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休日出勤

カイシャというものは、基本的には他人の金で大きなことをするための仕組みだと思う。その他人の金を集めるシステムが市場というやつで、もちろん選ばれたカイシャしかそのゲームに参加することは叶わない。しかし、選ばれてしまうと金を出した奴らのために走り続けなければいけなくなる。止まることは許されない。

そういう環境の中にいると、弱い者は狂い始める。別に奇声を発するとか裸で走り出すとかいうのではないが、まともな判断ができなくなる。誰のためになるのか分からない仕事を、ただ数字を合わせるためだけに回すようになる。自分の属しているカイシャもそんな感じになってきた。

5年前の年末、ある会社を追い出されることになった数人が、とりあえず作ったカイシャ。新大阪駅近くの居酒屋で、あーだこーだとアイデアを出し合って決めた社名。最初の事務所はせまくてお客さんとの打合せの声が全員に聞こえた。今はオシャレなオフィスのガラス張りの壁から中之島を見下ろしている。

あの頃に戻りたいとは思わないけれど、あの頃大事にしていたものはもう手元にない。ようやくここで落ち着けると思ったんだけどな。