見出し画像

【押上円安介入の真実⭐️】「日本の為替介入の分析」:経済論文解説 No.10

Introduction:卒業論文にはこだわります💛


私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました👍

何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました

これは、どのような内容であっても当てはまります👍
論文を一概に読んでも、記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います

だからこそ、この「note」をフル活用して
卒業論文を1%でも、完成に向けて進めていきたいと思います

私の卒論執筆への軌跡を
どうぞご愛読ください📖

今回の参考文献📚

今回、読み進めていく論文は
こちらのURLになります👍

『日本の為替介入の分析』 伊藤隆敏・著
経済研究 Vol.54 No.2 Apr. 2003

前回の内容📖


過去の為替介入の概観:Part⑥

「温故知新」という言葉があるように
歴史や過去のデータから
現在の知見に活かしていくことは
何事においても大切であると思います🧡

為替レートと介入時期の時系列データ
外為介入の政策意図による分類

5月31日に、4月18日以来
初めての介入が、日米通貨当局の「同時介入」として実行されました
その日の円ドルレートは、NY終値で1ドル=84.55円まで円安に戻すことに成功しているという点で
久しぶりに「効果のあった介入」と政策評価を下すことができたのでした📝
このことを前回のおさらいとして、確認しましょう

④円安への押上げ介入

上記のように、反転した後の流れを
この投稿では整理していきます

6月には、1ドル=87円台で推移していましたが
6月末には、再度円高基調となり、6月28日には、84円のタイミングにて単独介入が実施されました

また、6月28日の介入は、榊原英資氏が国際金融局長に就任されて最初の介入であったことも記録が残っています

榊原氏が国際金融局長にご就任されたのは
6月21日であり、この日以降を
観察期間の後半(=榊原時代)として
区別している
ということも
この論文の大きな特長であると思います👍

観察期間を区別する理由:榊原時代とは??

1995年6月21日を境にして
観察期間の前半と後半としていることが
この論文の特徴的な点であり
分析における留意点でもあると言えます

この理由を、以下では
まとめていきたいと思います☺️

1995年7月7日の七夕介入では
その前数日間に及んで、1ドル=84円台付近
を推移していたことがデータよりわかります

この局面で介入があり、これまでの介入のような急激な円高に反応しての介入とは違うスタイルであったということが見受けられるからです

具体的には、介入額が相対的に小さいということです
合計430億円とそれまでの介入額と比べても大きいわけではないということが違いになります

ただ、驚くべきことに、以前は大規模な介入をしても全く円安トレンドへ反転させることができなかったのに対して

榊原時代に実施された七夕介入では
ニューヨーク終値ベースで、前日と比べて
1円以上も円安に反転させるという一部
「有効な」介入であったのです

しかし、この介入政策の効果は短期的なものでありました
翌日にはもう円安トレンドは消えてしまい
再び84円台へと戻ってしまうのです💦

1995年7月7日の七夕介入について

次に、1995年7月7日には
日米同時介入が実施されていることも
理解しておきたい点であると思いました

金額ベースでは、日本が約580億円
アメリカが3.3億ドルと、比較的大きな介入
ではなかったとされています

しかし、なんとこの同時介入で
前日比2円ほどの円安をもたらし
NY終値で86.8円を記録したのです
その後、7月末までには
88円まで円安が進行している結果となりました

為替レートにおいて、同時介入がより
大きな効果を与えるという経済学的根拠は
間違っていないと考察できそうですよね

今回の解説は、ここまでとします🙏

私が卒業論文執筆において取り上げる
24年ぶりの「円安是正」介入は
本当にレアな経済政策ということを
再認識できたような気がします💖

私の研究テーマについて🔖

私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝

日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)

経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します

だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています

決して学部生が楽して執筆できる簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています

ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥

本日の解説は以上とします
今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように努めてまいりますので、今後とも宜しくお願いします🥺

マガジンのご紹介🔔

https://note.com/kens_reading1/m/mf1165c0b0cee


https://note.com/kens_reading1/m/mf5d541e6f8df


https://note.com/kens_reading1/m/m060f6cf44857

こちらのマガジンにて
卒業論文執筆への軌跡
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています

今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます📚


最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

https://note.com/kens_reading1/n/naa75dd7b17f1

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

この投稿をみてくださった方が
ほんの小さな事でも学びがあった!
考え方の引き出しが増えた!
読書から学べることが多い!
などなど、プラスの収穫があったのであれば

大変嬉しく思いますし、投稿作成の冥利に尽きます!!
お気軽にコメント、いいね「スキ」💖
そして、お差し支えなければ
フォロー&シェアをお願いしたいです👍
今後とも何卒よろしくお願いいたします!

この記事が参加している募集

世界史がすき

推しの恋愛マンガ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?