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GARY MOORE 私的推しのバラード

こんばんは。
突然ですが皆さんもこんな思いに至ったことがありませんか?
「もっと評価されても良い曲なのに…」
様々なアーティストに売れた(知られた)曲がある反面、何故か過小評価されたアルバムや楽曲がありますよね?

私の大好きなゲイリームーアも同様に知られていない名曲が数多くあります。

ゲイリームーアと言えば、日本では、2014年にソチ五輪で金メダリストとなった羽生結弦選手の試合で使用された「パリの散歩道」で一般的に知られた感があります。
当時、羽生結弦選手効果で「パリの散歩道」が入った特別アルバムが大好評で、個人的にとても嬉しい気持ちで一杯でした(私が何か貰えるわけではないが  笑)。

ただ、いくら皆んなにゲイリームーアが知られても、聞き馴染みの良い売れた曲しか知られていない事に憤りを感じ、

[本当はもっともっと素晴らしい楽曲が沢山ある事をお伝えしたい!]

という思いで筆を取りました。

ちなみに発表年順ではなく私の推し順となります。
まずは…

love can make a fool of you


(1982年発表「大いなる野望」2002年再発版収録)


私が一推しするゲイリーの楽曲です。
この曲に関しては既に私の過去記事[GARY MOOREその2]でご紹介しています。
なお、この楽曲はボーナストラックの為、1982年発表当時のアルバムには入っておりません。
前述の通り2002年以後の再発版収録となります。
また私の知る限り、現在Spotify等のサブスクではlove can〜含む本アルバムボーナストラック分は聞けません。

love can〜を聞く為には2002年アルバムを購入する必要がありますが、YouTubeでアップしているものも見かけます(許可を得ているかは不明ですが…)。

…君に裏切られる日が来るとは夢にも思わなかった。
君の瞳に騙されたよ。
そして俺の目には涙が浮かんでいる…
愛なんて、愛なんて、バカにするだけじゃないか…


…発売当時、私も同じ思いをしていて当然、心に響いたんです。

切ない思いに併せてソロは咽び泣くサクソフォーン。

海岸線を車で走らせながら自分に浸れる楽曲…


…浜省か(笑)


なお、現B'Zの松本孝弘氏をバックに浜田麻里さんも"LOVE LOVE LOVE "というタイトルでカバーしています。
デジタルチックな部分は1997年のアルバム「ダーク・デイズ・イン・パラダイス」に時を超え、続いた感があります。

ただし、2021年に発表されたhow blue can you get にも同曲が収録されていますが、まるで別の曲ですので(もちろん素晴らしいブルースアレンジになっています)ご注意ください。

i ihave  found  my  love  in   you


(ダーク・デイズ・イン・パラダイス 1997年収録)


…今でも忘れられないんだ。君が立ち去ってしまった時のこの心の苦痛…


なんか切ないですね。

テーマフレーズのチョーキングが哀しみを表しています(ライプ版はより顕著)。

この収録アルバムがリリース前に「ゲイリーがブルースじゃ無いアルバムを作っているらしい」とか「クリス・タンガリーデスがアルバムに関わってハードロックアルバムになる」とか噂がありました。
まぁ個人的にはそれは無いだろうって思っていましたが、蓋を開けたら案の定でした(ブルースじゃ無いアルバムと言う事とクリスは合っていましたが)。


この頃のゲイリーはドラムンベースに凝っていてインタヴュー記事で「エヴリシング・バッド・ザ・ガールの「哀しみ色の街」を聴いてる」とか書いてて私も真似して買って聴いてました。
なのでこのダークデイズ〜もそっち路線の影響が濃いアルバムです。

一般的にゲイリーのアルバムとして考えると、それまでのアルバムとは異なりギターアルバムでは無いため合わない気もしますが、メロディを大切にするゲイリーを考慮するとメロディが美しいこのアルバム自体、私は良いアルバムと思いますし、プレイヤー誌でスティーヴ・ルカサー氏も好きなアルバムと答えています。

この曲のテーマフレーズは例のサーモンピンクストラトを使用しています。
余談ですが、発表同年、手に入れた海賊版ビデオLive(今は公式CD有り)では、fender USA Floyd Rose classicのメイプルネックブラッキーカラーストラトで同曲を演奏しています(前奏が長く聴きごたえ有り)。

Like  Angels

(ダーク・デイズ・イン・パラダイス 1997年収録)

夢にしがみつき
空を飛ぶことを学ぶんだ 天使のように

深い…

まず当時のインタヴュー記事から
聞き手「バラードだったら80年代に書いた曲をステージで演奏することも可能なのでは?例えば、"エンプティ・ルームズ"だったら新作に伴うライヴで演ってもさほど違和感はないと思います。」
ゲイリー「確かに僕が心配しているほど違和感はないかも知れない。ただ、もう演りたくないんだ。新作には既に3曲も最高のバラードが入っているし、そっちの方が今の僕の心情を表現してる。」
(炎1997年6月号引用)

…私も"エンプティ・ルームズ"より好きだよゲイリーって気分(笑)


ギターキッズ的には、サーモンピンクストラトでのギターソロはスクリュードライバーをスライドバーとして使用した独特の響からのフレーズ。
シンクロナイズドユニットの特性を生かしたアーミング。
ロック式では得られない、シンクロナイズ独特のサウンドが心地よい。
(余談ですが、エリックジョンソンの[未来への扉]でも同じシンクロの響きを楽しめます。)

エンディングソロはワウをかけたギブソンES-355
を操り、泣きまくりからの適度な速弾きと激しいフレーズの応酬…。

この楽曲も含め、ダーク・デイズ〜はギターアルバムでは無いけど、スルメみたいに噛めば噛むほどハマってしまうアルバムです。

さて、まだまだご紹介したいのですが、長くなってしまいました。
このまま続けて書いても読んで頂けないと思うので、また次回に続きます。
またお読み頂けたらたら嬉しいです。
それではまた!

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