【子育て】長男のあごが外れてしまった!
こんにちは。3歳と1歳の兄弟を育てている育休中のパパです👨
1年間の育休も残り13日となりました。
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先週の木曜日。幼稚園から妻に電話がかかってきた。「様子がいつもと違う。泣き止まない」とのこと。けれどもその日は幼稚園の最終日。できれば最後までいてお礼の挨拶をしたい。先生も同じ気持ちのようだったので、長男にはあと少しがんばってもらうことにした。
妻が迎えに行くと、お弁当も食べず先生に抱かれて泣く長男の姿があった。驚いたのは服についたよだれの量。すでにお着換えもしてもらっていたのにびしょびしょになっていた。
家に帰っても泣き止まない長男。実は昨日の夜、寝る前から泣いていた。幼稚園から電話がかかってきたときも、寝不足で調子が悪いのか?とそのくらいに思っていた。結局、帰ってきて1時間泣きその後に1時間寝た。
夕食のとき。口を開けながら泣いている。もしかして口が閉じられないのか・・・と気づいたとき、僕にある考えが浮かんだ。あごが外れているのかもしれない。同時に、すべてに合点がいった。「あごが外れたのは昨晩の歯みがきのときだ。歯みがきをしたのは、僕だ」
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昨晩の仕上げ磨きのとき、僕はじっとしない長男に対して、「虫歯になると歯医者さんに行かなきゃならなくなるからね。お口の中をきれいにしようね」と言い聞かせていた。そして長男はそのあとすぐに泣き出したのだった。息子は怖がりなので、泣いた理由は歯医者さんが怖いからだと思っていた。けれども、泣いている理由は全く違っていた。
時刻は18時。救急車を呼びたいところだが、その前に救急電話相談(#7119)に電話する。ナビダイヤルが遅くてじれったい。担当の方から歯科か口腔外科を探すように教えてもらった。18時ならまだ間に合う。
google mapで調べた初めて入る近場の歯医者さん。「もうこれで大丈夫だよ。治してもらおうね。がんばれ!」と長男をあやす。しかし、歯医者さんがどれだけ頑張ってもあごが元に戻らない!長男が泣いて体が力んでしまうからうまく戻らないのだそう。
「これ以上やると傷つけるから、他に診てもらえる病院を探しましょう」と、遅い時間でもやっている口腔外科につなげてもらった。車で1時間のところにある、二つ隣の市。高速を使えば40分で着く。
一縷の望みをかけて到着した口腔外科。時刻は19時30分。これでだめなら明日になる。それはあまりにもかわいそうだ。
大人3人で体を押さえ・・・
泣いて開く口を無理やり閉じて・・・
入った!
お医者さんから一言。
「わざわざ遠いところから来てもらってお疲れさまでした。3歳であごを外す子どもは初めてですよ」
***
車を運転しながら僕はずっと、痛みに気づいてあげられなかったことを後悔していた。歯みがきのとき泣いた理由を歯医者さんが怖いからだと思い込んでいたからだ。そして正直に言うと、眠かった僕は泣いて寝ない長男に対してイライラしてしまっていた。
長男は痛くて痛くて、でも言葉にできなくて泣くしかないのに、父親には気づいてもらえず、邪険に扱われたのだ。治ったのは1日後のことだったし、なんとその間に幼稚園にも行っていた。長男の気持ちを考えると、悔やんでも悔やみきれない。
だから次からは子どもが泣いているときはもっと注意深く見てあげようと強く思った。改めて、子どもは大人と同じように言葉を使えないということも再認識した。僕がちいさいときのこと。泣いている僕は祖母に抱かれながら「痛いのはここだよ。気づいてよ」と思っていた。子どもは思いを言葉にしない、できない、そんなことを思い出した。
大人は子どもの気持ちを想像して、気づいて、言葉にしてあげる。子どもの気持ちに寄り添う姿勢が僕にはもっともっと必要だと反省することができた出来事だった。
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