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目的に戻る

目的思考が大切だという話は良く聞きます。なぜ大切なのでしょうか。考えてみます。




1. 目標の「目的と手段」

私はマネージャーとして、組織の目標を設定する必要があります。今後組織はどこへ向かうのか、どのように進化させていきたいのか。メンバーへ伝えます。

先日メンバーへ向けて目標を発表しました。その時はまだ具体的になっていない部分がありましたが、まずは「目的」を明確に伝えました。

そして2回目の発表時。設定した目標をどのように実現するのか。「例えばこうすれば良いと思う」具体的な手段を1つ、例として挙げました。



2. 手段は複数ある。目的に戻ろう

しかし、私の頭の中を伝える事はできませんでした。メンバーは、私が提示した「1つの手段」に注目しました。これは私のミスです。伝えたい事が伝わりませんでした。

手段は常に複数あります。それを強く伝えるべきでした。手段が複数あること、そして「目的に立ち戻ること」が重要です。

目的に一度戻り、自分であればどのような手段で目的を達成するか。自分の頭で考えてみます。



3. デザインの「目的と手段」

我々はデザイナーです。実はデザインを生み出す際であれば、デザイナーは目的に戻っています。

例えば依頼者が「◯◯◯のようなデザインにしたい」と要望を提示してきた場合。どのような目的でその表現手段を選択するのか、それが適しているのかを考えます。

提示された手段が、本来の目的から遠のくと判断した際、別の表現手段を複数提示します。優秀なデザイナーは、あらゆる表現手段の引き出しを既に持っているのです。


よって、今回の目標設定においては「手段を考える工程」が発生したということです。


まとめ

目的が大切です。他者から手段を提示されたとしても、一度目的に立ち戻ります。その手段は、複数あるうちの一つにすぎない。

「そもそもこれは何が目的なのだろう」「目的を達成するための手段は何でも良いよね」そんな会話が自然と生まれると素敵ですね。

マネージャーである私の課題は「伝えすぎない事」です。伝えすぎると、関わる方々の「考える力」を削いでしまう危険性が高まります。伝えることは奥深く、まだまだ鍛練が必要です。




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