,000 &未決算:5,000,000\\火災損失:300,000
\end{matrix}
$$

$$
\\解答:(3)保険金確定時(差益)\\
\begin{matrix}\\借方:金額&貸方:金額\\未収入金:6,800,000&未決算:5,000,000\\ &保険差益:1,800,000

\end{matrix}
$$

今回の解説は、ここまでとします💛
日商簿記2級合格に向けて、着実に成長していきます🔥

私が考える会計学を学ぶ意義💖

会計知識は、経理や会計士だけが理解していればいいというわけではありません🔥

なぜならば会計は、経理や監査法人の会計士だけではなく、営業や管理職、経営全般まで、会社に所属している全て人にとって必須の知識であると考えているからです!

ほとんどすべての会社は、営利団体であると思われます!
つまり、ボランティアではなく、利益を追求し、事業活動を行い、会社は成長していくことを本質的な目的にしていることでしょう。

私も株式会社に就職を予定している以上、利益の出る仕組み、お金の流れは確実理解をしておく必要があることを自覚しています。

例えば、営業マンだとしても、売上の目標や予算作成に関わることがあると思います!
そして、その予算の仕組みも、売上の処理も、全て会計が関係しているのです。
また、営業の売上は経理が処理をし、会社の利益がいくらになるかを算出していくことになります!

総じて、会計を知ることで、会社にどれほどのインパクトをもたらしているのかを把握でき、予算の作成においても精緻に行えるようになると言えますね💖
また、数字に強くなり、定量的な分析に基づく思考法やビジネスが行えるようになるでしょう。

そして、会計の知識を洗練していけば将来的に経営者の視点を手に入れることができると思いますので、新規プロジェクトにアサインされたり、昇格のきっかけにもなり得るかもしれません🔥

会計の基礎知識である「財務3表の理解」を中心に理解を深め、財務3表とは何か?
これを見て、何をどう判断するのか?などを考えていきたいですよね
この知識があるのとないとでは、今後の仕事の仕方が大きく変わることに間違いはないでしょう。

これからの時代はグローバルに活躍できる人材というのがより一層求められると思います!
私の投稿でも会計の基礎を身に着けるのであれば、英語も交えて知識をつけると、今後ますます活躍できるフィールドが広がっていくと考えていますので、グローバルスタンダードにも挑戦していくことにしましょう🔥

なお参考資料は以下の通りです。

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こちらに24卒としての私の就職活動体験記をまとめたマガジンをご紹介させていただきます👍
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今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

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