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【端数利息の求め方💴】有価証券の保有に伴う収益を正しく算出せよ!:エッセンシャル会計学 No.20

今回は、「有価証券の保有に伴う収益」ならびに「端数利息を伴う公社債の売買」について考えていくことにしましょう。

有価証券というテーマは、商業簿記2級において非常に重要なウェイトを占めていますので、しっかり理解していきたいですね🔥

日割りで端数利息(はすうりそく)を求めていく方法について、重点的に整理していくことにします。


会計・財務についてもっと学びたい🔥

会計業務や経理、財務、簿記についての基本的な知識を持つことは、ビジネスパーソンにとって重要であると感じています!

今後、定期的に投稿していく【エッセンシャル会計学シリーズ】では、会計業務の重要性から経理や財務の役割まで、私が勉強したことをわかりやすくアウトプットしていきたいと思います🔥

さらに、経理業務の具体的な内容や財務業務の目的、簿記の種類と特徴についても詳しく掘り下げていきたいです。
そして、日商簿記検定2級合格を最終的な目標として会計学を勉強していきたいと思います!

ビジネスにおける財務情報の管理や経営判断の基盤となる知識を身につけるため、ご一読いただけますと幸いです💖

前回のお復習い📑


有価証券の保有に伴う収益✨

まずは、株式を保有している場合の配当金について、取引の概要から整理していくことにします。
ここで登場する科目は、受取配当金(収益)となります。
なお、配当金は直接口座に振り込まれる場合もありますが、配当金領収証を受け取る場合もあります。
ここで、配当金領収証は配当金の引換券のようなもので、手元に届いた配当金領収証を金融機関で換金することで配当金を現金化しているのです。

次に、公社債を保有している場合におけるクーポン利息の計算です。
公社債を保有している場合、クーポン利息を受け取ることができます!
なお、クーポン利息は額面金額に利率を乗じて計算されます。

利払日が年1回の場合、$${クーポン利息=額面金額×年利率}$$となります📝

そして、半年払い(年2回)である場合は、$${クーポン利息=額面金額×年利率×6ヶ月/12ヶ月}$$となります!

これらの会計処理についてです。
配当金またはクーポン利息を受け取った場合は収益の発生とします。
配当金に対しては、受取配当金(収益)
クーポン利息については、有価証券利息(収益)という勘定科目をそれぞれ使用する点に留意しておきましょう💛

なお、配当金領収証は通貨代用証券です📝
そのため、配当金領収証を受け取った時点で「現金」勘定(資産)の増加とします。
同様に、利払日の到来した公社債の利札も通貨代用証券ですので、利払日が到来した時点で「現金」勘定の増加とします。

有価証券の保有に伴う収益というテーマについて、簡略にまとめると以下のようになります。
①配当金は「受取配当金」勘定(収益)で処理し、クーポン利息は「有価証券利息」勘定(収益)で処理すること

②配当金領収証および利払日の到来した公社債の利札は通貨代用証券であるため、どちらも「現金」勘定(資産)の増加とすること

③クーポン利息は額面金額に利率を乗じて算定すること
この3点を意識して、理解を進めていきましょう!

端数利息を伴う公社債の売買🌟

以下では、今回のメインテーマである「端数利息」の計算についてアウトプットします。
公社債の売買を利払日以外で行う場合、売買日に購入者から売却者に対して端数利息の支払いが行われます。
なお、端数利息とは、直前の利払日の翌日から売買日までの利息のことです。
そして、端数利息の計算は、日割計算が原則であり、以下のように求めることになります。

$$
\\          \\端数利息=額面金額×年利率×\frac{直前の利払日から売買日までの日}{365日}
$$

また、各月のうち、2月、4月、6月、9月、11月は、1ヶ月の日数が31日ではなく、30日です(2月は28日)📝
西向く侍(にしむくさむらい)と覚えてみてはいかがでしょうか??

また、会計処理については①売却側と②購入側について考えていきます。

売却側について

利払日以外に売却した場合、社債の売却代金と端数利息を合わせた金額を受け取ります。
そのため、社債の売却と端数利息の受取を同時に行ったとみなして会計処理を行います。
なお、端数利息を含まない金額を裸相場といい、有価証券売却損益は裸相場により計算します。

ここで、現金の増加理由が売却(有価証券売却)と端数利息の受取(有価証券利息)の2つありますから、別々に考えていくことがポイントであると言えるでしょう💛

購入側について

利払日以外に購入した場合、社債の購入代金と端数利息を合わせた金額を支払います。
そのため、社債の購入と端数利息の支払を同時に行ったとみなして会計処理を行います。

なお、購入日における端数利息の支払は、「有価証券利息」勘定(収益)のマイナスとして処理します。このようにすることで、次の利払日の有価証券利息と相殺され、保有期間に対応した収益を計算することが可能となります。

総じて、端数利息の計算ならびに会計処理について整理します。

①公社債の売買を利払日以外で行う場合、購入者から売却者に対して端数利息の支払いが行われること
②売却側は、社債の売却と端数利息の受取を同時に行ったとみなして会計処理を行うこと
③購入側は、社債の購入と端数利息の支払を同時に行ったとみなして会計処理を行うこと
なお、支払った端数利息は「有価証券利息」勘定(収益)のマイナスとして処理すること

このようにまとめられるのではないでしょうか?

本日の解説はここまでとします!
日商簿記2級の合格にむけてコツコツと取り組んで参ります。

私が考える会計学を学ぶ意義💖

会計知識は、経理や会計士だけが理解していればいいというわけではありません

なぜならば会計は、経理や監査法人の会計士だけではなく、営業や管理職、経営全般まで、会社に所属している全て人にとって必須の知識であると考えているからです

ほとんどすべての会社は、営利団体であると思われます
つまり、ボランティアではなく、利益を追求し、事業活動を行い、会社は成長していくことを本質的な目的にしていることでしょう

私も株式会社に就職を予定している以上、利益の出る仕組み、お金の流れは確実理解をしておく必要があることを自覚しています

例えば、営業マンだとしても、売上の目標や予算作成に関わることがあると思います
そして、その予算の仕組みも、売上の処理も、全て会計が関係しているのです
また、営業の売上は経理が処理をし、会社の利益がいくらになるかを算出していくことになります

総じて、会計を知ることで、会社にどれほどのインパクトをもたらしているのかを把握でき、予算の作成においても精緻に行えるようになると言えますね💖
また、数字に強くなり、定量的な分析に基づく思考法やビジネスが行えるようになるでしょう

そして、会計の知識を洗練していけば将来的に経営者の視点を手に入れることができると思いますので、新規プロジェクトにアサインされたり、昇格のきっかけにもなり得るかもしれません🔥

会計の基礎知識である「財務3表の理解」を中心に理解を深め、財務3表とは何か?
これを見て、何をどう判断するのか?などを考えていきたいですよね
この知識があるのとないとでは、今後の仕事の仕方が大きく変わることに間違いはないでしょう

これからの時代はグローバルに活躍できる人材というのが求められると思います
私の投稿でも会計の基礎を身に着けるのであれば、英語も交えて知識をつけると、今後ますます活躍できるフィールドが広がっていくと考えていますので、グローバルスタンダードにも挑戦していくことにしましょう🔥

なお参考資料は以下の通りです

おすすめマガジンのご紹介🔔

こちらに24卒としての私の就職活動体験記をまとめたマガジンをご紹介させていただきます👍
様々な観点から就職活動について考察していますので、ご一読いただけますと幸いです

改めて、就職活動は
本当に「ご縁」だと感じました
🍀

だからこそ、ご縁を大切
そして、選んだ道を正解にできるよう
これからも努力していきたいなと思います🔥

今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

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