躁うつ病との付き合い方

躁うつ病と診断されてからやっていること


私は過去3回の重度のうつ病を経て2023年にやっと「双極性障害2型(躁うつ病)」と診断されました。2回目のうつ回復後〜3回目のうつに入る7ヶ月間がいわゆる「躁状態」だったのです。もっというと、1回目〜2回目の間の10年間も軽躁状態だったのかもしれません。

躁うつ病と診断された私の第一印象は「嬉しかった」です。なぜならやっと自分の病名が分かったからです。それまでなんで何回もうつ病を繰り返すのだろう?調子いいのになんでうつ病になるのだろう?とずーっと引っ掛かっていたからです。

躁うつ病と分かれば治療方法もがらりと変わりました。抗うつ薬を徐々に減らしリチウムや気分安定剤(躁状態になるのを防ぐ薬)を徐々に増やしています。心理カウンセリングも受けています。主治医とは別に産業医ともbi-weeklyで面談をしています。

躁状態を防ぐために私が日常的に気をつけていることは以下です。

  • 活動量を意識的に抑える(お出かけする予定の頻度をへらす)

  • 他人から躁状態を教えてもらう(上司、同僚に躁うつを全て話して、もし活動的すぎたら注意してもらうようにしています)

  • お金を使わない(軽躁状態だとポチポチと買い物してしまいます)

  • ただし運動、筋トレはたくさんやってもいい(脳にいいからです)

  • 躁状態で大きな決断はしない(今離婚協議・調停中ですがなるべくゆっくり、先延ばしにしています)


マインドチェンジ

またいくつかの書物(嫌われる勇気、アドラー心理学等)を読み、大切な友人達と会話して自分の性格を改めて認識し、躁うつ病と一生付きあう上で以下3つを決めました。

承認欲求を捨てる

他人の評価、他人の称賛、他人に喜んでもらうために仕事や家事育児をするのはとても生き辛いと痛感しました。なのでこれを一切捨てます。自分の楽しみだけのために生きようと思います。自分が楽しいか楽しくないか?を判断軸に生きていこうと決めました。

自己肯定感を上げる

自分を認めて褒めるのは他人ではなく自分だけでいいんです。どんな些細なことでもいい。自分を褒める。毎日褒める。具体的には寝る前に3行日記を付けています。1日を振り返り嬉しかったことを3つ書き出してみる。誰々さんにこんなこと言われて嬉しかった。子供にありがとうと言われて嬉しかった。バスケでいいプレーが1つあって嬉しかった。などなど。これだけで自己肯定感が瀑上がりして幸せな気持ちで眠ることができます。

嫌いなことからは逃げる

「人生の9割は逃げていい」という本に人間は好きなこと、得意なこと以外に能力を発揮できないと書いてありました。なのでそれ以外はどんどん断る。逃げる。体裁なんて気にしない。格好つけないで生きていこうと決めました。とはいえ組織に所属している以上9割の仕事を断るのは無理があります。なので苦手なこと、不得意なことは人に頼るようにしています。「私これ苦手なのでお願いします。代わりに私が得意なこれをやります。その方がチームとしていい成果物が出せると思います」と言った具合です。それができない職場ならこちらから辞めるつもりです。嫌われてもいいんです。自分の心身の健康が最優先事項なので。

これがうまくworkしてくれることを願うばかりです。

そうそう、私は躁うつ病であることを会社、友人、親戚、誰にでも話しています。恥ずかしいなんて次元はとっくに過去の話です。話して理解してもらうことが自分がまたうつになることを防ぐためにも有効だと信じているからです。また、人に話せる=病気を受け入れているということです。本当の自分を受容できるととても楽になります。

また周りにも何人か躁うつ病と付き合っている人を見つけたので彼ら・彼女らとsync-upしてお互い学びを得ています。仲間がいるってとても心強いです。

2年間付き合っている会社の産業医からこんな話をしてもらいました。
長年精神科医をやっていて躁うつ人の特徴で思うこと。

・人の気持を読み取る感度が高い
・Creativeで芸術家や俳優が多い
・能力が高く経営者や社長が多い
・天才肌が多い
・気分変動で周りを振り回してしまう傾向があるので注意
・人間関係を大事にすべき。偶然であった人との関係を大切にするとよい

私はとても嬉しかったです。私はGiftedなんだと。
適応障害や精神疾患をネガティブに考える人が多いですが、それは生まれ持った脳の特性、個性、アドバンテージだと考えています。


次回は少し話題を変えて2ヶ月で12kg減量した話をしたいと思います。

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