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介護シリーズ日記ーここ2日

8月31日 木

 もう8月も最終日だというのにやたらと暑い日だった。

 母の入居できそうな施設の資料、G会病院の退院相談員から送ってくれた資料が届き、早速連絡。明日、有料老人ホームのほうを見学、説明を聞きに行く。IVH(中心静脈栄養)の仕組みを知るほどに不安も募る。中には「延命治療」という見方もあるようだ。認知症の進行した母の状態も心配、施設のありよう、施設の適応、点滴部分を自分で抜いてしまうのも心配。何より、それらの全体像を自分は全く見えない(母にも会えてない)、わからないづくしが実体なのが不安だ。明日行くホームは琴似駅のすぐ近く。見舞いに行くには利便はいい。

 もう一つは今日ではアクセスできなかったが、南北線自衛隊前からバスに乗らないといけない意味では遠くて、かつ老人ホームではなく、サービス付き高齢住宅。中に訪問介護ステーションと訪問看護ステーションがあるのが特色。個室は綺麗なようだが、むしろ広くて、いま寝たきりの母に合うのだろうか?寂しくないだろうか、いろいろモヤる。だが、老人ホームと近いものかもしれない。

 選択肢は今のところ、明日行くところに傾きがあるのだが…。


9月1日 金

 午後、地下鉄琴似駅から15分くらいだろうか。山の手の有料老人ホームを見学、説明を聞く。中身はまあまあ。質はそんなに悪くない、でも典型的に老人ホームだね、というところ。居室は今の母にはちょうど良い広さじゃなかろうか。

 面接の制限は無さそう。ただ、1日15分から30分とのこと。ギリ30分を粘ればいいかな。もしここに移るのであれば、当面ほぼ毎日面会に行こう。

 自分としては、相談員に悩みは語った。IVHカテーテルを自分で抜かないか、母には寂しさが良くないのではないか、人の流れがあるほうが安心なのでは。
 食事介助はコミュニケーションなので、口から食べる介助的な流れがないと、母のコミュニケーション回路は切れてしまわないか?と。年齢から言えば、回復は難しく、でも例えば寝たきり状態から車椅子に移動できればそれだけでも家族として嬉しいと。



※中心静脈栄養カテーテルについていえば、”CVポート”という体に埋め込む方法があるようだ。ただ、心臓の上あたりなので心臓との関係と、相談員のかたはむしろ96歳という年齢での手術を心配しておられた。もし埋め込み手術が難しい場合でも、外付けの高栄養点滴、そちらのタイプも対応できますとのこと。

 看取りまでしてくれそうなので、その点は安心だ。兄も含み、終いの別れができればありがたい。

 基本、今日見たここでいいかな、と思った。

 ただ、来週西岡の24時間看護付きサービス付き高齢者住宅もある。水曜日の午後1時に面会が決まった。そこは訪問看護、訪問介護センター配置の高齢者住宅。仲介の人の話によると厚労省管轄か、国交省管轄かの違いだけで、中身はきょうの有料老人ホームと変わらないと。居室も広そうで、なんかホテルみたいだ。入居後はその高齢者住宅のケアマネさんが母の訪問看護介護の計画を立ててサービス受給するかたち。

 高齢者介護保険対応住居なので、ホテルぽいから、元気がない母にこういう居室が必要か?というのと、人寂しくないか、というのがもうひとつ。こればかりは実際見学してみないとわからない。あと一つは場所が真駒内の地下鉄自衛隊前で降りて、そっからバスで移動しなければならない不便さがあること。

 現実を思うのは、今日のような有料老人ホームを見て、今後自分、そもそも老人ホームに入居できるのか?心配になってきた。

 普通の老人ホームに見えるのが有料ホームで、月20万から取られるのならすぐにやっていけない気がする。

 現に、前払い一時金を何百万と払い、前払金を払わないなら、月に30万ゆうに超える老人ホームは山とある。それに対して介護保険の公的施設である特養老人ホームは、下手をすると年単位の待機者がいるという現実。
自分自身の問題も今後マジに深刻だ。

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