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「流れに従って生きる」ーCホーム編ーACT44:「独立」への流れ 序章

私がCホームに入って僅か1年・・。年間棟数の多い会社の開発室という部署のため、やることが多く濃密な1年間を送っていました。
 そして、それなりの結果は残していったと思います。 

 
 〇  会社内の各部署の問題点を洗い出して調整もしました。
 〇 ローコスト借家の開発もしました。
 〇 自然素材系の商品もつくりました。
 〇 そのかたわら、こだわりの強いお客様で、当時のCホームでは対応できそうにない物件の営業・設計・現場監督もしました。
 

今考えると、並行しながらよくこなしていたなァ・・と感じます。
 

 そんな中での、会社のローコスト一色化の波に、「もう少し楽しい家づくりをしたい」という葛藤も生まれ、「会社を辞めようかな」・・という思いが芽生えてきました。


 
たった入社して1年の冬で・・。
   
 

  

Cホーム卒業・・という不思議な出来事の数々


 驚くような動きがにわかに起きだすのです(不思議なものです)。
 

 まず、某建材メーカーのKさんから突然電話がありました。
 
藪から棒に
Kさん「白鳥さんて独立する予定あるんですかぁ?」。
 


 あまりのタイミングに「え!?なんで知ってるんですか?」と聞いた記憶があります。
 独立するか・・他の会社に移るか・・は定まっていませんでしたが、独立も1つの選択肢かな・・と考えはじめて、関係の近い人には雑談のような相談をしていました。


 Kさんは、そのへんの事情は全く知らないまま、何となく言ったのでした。

 ただ、本人(Kさん)も独立して住宅会社を始めたいということで、パートナーとして私にいっしょにどうか・・という打診でした。
 


 Kさんと組むか組まないかは別として、「やっぱり、独立の流れが始まっているのかな・・」と感じた瞬間でした。
 
 


続けざまに不思議な電話


 さらに、追い風が起こっているかのように驚くことが続いたのです。
 

 わずか数日後・・私に住宅営業を教えてくれた友人O君のハウスメーカー時代の同僚で、2回くらいしか会ったことがない人物「E」から突然電話が掛かってきたのです。
 

 これも驚いたのですが・・
藪から棒に…
E氏「俺と一緒に住宅会社やらないか?」という話だったのです。
 


  2回しか顔を合わせたことのない私にいきなりの電話内容でした。 唐突なこの話に、やはり独立の「流れ」を強く感じました。
 
 

 そう考えると符合することも出てくるのです。
 
 すっかり忘れていましたが、牧田とは「カナダのワーキングホリデーから帰国したら住宅会社をやりたいね」・・という話を以前していました。その牧田が帰国するのが翌年の8月だったのです。
 

  
 今から、少しずつ準備を始めると、なんとなく8月付近だなぁ・・。これは、偶然なのか運命なのか・・。  
 
 


独立する恐怖感


しかし、独立するということを想像すると・・非常に恐怖を感じるのでした・・。 
 

 〇 スタート時点で仕事がなければ、すぐに路頭に迷うという恐怖。
 

〇 軌道に乗る前に仕事が切れれば、やはり路頭に迷うという恐怖。
 

  〇 収入がなくなるので、生活苦からどのような転落人生が待っているのだろうか・・という恐怖。
 
  〇 一度 お金でつまづけば、人生の軌道修正はそんなに簡単にはできない・・という恐怖。
 
 〇 私の実家は、お金に全くゆとりのない家庭だったので、もし、失敗しても救いの手は出してもらえない・・という恐怖。
 

 独立しても仕事が見えない → 金銭的に破たんする → 人生が崩壊する → ・・自己破産・・犯罪者・・自殺・・というようなことを想像すると、恐怖心で眠れなくなるほどでした。
 
 

 2人でスタートするというだけでも、2人分の給料・事務所費・光熱費・ガソリン、コピーなどの雑費・・その他もろもろ考えても、毎月70~100万円掛かりそうで、仕事が見えない状況でこの金額の出費は、想像するだけで手や体が震える感覚を覚えるのでした。
 

 そんな恐怖心もあり、この時点では独立するかどうかは迷いに迷っていました。 ふつふつと巻き起こる「独立の追い風」を体で感じつつも、精神は「流れに従って勇気をもって突き進む」のと「人生の破たんへの恐怖心」の板挟み状態でした。
 



 その後も  Kさん と Eさんから 再三再四、「独立して一緒にやろう」という電話があり、話し合いはするものの何か先が見通せない状況に、徐々に心が疲れてきていました。
 

 そういう不安と焦りを抱えて悶々とした2か月・・。

 答えが見い出せないまま、暗闇の中をもがきながら 歩いていた…時は、1999年12月の冬・・。

 



そんなときです・・。
 
 
 

この迷いを吹き飛ばして余りあるような、通常確率では絶対にありえない
奇跡の事件」が起きるのです。
 
 


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