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「流れに従って生きる」ー仙台スタート編ーACT59:E氏と別れる気持ちになった2つの事件ーその②ー


ちょうど牧田から発注ミスの謝りの電話があったその日の午後です。
 
 



 E氏の友人である基礎屋さんへの支払いで、何故だか理由は分からないのですが、「振込みでなく直接現金でくれ」と頼まれました。
 自分の仲間?には甘いE氏は、銀行に基礎工事代金を降ろしに行ったのでした。しかも、わざわざ私の車を運転して・・です。
 


私の車の走行距離チェックも兼ねてだとは薄々わかっていましたが・・。
「自分の車で行けよ。気持ちわりィ・・」と思いました。
 




 
そして、事件は起きました
 






突然の発狂


 会社に戻ったE氏は、数分後、突然、「わああああぁぁぁ、わあああぁぁぁ、わあああぁぁ」と、びっくりするような大声を発して、わめきだしたのです。
 

 なんと、降ろしてきた60万円を紛失したのです!。

 
 慌てて車の運転席まわりも探しては「わあああぁぁぁ」、持ってるかばんの中身も出しては「わあああぁぁぁぁぁ」・・と大声を出しながら探したのですが見つからないのです。
 

 

 大声で「白鳥、銀行まで運転してくれ!俺は、冷静になれないから運転できない!」と叫ぶ始末でした。
 

 
 確かに60万円紛失は問題ですが、狂気のようにわめき散らす姿のほうが
異常すぎて、そちらのほうに恐怖を感じました。
 
 

結局、私が運転役で、銀行まで車を走らせました。
 



その車中でE氏は叫びました。



 
「くっっそぉぉぉぉ!あいつが現金でくれって言ったからこうなったんだ!あいつのせいだ!俺は悪くない!」
 
 


「・・・」
 
 

私は、何も聞いていない・・・。
  

 

責任追及もしていない・・・。

 
 



そんな状態で自分を擁護、他人への責任転換するようなわめき声に、この男の正体を見た気がしました。
 


 あの異常なわめき散らした姿は、自分の責任を軽減するための
意図的な演技だったのだろうかと思わされました。
 


 銀行の駐車場へ着くなり、Eは助手席のドアを壊れるかと思うくらい勢いよく開けて、なんと開けっ放しのままでキャッシュコーナーへ走り出しました。



 私は「ふざけるな」と思いつつ、運転席から身を伸ばして助手席のドアを閉めようとしました。
  



・・と、そのときです。私は助手席の左下(ドア側)に挟まるように
引っかかている銀行の封筒を見つけたのでした。 
 
 

私「あったぞ~!60万円あったぞ~」。

 
 私の呼び声に、Eは疲れ切った安堵の表情を浮かべて、てくてくと戻ってきました。

 帰り道でも、車の中で自分の責任がないようなブツブツという小言を言っていました。
 


 私が、「まぁこれで良かった」・・と思った事は、牧田に20万円の予算オーバー云々は笑って許すだろうということでした。
 
 




開いた口がふさがらない


 

ところが・・、E氏は違いました。

 
 こんな事件が起こったにもかかわらず、自分のミスは棚にあげてその数時間後に、牧田に対して20万円について責任があるかのような電話を現場事務所にしたのでした。
 


 この男・・、人のミスに漬け込み、それを強調して「貸し」をつくり操ろうとする行為をしていることがわかりました。
 


 逆に、自分のミスは大きな話にならないうちに他人の責任に転換し、自分の非をもみ消すか沈静化しようとするのです。
 
 




1日にしてこの2面性を見てしまいました。



 

なんとも言葉にできない異様な恐怖感を覚えました。
 
 




お金の使い方の異常性


 
 
 もう1つは、お金の使い方でした。
 Eは、仕事に必要なものを買うことにも厳しくチェックして1滴の水もこぼさないように蛇口を閉めるタイプでしたが、ある「唯一のこと」だけには、お金を惜しみなく使いました。
 


その「唯一のこと」とは、展示場に飾る「家具」と「展示場のリメイク」でした。
 


 理由は、「展示場は変えていかないと見飽きられる」という、もっともらしい理由でしたが、どう見ても、自分の所有物を良くしたいとしか考えられませんでした。


 
 最初から有った高級家具も、実は学生時代に40万円位したものを、気に入ってローンで購入し払えなくなって親に支払わせた・・ということをE氏のお母さんから聞いたことがありました。


 
 展示場のリメイクは翌年からの計画の話でしたが、あきらかに自分がかわいい自己陶酔型であることは行動の節々から判断できました。
 しかも、金への執着が人並みならぬものを持っており、まるで一円残らず全部自分のお金のように・・恐怖を覚えるほどの言動でした。
  
 


さすがの私も、HA様の葬儀~今日までに見た
信じがたいE氏に言動対して堪忍袋の緒が切れました。
 


そして E氏とは早めに縁を切って別れようと思い始めるのでした。
 






事実は小説よりも奇なり。




お天道様は見ています。

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