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高慢を捨てればストレスは減る

#33

昔の人々にはそれほど精神的な病気がなかったらしい。

自然の中で生きていたことで、
「あるものを受け止める」ということが、
当たり前に生活の中でできていたからだと言われる。

生きている間に出会うさまざまなできごと、
現代に生きる我々は、
それを自然に受け止めることが難しく
自分に都合の悪いことは認めたくない。

いや、仕方ないといいながら、
心の奥底(無意識)では認めたくない。

隣の国が戦争をしかけてきて
多くの人が死んでしまっても
「悲しいけどそれもしょうがない」と受け止め、
自分にどうしようもない現象は、
そのまま受け入れるということが、
昔の人々には当たり前にできていた。

でも現代人には、それができない。

しかも、ただ受け止められないだけでなく、
「自分の手でぜんぶコントロールできる」
「コントロールせねば」
とどこかで思っている。
何とかしようと、こっちで色々と手を打つと
別の場所に予期しなかったモグラがでてくる。

「モグラたたき」のようになって、
プロセスを完璧にコントロールすることなど
何一つとしてできないのに、
そこには目が及ばない。

要するに高慢なんだな、きっと。

俺たちはなんでも知っている。
自分で何とかコントロールできる...
というくだらない考え方さえ捨てれば、
精神的なストレスはぐっと減る。

一方で、自分の思考や行動はコントロールできるのに、
自分以外のものはコントロールできない、
仕方ないと言って、まるで達観したかのように
自分もコントロールしない。

そんな、自らの主体性を放棄する人達もいる。

それもまた、高慢だ。

帯に短し、たすきに長し。

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