執筆素人サラリーマン 文フリへの道〜航海士現る〜
とりあえず、船出をした。
良い風が吹き、良いスピードで航路を進んでいた。
羅針盤が示す方向に向けて進み、全てが順調かに思えた。
ところが、潮風にいやな湿気が混じってきた。
暗い雲のかけらが見えたと思ったら、あっという間に視界一面に広がっていた。
海は荒れ、マストが軋む音が聞こえる。
だんだんと雨水がデッキを打つ音も加わってきた。
まずい……
急いで帆を納める。
舵を切って船首を風上に向ける。
頼みの羅針盤は針が定まらず、ぐるぐる回っている。
なんとか、切り抜けないと……
さっきより暗くなってきたと思ったら、目の前に巨大な波の壁が迫っていたーー。
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こんな心境の最近でした。
本作りを進めたいけど、いろんなアイデアが出てきて収拾がつかない。
ネタを書きたいけど、他の要素に時間を取られて書けない。
この記事は、執筆ど素人のサラリーマンが文フリに向けて奮闘する日誌です。
ご興味があれば、第1回記事をご覧ください。
書きたいのに、他のことが忙しくて、時間がない。
ちょっと隙間の時間ができて、本のことを考えるけど、どう書くべきか、何を書くべきか悩んで進まない。
この二重苦がなかなか辛い。
そのタイミングで申し込んでいた本の編集の講座がスタート。
宿題で自分が作りたい本のイメージ図を作る。
ここでもいくつかの案が出てきて、結局決まらない。
いろんな方向を向いているアイデアをひとまず出してみた。
んー、どれを手をつけたら良いのだろう。
課題提出後の講座で、先生がアドバイスをくれた。
5つ案があるうち、迷うことなく「この案が良いんじゃないか?」と言ってくれた。そして、プラスアルファの良いアイデアをいただいた。
その助言はなるほど、と腑に落ちた。
方向性が定まった。航海士に「この方向だ!」と言われた気がした。
ぐるぐる回っていた羅針盤の針が進むべき方向に定まった。
面舵一杯。
進む方向が決まれば、進むだけ。
試すことがたくさんある。
まずサムネでざっくり輪郭を作り上げていく。
編集者はサムネイルというものでざっくりと全体像を作って、どこに図や写真、文章を入れるかを考えるようです。
アニメの絵コンテみたいな感じ。
ある程度の"絵"ができたら、細かい部分を考えていく。
その過程で、作る想定のサイズの冊子を用意して、自分が良いと思う行間の文章サンプルを切り抜いて、ペタペタ貼ってみたり、写真を貼ってみたり。
こうやって本を作るのかというノウハウを手に入れました。
週末は時間をとって、着実に進めたいと思います。
終
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