前略、20歳の僕へ。
『思い返すと充実した毎日がそこにあって、昨日の事のように鮮明に思い出されます。君は今、キラキラとした学生生活を送っているね。学校の友達にバイトの仲間。偉そうに後輩に実習指導なんかもしてさ。バイト先では店長にも認められて本部のビルのある店舗にも引き抜かれて。学校に行ってバイトに行って、たまの休みには彼女とデートをして。学園祭の実行委員なんかもやったりして。そろそろ卒業も迫ってくる時期だけど、特に何も不安視することなく今までと変わらない生活を送っている。それどころか謝恩会の主催と