見出し画像

世界が変わるWeb3(Web3.0)とは?

 ここ数年、「Web3(ウェブスリー)」「Web3.0(ウェブ3点ゼロ)」という言葉をよく聞きます。分散型の Web3(Web3.0)の世界がもうすぐ来ると言われています。いったい、Web3(Web3.0)とはどんな世界なのでしょうか。

 この言葉は、「Webの父」と言われているティム・バーナーズ・リーさんが2006年のインタビューの中で使ったのが始まりです。

 Web1(Web1.0)は、「情報の発信者から一方的に情報が伝達されるインターネットの世界」のことです。Web1の世界は、情報の発信者になるには、ハードルが高いインターネットの世界です。

 Web2(Web2.0)は、「情報の発信者とのコミュニケーションが可能なインターネットの世界」のことです。誰もが情報の発信者になることができます。ですが、「Google」「Twitter」「Instagram」といった用意された場所(プラットフォーム)でしかやり取りすることができないのが現在の世界(Web2の世界)です。

 Web3(Web3.0)は、自分で用意した場所(プラットフォーム)もしくは誰かが用意した場所(プラットフォーム)があれば、自由にやり取りができる世界です。自分の情報を管理するのは、自分でできるようになります。現在は、Web2の世界であり、Web3の世界には、まだなっていません。(不確定な未来の話なので、確実に「未来はweb3の世界になる」とも言えないのです。)Web3(Web3.0)は、「分散型」「参加型」という言葉がキーワードになっています。

 「分散型」とは、大企業 GAFAM (Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)などに集まっていた情報や権力が、集まらなくなるということです。誰もが自分で場所を用意し、自由にインターネットの世界でやり取りできることを考えると、「情報」や「権力」が分散されることがよくわかります。僕は、「OpenSea」でイーサリアム(ETH)を使ってNFTアートのやり取りをしています。DApps(分散型アプリ)に入るには、「秘密鍵」を使います。秘密鍵は、一度作っておけばこちらが管理することができます。何かするときには、デジタル署名を求められます。このデジタル署名は、ワンクリックでとても簡単です。それだけで、やり取りが可能になります。個人の情報を、パスワードを使って取り出すわけのではないです。個人の情報を、自分で管理しているのがよくわかります。

 「参加型」とは、これまでの「誰かに管理された状態でのやり取り」ではなく、「管理者がいない状態でのやり取り」ができるということです。(もしくは、管理に直接かかわるということです。これは、ブロックチェーンの技術によって可能になりました。)
 最近よく聞く「DAO(分散型自律組織)」をご存じでしょうか。「DAO(ダオ)」とは、「誰もが組織に参加できる」「運営に参加できる組織」と言われていますが、簡単に言うと「トップがいない組織」という表し方が、正しいと思います。ビットコインやイーサリアムといった仮想通貨は、トップが何かを操作しているわけではないので、「DAO」と言えます。(イーサリアムはDAOではないという意見もありますが、ここでは説明しません。)

 ビジネスの世界は、数年前から少しずつ「商品を売買する」という動きから、「場所を提供する」という動きに変化してきました。「商品を売買する場所」「みんなが集まる場所」です。インターネット上でも「場所(プラットフォーム)」がつくられ、それぞれが自分のやりたいことに合わせて「場所」を選ぶようになりました。こうなれば、Web3のキーワードの1つ「分散型」につながるのは納得がいきます。

 「結果」を売るのではなく、「過程」を売るというプロセスエコノミーが1つのビジネススタイルになっている今、インターネットの世界でも「過程」に自分たちが参加することができるようになったのは、当然の流れのように思います。Web3のキーワードの1つ「参加型」ですね。

 技術の発展によって、「できること」が増えました。ビジネスモデルが変化しました。Web3(Web3.0)と言われるインターネットの世界は、こうやって道を決め、少しずつ進んでいるのです。あくまでも、未来の話です。誰もわからない近未来の話です。個人の見解と説明に不足があることを、ご理解ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?