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~相続で取得した不動産~建物解体後に出てくる「ガラ」とは!?

相談実例の中から、相続で不動産を取得し売却を行う際によく出てくる話しを書いてみたいと思う。

あえて、「よく出てくる話し」と書きましたが、古い建物を解体した際に「ガラ」が出てきてしまうことは珍しい話しでもない。あくまでも私の経験上での感覚値も入っているが、井戸や浄化槽ほどの確率ではないにしても、昔の開発分譲地や埋め立て地などでは、何かしら出てきてしまうだろうと常に想定している。いわゆる、地中埋設物という話しです。

重要なポイントは、年代や地域性などから様々な可能性と対処方法を想定しておくこと。とりわけ慌てる話しではないのですが、所有者だけでなく買手側からしても不安になられるのは当然であろう。

noteに書くことによって、同様の悩みや不安を持たれている方に参考になればと思っています。

~「ガラ」とは何か??~
建設廃材や産業廃棄物の総称。主に、コンクリートブロックやレンガ、木片など様々なものを指します。

約20年ほど前、当時不動産、建築、注文住宅の営業をしていた私が担当した現場の話しを紹介します。土地の売買~引渡しを終え、設計プランも決まりいざ着工準備というタイミングでした。

なんと、、、
線路に使われる枕木が、土地全体(地中)に敷き詰められていたのです。
確かにJR線近くの宅地ではあったが、売主・買主・関係者全員からしたら想定外の出来事だったと思う。

しかし、、
大きなトラブルに発展するかと思いきや、買主様も遺跡が出たかのように興味津々となり、不思議な感覚を持った事を鮮明に覚えています。※売主側の負担において撤去する

当時まだ20代だった私の心臓はバクバク状態、、現場監督から連絡を受けた際には、何??線路の枕木が敷き詰められているって??どういうことでしょう??お客様はどんな表情をされているのか??
と、こんな心理状態で現場へ直行した記憶があります。

他にも、、
古い建物の基礎があった「真下」に深さ10~15m近くの使われていない古井戸が出てきたときがあった。お客様と一緒にしゃがみながら、しばらく覗いていた記憶がある。

ポイントは建物基礎の真下にあったことです。
相続が発生し、建物を先に解体されていた。
すなわち「更地物件」だったのですが、一体何十年前に掘られた井戸なのか分かりませんでした。なぜなら、築50年近い建物の解体作業をしたときには見つからなかった上に、頑丈に蓋をされていたのです。

このような話しを書き出すと長くなってしまうので、このあたりにしておき他の回で書いてきます。

※井戸が出てきた場合の対処方法について(お祓い、息抜き)

出典:解体見積もり広場



いつものように前段が長くなってしまい申し訳ありません。
さて、本題に入ります。


~実例{相続不動産}~
「背景」
相続により相続人数名で不動産を取得。
売却理由は、相続人それぞれが住まいをお持ちであること、そして居住または不動産活用をすることはないことから現金化することで一致。
尚、解体費用の高騰や相続人の負担軽減をふまえ、古家付き売地(旧耐震基準の建物)として売却することに。

「売却(引渡し)後に起きたこと」
引渡し後に買主側が解体作業を進めたところ、大量の「ガラ」が出てきたため工事を一時中断することになる。しかし、近隣への影響も鑑みて大量のガラについてはいち早く撤去をし、買主側から売主側へすみやかに報告を行なった。

撤去工事①
撤去工事②
撤去工事③
撤去工事④
撤去工事⑤

~~ まとめ ~~
今後もさらに増えるであろう、相続による不動産取得について、、
不動産、建築、リフォーム業界は法改正やルールの強化がなされてきています。
昔の当たり前が今の当たり前とはならないということは、時代の変化から皆さんお分かりでしょう。

しかし、過度な心配をする必要はありません。そのために、プロが手引きをしてくれるのですから。
想定できる様々な事案や、その際の対処方法をお客様と営業(専門家)との間でしっかりと共有することが重要です。

たまに、理屈正論を述べて難しい用語を並べながら過度な不安を与えたり、お客様を心配させてしまうスタイルの営業さんを見かけることがある。
「煽り商法?」「指摘商法?」といった手法となんら変わりないですよね。

そんな担当者に当たったら、依頼することはやめた方が良いでしょう。
何のためのプロかって??
一般消費者であるお客様のサポートをすることが、本当の「プロ」なのです。

契約書上に記載される「契約不適合責任」の説明の中で、担当者からしっかりと説明してもらうこと、または自身でも確認をするようにしてください。売却する側だけでなく、古家付き売地を購入予定の方も同じくです。
土地、建物それぞれに対して、説明をしてもらえます。

最後に、、
売却、購入、リフォーム、部屋を借りる、貸す、全てに通ずる話しですが、ご自身が信用できるなと思った担当者には信頼してお任せしましょう。
人と人の信頼関係についてはどちらが先というものではなく、相手方から信頼されていることが分かれば一生懸命にやってくれるものです。
高齢化が進む現代において、住まいに関わることで想定外のことが起きたとしても、安心して相談のできるパートナー探しをしておくことは今後重要になってくると思います。

下記の法律が制定されていますが、地中埋設物がある場合には注意してください⚠️

引き続き、住宅業界の現場視点で書いていきます♪



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