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「流れに従って生きる」ーCホーム編ーACT46:帆を上げる


しばし、呆然としました。

 


 時間的には数秒もなかったと思いますが、
頭の中が混乱していたせいで、
長く呆然としていた感覚を覚えました。



    

 





私「な・・なんで、お前がこんなところに居るの!?」

カナダに居るんじゃないの!?」


  


 


牧田「あれぇ、パソコンのメールに 『12月の中旬1週間だけ日本に帰る』 ってみんなに送ったよ・・。見てないの?」

 

 


 

私「しばらく、パソコンメール見てなかった・・。

でも、なんで古川に居るの!?

 

 


牧田「まあ、それはいいとして、こちら俺の彼女」

 

 


なんと・・、牧田は、いつの間にか彼女がいたのでした。

 



そんな話は置いておき・・

 



牧田は群馬県出身で大学のため仙台市に来たのです。


仙台市より北30kmに位置する古川市に居る縁もなければ
そこに来る理由も極めて少ないのです。



・・というより、カナダに居るはずだった人間が古川市にいること自体、
きわめて低い確率です。

 

 


さらに私が古川市に来るのも稀なことで、
その蕎麦屋でそばを食べるのは人生2回目だったと思います。




ましてや、蕎麦屋の滞在時間は1時間程度



当然、牧田の滞在時間も1時間程度

 

 



このタイミングで意図せずに牧田に会う確率は・・、



多分、宝くじで100億円当たる確率より低いはずです。

 

 

 

 




背筋に電流が走りました。

 

   

 


私 「ところでさ・・カナダのワーキングホリデーから帰ったら、
住宅会社を一緒にするか・・

という話を昔してたじゃん・・。

あれは牧田の頭の中ではどんな感じなの?」

 

 

 


牧田 「白鳥がいいのなら、そのつもりで考えておくよ」

 

 

 


私 「実は、そういう機運が周辺で徐々に出てきているんだよ・・。

分かった・・そのつもりで動いておくよ。」


  




牧田 「了解!」


  

 

 

帆を上げる




 
そのとき、ふと・・昔、牧田が言っていた言葉を思い出しました。

 

 

 



「追い風が吹いているときに帆を上げられないやつは、
いつまでたっても進まない。」


「追い風が吹いていることに気づかない人もいる。」

・・・と。


  

 

 

 


 


私は、この絶対にありえないような「奇跡の事件」に
勇気をもらう形となり、迷いがすっかり吹き飛びました

 




F様の家づくりを最後に独立に向かって
帆を上げる』ことを決心したのでした。


  






事実は小説よりも奇なり。




お天道様は見ています。





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