【念願の日本公開】 オッペンハイマーについて語る
こんにちは、ケンです!
突然ですが、現在公開されている映画『オッペンハイマー』をご存知でしょうか?
本作は、日本人にとって切り離せない存在である原爆を取り扱った作品になっています。
かなり重い内容なので、正直これを記事にするか迷いました。しかし、自身のnoteで実写映画も紹介していきたいこと、そしてアメリカ側で何が起きていたかを知ってほしいと考え、取り上げることにしました。
ここでは、私の感想や注意点、鑑賞前に抑えておきたいポイントを中心に紹介していきます。ぜひ、最後までよろしくお願いします!
作品概要
『ダークナイト』『テネット』などで知られるクリストファー・ノーラン監督の最新作で、「原爆の父」と呼ばれたアメリカの天才科学者ロバート・オッペンハイマーの生涯が描かれています。
第二次世界大戦中、オッペンハイマーは世界初となる原子爆弾の開発プロジェクトに参加していました。原爆実験は成功しますが、戦時中に投下された事実を知ったことで、彼は大きな苦悩を背負います。
第96回アカデミー賞では、同年度最多となる7部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、編集賞、撮影賞、作曲賞)で受賞を果たしました。
日本でも話題沸騰
アメリカでは2023年7月に公開され、伝記映画としては異例の大ヒットを記録しました。
原爆がテーマということもあり、公開前からテレビやSNSなどで話題になっていました。
日本での公開が危ぶまれていましたが、2024年3月29日に公開されることが決まりました。予約が開始されると、映画館のサイトにアクセスが集中するなど、劇場で観ようとする人が続出しました。
私が観に行った回では、21時の会員先行販売が始まってから、わずか30分ぐらいでほぼ満席になりました。
今までは、0時からの一般販売で予約していたので、先行販売でこんなに座席が埋まる光景を初めて見たときは驚きました。
そのため、緊急で年会費500円を支払って予約した甲斐があったなと実感しました。
感想 (ネタバレなし)
ここからは、具体的な感想を述べていきます。
被爆国の立場として複雑な感情を抱きながらも、原爆をアメリカ視点で描かれていたのが興味深かったです。
中学では日本の観点から教わってきたので、米国は敵として扱われていました。しかし、少し見方を変えるだけでも全く違う内容になるんだと感心しました。
オッペンハイマーは核兵器の恐ろしさを伝えることで、戦争を終わらせて平和な世界を目指そうとしました。ところが、原爆投下による被害を知ったことで、彼が後悔する姿勢が伝わってきました。
科学の力で世界を変えることができても、一度実行すると取り返しがつかなくなる危険性もあることを学びました。
そんな彼を演じたキリアン・マーフィは、悩み続ける科学者を当時の映像かと間違えそうなぐらい見事に再現できていました。
他にも、ストローズを演じたロバート・ダウニー・Jr.は、アイアンマンとは違った雰囲気が出ていて、彼の演技力にも驚きました。
事前情報で聞いた通り、広島と長崎の被害を直接描いた場面はありませんでした(ラジオと台詞ぐらい)。
だけど、これはオッペンハイマーの物語であることを忘れてはいけません。私としては、最低限のことに触れているだけでも十分だと思いました。
IMAXについて
今回はグランドシネマサンシャイン池袋のIMAXで観たので、ノーラン監督の技術力が最大限に発揮された環境で鑑賞することができました。
正方形に近いサイズに広がる巨大な映像(一部シーン)と全身に響く音響効果によって、オッペンハイマーの心情とシンクロするような一体感がありました。
他にも、核分裂の映像が流れているときは、原子の中に存在しているような不思議な感覚になりました。
余談ですが、私が行ったときはグランドシネマサンシャインの4階ロビーにIMAXフィルムが展示されていました。
IMAXカメラで撮影された実物のフィルムを見れた経験は、映画ファンにとって貴重なものになりました。
※IMAXについては、以下の記事で詳しく説明しています
注意点
ここで、注意点が2つあります。
一つ目は、年齢制限でR15指定が設けられていることです。本作には過激な性描写や規制用語が登場するので、15歳未満の方は鑑賞できない作品になっています。人によっては、これらの描写がきつく感じる可能性があるので、それを承知した上で観てください。
もう一つは、上映時間が3時間になっていることです。映画館で観るのに慣れていないと、長めに集中するのが困難に感じることがあります。そのため、行く前日はしっかりと睡眠をとり、鑑賞前にお手洗いを済ませることをおすすめします。
重要ポイント
次に、観る前に抑えておきたい重要ポイントを3つまとめました。
マンハッタン計画
:1942年、ナチス支配下のドイツよりも早く原子爆弾を開発するために科学者を集めたプロジェクトオッペンハイマーの聴聞会
:1954年、ソ連のスパイ容疑をかけられたオッペンハイマーが、事実確認のため原子力委員会から質疑応答を受けたイベント白黒とカラー
:今作は、オッペンハイマーとストローズの物語を、白黒とカラーのそれぞれで表現しています。時系列はバラバラで行ったり来たりなシーンが多いので、何となく観ていると混乱しやすくなります。そのため、カラーはオッペンハイマー視点、白黒はストローズ視点で覚えておくとよいでしょう。
さいごに
このように、久々に考えさせられた作品に出会うことができました。一通り観た後、自分がどう思ったのかを色々考えられるのが映画の醍醐味だと、改めて実感できました。
長尺でしたが、全然眠くならずに「こんなエピソードがあったのか!」と興味津々で観ることができました。 公開前から様々なニュースが飛び交っていますが、私としてはとりあえず一回観てから感想を述べてほしいです。
原爆を新たな視点で知ることができるので、ぜひ多くの人に劇場で観てほしい映画になっています!
今回は以上です。
それでは皆さん、See you soon!
画像引用元 (ヘッダー、[1]〜[5])
© Universal Pictures. All Rights Reserved.
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