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インターネットにいる「ほんとうの地獄」を紹介していく(5-3)-彼の救いはどこにあるのか。


ソーニャは彼を見つめていたが、何のことやらさっぱりわからなかった。彼がおそろしく、限りなく不幸だということだけが、わかった

ドストエフスキー.罪と罰(下)(新潮文庫)(Kindleの位置No.1285-1286).新潮社.Kindle版.



今回の記事は、前回の記事の続きである。3本立てシリーズの3本目だ。全体の構成は以下のようになる。

1本目(10/12公開済み)…彼の現状と概要を軽く確認した後で、彼のヤバい物語の前半(退職から、異常性の発露まで)を見ていく。

2本目(10/19公開済み)…彼のヤバい物語の後半(異常性がより強く発現し、インターネットの地獄としてのたうち回る様子)を見ていく。

3本目(この記事。10/26公開)…彼のヤバい物語を総括し、そのヤバさを分析する。最終的に、『罪と罰』や情報理論を駆使して「彼はマルコフ連鎖のラスコーリニコフだ」などの結論(悪口)や、教訓のようなものを導く。


本日は無料部分はない。有料部分が1万7000文字くらいあるのでご容赦いただきたい。


また、1本目、2本目の記事から読まないと話が繋がらなくなってしまうので、読んでない方はまずそちらを読んでいただきたい。1本目と2本目はそれぞれ以下の記事だ。

インターネットにいる「ほんとうの地獄」を紹介していく(5-1)-頭が悪いラスコーリニコフ

インターネットにいる「ほんとうの地獄」を紹介していく(5-2)-マルコフ連鎖に繋がれた犬

なお、単品購入(300円)もできるが、定期購読(500円/月)がオススメだ。定期購読はいつ始めても今月書かれた記事が全部読める。10月は4本更新なので、単品購入よりも2.4倍オトク。今回は特に3本立て記事であり、定期購読して頂ければ3本とも読むことができる。ぜひ定期購読を検討されたい。



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