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熱意を察知する

他者の熱意を察知し「この人が本当に求めている事は何なのか」を考える。その重要性を体験しました。




1. 熱意と顧客起点

私は現在あるプロジェクトを推進しようとしています。新しい取組みであるため前例が無く、手探りで進行している最中です。

まず、この「やりたい、やるべきだ」という想い・熱意。それらは大切です。しかし、ただ熱量が高いだけでは他者を巻き込むことは不可能です。

最も大切なのは「顧客起点」でしょう。顧客課題を解決することを議論の起点とすることで、全員の「目的・意義」を明確にします。


2. 熱意は他者を動かせない

しかし、他者を巻き込む難しさを感じています。たとえ熱意ある顧客起点であったとしても「事業インパクトがどの程度見込めるのか」が、施策の優先度を決定します。

私は今回のプロジェクトを「やるべき価値ある取組み」だと自信を持って言うことができます。強い確信を持っています。ですが、その熱意だけでは他者に動いてもらう事は難しいのです。

なぜなら、時間は有限だからです。他者の貴重な時間・技術を何に活用するのか。慎重に見極める必要があります。


3. 自分本位の思考

私にはプロジェクトの裏テーマがあります。それは「デザイナーの事業貢献度を定量で示すこと」です。これは非常に難しいことですが、今回挑戦しています。

しかし、この裏テーマは「他者にとっては関係の無いこと」です。よって、協力を仰ぐことができないため、あまり公言せずに推進していました。

「デザイナーの…」という視点は、自分が主語になっています。自分本位な思考です。起点とすべきは顧客、そして会社の利益であるべきでしょう。


4. 想いを察知する

しかしながら、驚くべきことがありました。昨日会議にて、CSMの方から「デザインの事業貢献度を定量で測るために何が必要か」という言葉をいただきました。

本当に嬉しく驚きました。私が口に出さないようにしていた「奥底にあった想い」。その想いを代弁していただいたような瞬間でした。これは何が起こっているのか。

おそらく、カスタマーサクセスという職能上「相手がどのようなことを求めているのか」という、本来的な想いを察知するスキルが高いのではないか。そのように感じました。


まとめ

熱意を察知する力。私もそのような人で在りたいと感じた出来事でした。他者と伴走する難しさと楽しさを、経験・体感し続けています。

行動すると、周りからあらゆる質問や意見をもらいます。自分だけでは思い付かなかったアイディアが付加されていきます。

異なる職種の思考・技術・想いがひとつになり、足並みが揃ったとき、想像を超えるパワーが生み出されると信じています。




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