増田 賢作/歴史オタクの経営コンサルタント

小宮コンサルタンツの歴史オタクの経営コンサルタント、増田賢作です。 こちらでは、コンサ…

増田 賢作/歴史オタクの経営コンサルタント

小宮コンサルタンツの歴史オタクの経営コンサルタント、増田賢作です。 こちらでは、コンサルティングからの気づきに加え、歴史や古典から考える経営やリーダーシップについて書いていきます。

マガジン

  • Good to Great ― KC B team

    • 1,880本

    小宮コンサルタンツのコンサルタントによる経営のお役に立つコラムです

  • 歴史の中の人物達から学ぶ

    歴史好きが高じて40年。歴史番組、歴史ドラマ、歴史書、歴史小説、とにかく歴史に関わることにいつも興味をもって接してきました。そこで感じたことをご紹介させて頂きます。少しでも歴史に興味をもって頂くきっかけになれば嬉しいです。

  • 『リーダーは日本史に学べ』で取りあげた人物達

    2024年6月11日にダイヤモンド社さんより『リーダーは日本史に学べ』を出版します。本書は、組織のリーダーが歴史上の人物の言葉を通して、ビジョンの問題を解決する本です。 このマガジンでは、本書で取り上げた歴史上の人物について、その人物を取り上げた背景、理由をご紹介していきます。もしこちらのマガジンの記事で興味をもって頂けたら、ぜひ『リーダーは日本史に学べ』を読んで頂けると嬉しいです。

  • 日本経済新聞レビュー

    1週間で興味深く感じた5つの記事を取り上げていきます。

  • 仕事に活かせる中国古典

    数千年の風雪に耐え、今なお世界中で評価されている中国古典。現代を生きる私達が「よい仕事」を取組むにあたり、どのような中国古典の教えが活きるのかご紹介できればと思います。

記事一覧

固定された記事

初書籍『リーダーは日本史に学べ』のカバーの色を決めました

先月4月3日にnote上で、6月11日出版の私の初の著書『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)のカバーの色について皆さまからご意見を頂きました。 多くの方々からご意見…

あきらめないことがイノベーションにつながったリーダー

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜ取り上げたのかを簡単にご紹介…

リーダーはメンバーの声は進むべき方向の鏡と思い、耳を傾けるべき

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜ取り上げたのかを簡単にご紹介…

失言から反省し、時代を変える人物に成長したリーダー

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜ取り上げたのかを簡単にご紹介…

元祖「高度専門人材」を活かしきったリーダー

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜ取り上げたのかを簡単にご紹介…

上に気をつかいつつも、野心を持ち続けたリーダー

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜ取り上げたのかを簡単にご紹介…

最後に成功する人間の器をもっていたかっこいいリーダー

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜこの人物を取り上げたのかを簡…

戦国時代のマネジメントチームを作ったリーダー

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜこの人物を取り上げたのかを簡…

戦国時代のドラッカー先生だったリーダー

6月11日に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたします。ちょうど出版1ヵ月前となったこと、また取り上げる歴史上の人物が26人ということもあり、出版まで…

古今東西、「正しい」ことが正解とはいえない

先日、同僚からこんな話しを聞きました。すでに経営から引退された方と食事に行ったとき、なにか大事なパンフレットを挟みながら話しをしていたところ、同僚の不注意でその…

創業期や変革期は外部から積極的に学ぶのに、なぜそれが続かないのか

私は企業様をコンサルティングさせて頂く時に、始めに企業様の歴史をできるだけ丁寧にお聞きするようにしています。そのなかで、特に創業時や変革期に共通するストーリーが…

1年前は出版実現に確信がありませんでしたが、なんとか出版に至れそうです

ふと、昨年のゴールデンウィークは何をしていたのだろうかと思いだしたら、今年6月に出版する『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社、Amazonなどで予約受付中)の企画…

労働契約を超えた人事移動は、これまで以上の丁寧な対応が必要

もう1週間前の日経記事ですが、4月27日の日経新聞朝刊1面「同意ない配置転換、職種限定では違法 最高裁が初判断」の記事は、正直、休日朝の眠気を覚ますのに十分な記事で…

26年大河ドラマの主人公は、現代にも通じる最強のNo2

少し先のことではあるのですが、2026年の大河ドラマは「豊臣兄弟!」というタイトルで、豊臣秀吉(1537年~1598年)の弟、豊臣秀長(1540年~1591年)が主人公となります。 「…

親鸞の親子対立から考えるリーダーと迎合者の違い

日本で最大規模の宗教団体の一つである浄土真宗。この浄土真宗を創設したのは親鸞(1173年~1263年)ですが、この親鸞、浄土真宗を創設しながらも、その運営のなかで親子が対…

リーダーは「憐れみ」の心を持つべきでは

戦国時代に関東を支配した北条家の2代目に北条氏綱(1487年~1541年)という人がいます。この人は初代、北条早雲から北条家の勢力を更に拡大した人として名前を残しているの…

初書籍『リーダーは日本史に学べ』のカバーの色を決めました

初書籍『リーダーは日本史に学べ』のカバーの色を決めました

先月4月3日にnote上で、6月11日出版の私の初の著書『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)のカバーの色について皆さまからご意見を頂きました。
多くの方々からご意見を頂きまして、本当にありがとうございました。
誠に感謝申し上げます。

皆さまからのご意見も踏まえ、約1ヵ月、ダイヤモンド社さんとも検討させて頂きました。
迷いに迷いましたが、最終的にオレンジ色のカバーとさせて頂くこととしまし

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あきらめないことがイノベーションにつながったリーダー

あきらめないことがイノベーションにつながったリーダー

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜ取り上げたのかを簡単にご紹介しています。

第8回目は、織田信長(1534年~1582年)です。多くの人にとっても言わずと知れた人物で、日本史上の好きな人物アンケートでもよく1位にランキングされたりします。本書では、34のストーリーのうち、3つのストーリーで織

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リーダーはメンバーの声は進むべき方向の鏡と思い、耳を傾けるべき

リーダーはメンバーの声は進むべき方向の鏡と思い、耳を傾けるべき

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜ取り上げたのかを簡単にご紹介していきます。

第7回目は、松平容保(かたもり、1835年~1893年)です。幕末の会津藩の藩主であり、幕府の求めに応じて京都の治安を維持する京都守護職を務めました。長州藩から京都を守った時は、当時の孝明天皇からも感謝されます。し

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失言から反省し、時代を変える人物に成長したリーダー

失言から反省し、時代を変える人物に成長したリーダー

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜ取り上げたのかを簡単にご紹介していきます。

第6回目は、西郷隆盛(1827年~1877年)です。言わずとしれた、幕末、明治維新を代表する人物の一人であり、薩摩藩(現在の鹿児島県)をリードし、江戸城無血開城により江戸幕府を終わらせました。晩年は西南戦争を起こし

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元祖「高度専門人材」を活かしきったリーダー

元祖「高度専門人材」を活かしきったリーダー

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜ取り上げたのかを簡単にご紹介していきます。

第5回目は、桂小五郎(明治維新後は木戸孝允(たかよし)1833年~1877年)です。幕末、幕府と対立し、最終的には勝利した長州藩をリードしたことから、「明治維新の三傑」の一人と評価されています。

私が本書で桂小

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上に気をつかいつつも、野心を持ち続けたリーダー

上に気をつかいつつも、野心を持ち続けたリーダー

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜ取り上げたのかを簡単にご紹介していきます。

第4回目は、伊達政宗(1567年~1636年)です。現代に続く東北の中心、仙台を築いた武将として知られています。私のような世代には、1987年の大河ドラマ「独眼竜政宗」が印象的でしょうか。渡辺謙さんの出世作でした。

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最後に成功する人間の器をもっていたかっこいいリーダー

最後に成功する人間の器をもっていたかっこいいリーダー

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜこの人物を取り上げたのかを簡単にご紹介していきます。

第3回目は、前田利家(1538年~1599年)です。江戸時代の加賀100万石の祖として知られた人物です。私のなかでは、2002年の大河ドラマ『利家とまつ~加賀百万石物語~』で唐沢寿明さんが演じた前田利家のイ

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戦国時代のマネジメントチームを作ったリーダー

戦国時代のマネジメントチームを作ったリーダー

6月11日(火)に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたしますが、出版までに本書で取り上げている歴史上の人物について、なぜこの人物を取り上げたのかを簡単にご紹介していきます。

第2回目は、毛利元就(1497年~1571年)です。安芸国(現在の広島県西部)の小領主から中国地方を支配する大大名となった武将として知られています。私は広島出身のため、小学校の時には元就が居城としていた吉田

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戦国時代のドラッカー先生だったリーダー

戦国時代のドラッカー先生だったリーダー

6月11日に『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)を出版いたします。ちょうど出版1ヵ月前となったこと、また取り上げる歴史上の人物が26人ということもあり、出版まで(できるだけ)毎日、各歴史上の人物をなぜ取り上げたのかを簡単にご紹介していきます。

第1回目は、北条氏綱(1487年~1541年)です。戦国時代の武将で、小田原を拠点とした北条氏の2代目です。創業者である北条早雲と比べると知名度が

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古今東西、「正しい」ことが正解とはいえない

古今東西、「正しい」ことが正解とはいえない

先日、同僚からこんな話しを聞きました。すでに経営から引退された方と食事に行ったとき、なにか大事なパンフレットを挟みながら話しをしていたところ、同僚の不注意でそのパンフレットにウィスキーがかかったそうなのです。しかし、その方は慌てることもなく、お店の方にパンフレットを乾かして頂くことをお願いしながら、「いや、ウィスキーがかかったパンフレットというのもいいですね」と笑われていたというのです。
明らかに

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創業期や変革期は外部から積極的に学ぶのに、なぜそれが続かないのか

創業期や変革期は外部から積極的に学ぶのに、なぜそれが続かないのか

私は企業様をコンサルティングさせて頂く時に、始めに企業様の歴史をできるだけ丁寧にお聞きするようにしています。そのなかで、特に創業時や変革期に共通するストーリーがあります。
それは、創業時、変革期においては、外部からの支援やアドバイスを受けることで、新商品を開発したり、新事業を立ち上げることです。
例えば、新規商品に関わる知見や技術をもっている外部の人から指導を受けることです。そこから生み出された新

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1年前は出版実現に確信がありませんでしたが、なんとか出版に至れそうです

1年前は出版実現に確信がありませんでしたが、なんとか出版に至れそうです

ふと、昨年のゴールデンウィークは何をしていたのだろうかと思いだしたら、今年6月に出版する『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社、Amazonなどで予約受付中)の企画書やサンプル原稿を作成していたところでした。出版ゼミであるブックオリティさんの「出版社さん向けプレゼン大会」が5月末に開催予定でしたので、そこに向けて準備していました。
「そっかあ、あれは1年前なのね。。。なんかもっと前の感覚がする

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労働契約を超えた人事移動は、これまで以上の丁寧な対応が必要

労働契約を超えた人事移動は、これまで以上の丁寧な対応が必要

もう1週間前の日経記事ですが、4月27日の日経新聞朝刊1面「同意ない配置転換、職種限定では違法 最高裁が初判断」の記事は、正直、休日朝の眠気を覚ますのに十分な記事でした。

本事案は、原告の男性は滋賀県の社会福祉協議会が運営する福祉施設で、福祉用具などを改造する技師として約18年間勤務されていました。施設側は2019年、事前の打診なく総務課に配転する人事移動を内示したところ、男性は配置転換は違法

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26年大河ドラマの主人公は、現代にも通じる最強のNo2

26年大河ドラマの主人公は、現代にも通じる最強のNo2

少し先のことではあるのですが、2026年の大河ドラマは「豊臣兄弟!」というタイトルで、豊臣秀吉(1537年~1598年)の弟、豊臣秀長(1540年~1591年)が主人公となります。
「豊臣秀吉は知っているけど、弟?秀長?って誰?」という人も多いかもしれません。日本史の教科書でもほとんど取り上げられていないので、それも仕方ないところです。もし扱われていても、1591年に亡くなり、豊臣政権の先行きに影

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親鸞の親子対立から考えるリーダーと迎合者の違い

親鸞の親子対立から考えるリーダーと迎合者の違い

日本で最大規模の宗教団体の一つである浄土真宗。この浄土真宗を創設したのは親鸞(1173年~1263年)ですが、この親鸞、浄土真宗を創設しながらも、その運営のなかで親子が対立し、とうとう晩年には長男と絶縁しているのです。

その経緯は次のようなものです。親鸞は京都を拠点として浄土真宗を広めていたのですが、そのなかで関東では、悪いことをしても念仏さえ唱えておけば救われるのだ、という悪行集団が生まれて

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リーダーは「憐れみ」の心を持つべきでは

リーダーは「憐れみ」の心を持つべきでは

戦国時代に関東を支配した北条家の2代目に北条氏綱(1487年~1541年)という人がいます。この人は初代、北条早雲から北条家の勢力を更に拡大した人として名前を残しているのですが、特に後継者(北条氏康)に残した「五か条の遺訓」は戦国大名の遺訓のなかでも有名です。

この遺訓の第二条には、家臣の使い方、特にその強みの活かし方について書かれているのですが、そのなかに、「どんな者にも憐みをかけなさい。役

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