太田 賢一/Design Mgr

Art Director at Timee, Inc./ex ANDPAD, Inc.…

太田 賢一/Design Mgr

Art Director at Timee, Inc./ex ANDPAD, Inc./DesignGroup Manager/Branding, People Management, Project Management

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固定された記事

なぜデザイナーは優しいのか?

デザイナーは優しい人が多いと感じます。私は転職し数社経験してきましたが、どの会社に所属するデザイナーも皆優しかったです。 それはなぜでしょうか?詳しく書き留めま…

社外へ助けを求める

社外へ目を向け、他社デザイナーの方々と情報交換しています。それは、次の行動を見出せる有意義な時間です。 1. 横の繋がりを築いていく課題が山積みである。そのような…

コンテクストから未来へのストーリー

コンテクストとストーリーの重要性を感じた先日の出来事を、書き留めたいと思います。 1. 定性データによる測定プロジェクトにおいて「デザイン単体の効果」を定量で測る…

言語化しないこと

相手に自分の考えを伝えるとき、再現性を高めたいとき、言語化が必要です。それを前提として「言語化しないこと」について考えてみます。 1. 言語化し過ぎない相手に自分…

未来のために「今」を動かす

5月からの半期における組織目標を立てました。デザイナーの事業貢献を示すためには、どのような行動が必要なのでしょうか。 1. 事業貢献とは我々デザイナーは最高のクリエ…

熱意を察知する

他者の熱意を察知し「この人が本当に求めている事は何なのか」を考える。その重要性を体験しました。 1. 熱意と顧客起点私は現在あるプロジェクトを推進しようとしていま…

現場を体感する

現場に行くことは、全ての事業にとって重要です。では、デザイナーが現場に行くことの利点はどこにあるのでしょうか。 1. 現場課題を探索する我々の事業は現場があります…

自分の波に乗る

自分で決める事はなぜ大切なのでしょうか。そして、他者に自分で決める事を促していくには、何が必要でしょうか。 1. 自分の波に乗る人は誰しも自分の行動を自分で決めた…

目的に戻る

目的思考が大切だという話は良く聞きます。なぜ大切なのでしょうか。考えてみます。 1. 目標の「目的と手段」私はマネージャーとして、組織の目標を設定する必要がありま…

主張しない力

自身の職能や立場を主張せず、相手に敬意を払う。そのような立ち振る舞いができれば、とても素敵だなと思います。 1. 職種職能を主張しない事業会社内では、デザインを主…

言葉へ辿り着く

「言語化力」はどのように身に付けるのか。このテーマについて、再度自分なりに考えてみようと思います。 1. 同じ言葉に辿り着いているお会いした方、noteを書いている方…

遊びがあること

仕事でも「遊び」がある状態(楽しんでいる状態)をつくりたいと感じます。遊びとは何か、考えてみます。 1. 遊びを手放さない為末さんの『熟達論』5段階は「遊」から始ま…

当たり前の価値を超えていくこと

多くのデザイナーは、デザインの価値や理論を主張しています。私も勿論そのうちの1人です。しかし、より重要な視点があります。 1. 課題の奥に潜む課題先日、人材紹介会社…

心が動く奇跡を、笑顔から逆算する

昨晩、デザイナートークイベント「コミュニケーションデザイナーの現在地」に登壇しました。我々デザイナーは、今後何を軸とし活動していくべきなのか。LT内容をレポートし…

優しさとは何か

人に優しくしたいと思っています。ですが、それは相手にとって「優しさ」になっているのでしょうか。 1. 嫌われないための優しさ他者に何かを指摘する際は、優しく指摘し…

品格の向こう側

品格とは何か。私にはまだ分かりません。ですが、体験をもとに現在の考えを書き留めようと思います。 1. 品格の有無あるオンラインイベントに参加した際、登壇したクリエ…

なぜデザイナーは優しいのか?

なぜデザイナーは優しいのか?

デザイナーは優しい人が多いと感じます。私は転職し数社経験してきましたが、どの会社に所属するデザイナーも皆優しかったです。

それはなぜでしょうか?詳しく書き留めます。

1. 何を目的として業務遂行しているのかデザイナーが何の為に業務をしているのか書き出してみました。

・事業貢献のために
・クライアントの成功のために
・ユーザーのために
・課題解決のために
・セールスマーケのために
・デザイン組

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社外へ助けを求める

社外へ助けを求める

社外へ目を向け、他社デザイナーの方々と情報交換しています。それは、次の行動を見出せる有意義な時間です。

1. 横の繋がりを築いていく課題が山積みである。そのような状況で、社内ばかりを見ていても希望の光は差し込みません。現在私は積極的に社外へ助けを求めています。新たな視点を獲得するためです。

他社デザイナーの方々はどのような思考で業務しているか。どのようなプロセスか。どのような捉え方か。同じ職種

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コンテクストから未来へのストーリー

コンテクストから未来へのストーリー

コンテクストとストーリーの重要性を感じた先日の出来事を、書き留めたいと思います。

1. 定性データによる測定プロジェクトにおいて「デザイン単体の効果」を定量で測ることは困難です。しかし、ここに向き合う必要があります。

そこで現在進行中のプロジェクトにおいて、定量で施策全体の効果を測定することに加え、ユーザーアンケートを実施し定性データを取得したいと考えました。

今回の施策で「どのような質問を

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言語化しないこと

言語化しないこと

相手に自分の考えを伝えるとき、再現性を高めたいとき、言語化が必要です。それを前提として「言語化しないこと」について考えてみます。

1. 言語化し過ぎない相手に自分の考えを伝えたいとき、思考プロセスを具体的な言葉として書き出します。自分の頭の中を的確に伝えるためには、言語化が必要です。

しかし、想いを説明しすぎると「本当に言いたいことが伝わらない」「やるべき事が限定的になる」という状況をつくり出

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未来のために「今」を動かす

未来のために「今」を動かす

5月からの半期における組織目標を立てました。デザイナーの事業貢献を示すためには、どのような行動が必要なのでしょうか。

1. 事業貢献とは我々デザイナーは最高のクリエイティブを創造するプロ集団です。しかし、今まで同様にデザインを生み出し続けていった先に「社内MVP受賞」の未来はあるだろうか。そう考えました。

現在何らかの賞を獲得している社員たちは、共通して「事業貢献との距離が近い職種」である。そ

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熱意を察知する

熱意を察知する

他者の熱意を察知し「この人が本当に求めている事は何なのか」を考える。その重要性を体験しました。

1. 熱意と顧客起点私は現在あるプロジェクトを推進しようとしています。新しい取組みであるため前例が無く、手探りで進行している最中です。

まず、この「やりたい、やるべきだ」という想い・熱意。それらは大切です。しかし、ただ熱量が高いだけでは他者を巻き込むことは不可能です。

最も大切なのは「顧客起点」で

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現場を体感する

現場を体感する

現場に行くことは、全ての事業にとって重要です。では、デザイナーが現場に行くことの利点はどこにあるのでしょうか。

1. 現場課題を探索する我々の事業は現場があります。顧客の職場はどのような状態なのか。現状を構造的に捉え、課題を掴む必要があります。

顧客に直接聞いても良いとは思いますが、そこから聞ける顕在化した課題は、着手可能だが着手していない状況(優先度が低い)です。私が推進したいのは「潜在的な

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自分の波に乗る

自分の波に乗る

自分で決める事はなぜ大切なのでしょうか。そして、他者に自分で決める事を促していくには、何が必要でしょうか。

1. 自分の波に乗る人は誰しも自分の行動を自分で決めたいものです。しかし一方で、決めてほしいという気持ちを同時に持っている場合もあります。

頭の中で、自分A・自分Bが対立しています。どちらの意思決定をするか。他者からAにしたらどうかと言われたら、Aに決定するでしょうか。それは後悔しない選

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目的に戻る

目的に戻る

目的思考が大切だという話は良く聞きます。なぜ大切なのでしょうか。考えてみます。

1. 目標の「目的と手段」私はマネージャーとして、組織の目標を設定する必要があります。今後組織はどこへ向かうのか、どのように進化させていきたいのか。メンバーへ伝えます。

先日メンバーへ向けて目標を発表しました。その時はまだ具体的になっていない部分がありましたが、まずは「目的」を明確に伝えました。

そして2回目の発

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主張しない力

主張しない力

自身の職能や立場を主張せず、相手に敬意を払う。そのような立ち振る舞いができれば、とても素敵だなと思います。

1. 職種職能を主張しない事業会社内では、デザインを主張しないほうが良いと思うのです。しかしデザイナーはそれをやろうとします。「デザイン思考」がまさにその例です。これは機能ではなく、名称の問題であるといえます。

逆の立場で考えてみると明確になります。例えば、営業の方が「他職種も営業思考を

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言葉へ辿り着く

言葉へ辿り着く

「言語化力」はどのように身に付けるのか。このテーマについて、再度自分なりに考えてみようと思います。

1. 同じ言葉に辿り着いているお会いした方、noteを書いている方、動画で拝見した方。あらゆる方々の言葉を聞いていると気付きます。

同じ言葉に辿り着いている

大切なことは、職種問わず共通しているようです。みなさん「ご自身の言葉」で語っていらっしゃいます。

ともすれば、言語化力とは何か。同じ言

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遊びがあること

遊びがあること

仕事でも「遊び」がある状態(楽しんでいる状態)をつくりたいと感じます。遊びとは何か、考えてみます。

1. 遊びを手放さない為末さんの『熟達論』5段階は「遊」から始まります。熟達への道の初期段階です。この「遊」は、熟達していくプロセス全体においてとても重要だと捉えており、遊びは入口であり基盤だと思います。

クリエイターに最も重要な素養は「探究心」です。遊びが有する好奇心の延長から、ものづくりの世

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当たり前の価値を超えていくこと

当たり前の価値を超えていくこと

多くのデザイナーは、デザインの価値や理論を主張しています。私も勿論そのうちの1人です。しかし、より重要な視点があります。

1. 課題の奥に潜む課題先日、人材紹介会社様と会話した際の出来事です。人材紹介会社は「優れた人材を紹介する」という提供価値を持っています。

私は業務委託の方を採用したい。それが足元の課題です。先方は「マッチする人材を紹介」すれば、役割を果たすことになります。事実、私もそれを

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心が動く奇跡を、笑顔から逆算する

心が動く奇跡を、笑顔から逆算する

昨晩、デザイナートークイベント「コミュニケーションデザイナーの現在地」に登壇しました。我々デザイナーは、今後何を軸とし活動していくべきなのか。LT内容をレポートします。

1. 事業を理解することまずタイトルの「事業を理解し伝え方をデザインする」を分解し、1の「事業を理解する」ことから考えていきます。

それは換言すると、ビジネスモデルを理解することです。自社がどのように収益化を実現しているのか。

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優しさとは何か

優しさとは何か

人に優しくしたいと思っています。ですが、それは相手にとって「優しさ」になっているのでしょうか。

1. 嫌われないための優しさ他者に何かを指摘する際は、優しく指摘したいものです。なぜなら嫌われたくないから、思いやりを持ちたいからです。他者から嫌われたい人など居ないと思います。よって、優しい言葉を選びます。

すべては言い方の問題ともいえます。例えば、「これは良くない。以後気を付けてください」と言え

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品格の向こう側

品格の向こう側

品格とは何か。私にはまだ分かりません。ですが、体験をもとに現在の考えを書き留めようと思います。

1. 品格の有無あるオンラインイベントに参加した際、登壇したクリエイターの方々が品性に欠ける話し方をしていました。登壇者同士が仲が良いのか、アイスブレイクなのか。

気になって内容が頭に入ってきません。私は耐えきれず、冒頭の10分程で退出してしまいました。心がざわついていました。

しかし私は、クリエ

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