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0418 バリ島❶ Kelingking Beachで死を感じたこと

to バリ島旅行の参考にしたい方
to 熱中症の恐ろしさを共有したい方

2024年4月。4泊5日の初のバリ島旅の中の出来事をつづる。

2日目。バリ島からボートで45分のペニダ島へ。Kelingking Beachに訪れた。

上からのぞむペニンシュラ(半島)も、自然の色と造形は、息を呑む美しさ。断崖の底に広がるビーチは、プライベートのような空間で天国に訪れたかのよう。

この投稿で言いたかったのは、そういうそとではない。バリ島は観光産業が発展していて、自分は旅慣れているほう。といえど、自然を相手にしたときは、油断せず、事前調査は怠るべきではないということ。

ここは、赤道直下。ビーチに出るには、炎天下のなか高低差300m最大傾斜80度の崖の登り降りが必要だった。あろうことか、そこを帽子もかぶらず、ビーチサンダルで勢いだけで行ってしまった。

行きはよかった。約1時間かけてビーチに降りる。あぁ、なんて美しい。大変な思いをして降りたビーチは、信じられない美しさ。波とたわむれ木陰で空を仰ぐ。帰りの船の時間もせまっていたため、ビーチに滞在できたのは15分たらず。

ここから現実と向き合うことに。あの崖を今度は登る工程。体力に自信もあるし、スロープもある。高かったがビーチで追加の水も買った。大丈夫。そう思っていた。太陽はまだ高く、体力と水分を奪ってゆく。しばらくして、息もあがり、手足の筋肉がなかなか自由が効かなくなってきた。

ここで初めて熱中症の恐怖を味わった(下記画像)。帰りの船に遅れるとかはどうでもよくなり、まずは、安全に帰ることが最優先に。こまめな休憩を繰り返す。追加で買った水はあっという間に飲み干してしまった。気づけば、途中で同じように疲れ果てて休んでいる観光客がたくさん。

水を分け与えてもらった優しい外国人の男性は、そのときはほんとうに”あぁ、神様”という気持ち。傾斜が緩やかになってきた。段差にこしかけてまた休む。汗ばんだ背中。少し夕日がさしてきて、風が頬をなでる。気持ちよい。無性に”自分は生きている”と心の中で叫びたくなる。

結局1時間30分かかって登り切る。心配したドライバーに謝る。そして、なんとスマートな運転技術で港にすべりのみ、帰りの船にもぎりぎり間に合った。(あと2分遅れていたら最終の船にのれなかった)

ペニダ島観光を予定されている皆様、KelingKing Beachは、事前準備をしっかりして、気力と体力を整ったらチャレンジしてみてください。今回は、いろんな教訓がつまっている、とてもいい経験でした。

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