増田 賢作/歴史オタクの経営コンサルタント

小宮コンサルタンツの歴史オタクの経営コンサルタント、増田賢作です。 こちらでは、コンサ…

増田 賢作/歴史オタクの経営コンサルタント

小宮コンサルタンツの歴史オタクの経営コンサルタント、増田賢作です。 こちらでは、コンサルティングからの気づきに加え、歴史や古典から考える経営やリーダーシップについて書いていきます。

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    小宮コンサルタンツのコンサルタントによる経営のお役に立つコラムです

  • 日本経済新聞レビュー

    1週間で興味深く感じた5つの記事を取り上げていきます。

  • 歴史の中の人物達から学ぶ

    歴史好きが高じて40年。歴史番組、歴史ドラマ、歴史書、歴史小説、とにかく歴史に関わることにいつも興味をもって接してきました。そこで感じたことをご紹介させて頂きます。少しでも歴史に興味をもって頂くきっかけになれば嬉しいです。

  • 仕事に活かせる中国古典

    数千年の風雪に耐え、今なお世界中で評価されている中国古典。現代を生きる私達が「よい仕事」を取組むにあたり、どのような中国古典の教えが活きるのかご紹介できればと思います。

  • 読書からの学び

    ビジネス書、歴史書、哲学書を中心に年間120冊程度の本を読んでいます。その中から、これからのビジネス、人生の中で学びになると思ったことをご紹介していきます。

最近の記事

  • 固定された記事

初著作刊行に向けてのお願い

noteでつながっている皆さまへ 突然のご報告となりますが、6月11日に私の初の著作『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社)が刊行されます。 すでにAmazonや楽天ブックスでは、予約サイトがオープンになっています。 ※Amazon予約サイト リーダーは日本史に学べ 武将に学ぶマネジメントの本質34 | 増田 賢作, 小和田 哲男 |本 | 通販 | Amazon ※楽天ブックス予約サイト 楽天ブックス: リーダーは日本史に学べ - 武将に学ぶマネジメントの本質34 -

    • 創業期や変革期は外部から積極的に学ぶのに、なぜそれが続かないのか

      私は企業様をコンサルティングさせて頂く時に、始めに企業様の歴史をできるだけ丁寧にお聞きするようにしています。そのなかで、特に創業時や変革期に共通するストーリーがあります。 それは、創業時、変革期においては、外部からの支援やアドバイスを受けることで、新商品を開発したり、新事業を立ち上げることです。 例えば、新規商品に関わる知見や技術をもっている外部の人から指導を受けることです。そこから生み出された新規商品が、「現在の自社の主力商品です」となっています。また、「新規のビジネスモデ

      • 1年前は出版実現に確信がありませんでしたが、なんとか出版に至れそうです

        ふと、昨年のゴールデンウィークは何をしていたのだろうかと思いだしたら、今年6月に出版する『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社、Amazonなどで予約受付中)の企画書やサンプル原稿を作成していたところでした。出版ゼミであるブックオリティさんの「出版社さん向けプレゼン大会」が5月末に開催予定でしたので、そこに向けて準備していました。 「そっかあ、あれは1年前なのね。。。なんかもっと前の感覚がするな。。」と正直なところです。 ブックオリティさんには昨年2月から受講したので

        • 労働契約を超えた人事移動は、これまで以上の丁寧な対応が必要

          もう1週間前の日経記事ですが、4月27日の日経新聞朝刊1面「同意ない配置転換、職種限定では違法 最高裁が初判断」の記事は、正直、休日朝の眠気を覚ますのに十分な記事でした。 本事案は、原告の男性は滋賀県の社会福祉協議会が運営する福祉施設で、福祉用具などを改造する技師として約18年間勤務されていました。施設側は2019年、事前の打診なく総務課に配転する人事移動を内示したところ、男性は配置転換は違法として訴訟を起こしたものでした。 一審と二審は、職種限定の合意があったとした

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          26年大河ドラマの主人公は、現代にも通じる最強のNo2

          少し先のことではあるのですが、2026年の大河ドラマは「豊臣兄弟!」というタイトルで、豊臣秀吉(1537年~1598年)の弟、豊臣秀長(1540年~1591年)が主人公となります。 「豊臣秀吉は知っているけど、弟?秀長?って誰?」という人も多いかもしれません。日本史の教科書でもほとんど取り上げられていないので、それも仕方ないところです。もし扱われていても、1591年に亡くなり、豊臣政権の先行きに影を落としたくらいの記述しかないと思います。 しかし、私はこの26年大河の発表

          26年大河ドラマの主人公は、現代にも通じる最強のNo2

          親鸞の親子対立から考えるリーダーと迎合者の違い

          日本で最大規模の宗教団体の一つである浄土真宗。この浄土真宗を創設したのは親鸞(1173年~1263年)ですが、この親鸞、浄土真宗を創設しながらも、その運営のなかで親子が対立し、とうとう晩年には長男と絶縁しているのです。 その経緯は次のようなものです。親鸞は京都を拠点として浄土真宗を広めていたのですが、そのなかで関東では、悪いことをしても念仏さえ唱えておけば救われるのだ、という悪行集団が生まれてきたのです。このような事態を望んでいなかった親鸞は、長男(次男という説も)であっ

          親鸞の親子対立から考えるリーダーと迎合者の違い

          リーダーは「憐れみ」の心を持つべきでは

          戦国時代に関東を支配した北条家の2代目に北条氏綱(1487年~1541年)という人がいます。この人は初代、北条早雲から北条家の勢力を更に拡大した人として名前を残しているのですが、特に後継者(北条氏康)に残した「五か条の遺訓」は戦国大名の遺訓のなかでも有名です。 この遺訓の第二条には、家臣の使い方、特にその強みの活かし方について書かれているのですが、そのなかに、「どんな者にも憐みをかけなさい。役に立つか立たないかは、すべて大将の心にあるものだ。」という一節があるのです。私は

          リーダーは「憐れみ」の心を持つべきでは

          福島県鮮魚専門店「おのざき」さんの平店大リニューアル

          現在、お仕事をご一緒させて頂いている、福島県いわき市の鮮魚専門店のおのざきさんが旗艦店、平店を昨日、4月26日に大リニューアルしました。当日は地元のメディアでも大きく扱って頂いたこともあり、本日27日も沢山のお客さんに来て頂いているようです。 おのざきさんは、福島県いわき市で1923年に創業していますので、昨年2023年は創業100年でした。今では東北地方で2番目に大きな鮮魚専門店となっています。 現社長の後継者であり、4代目の小野崎雄一取締役がこのリニューアルをリードし

          福島県鮮魚専門店「おのざき」さんの平店大リニューアル

          「ゴミ箱」の管理コストくらいをケチってお金を残そうとしても、逆にお金は残らない

          近年、日本でも街なかや商業施設などでゴミが目につくようになりました。「どうしたらこんなところにゴミが落ちているのだろう」、と感じることさえあります。 正直、公共の場を綺麗にし、自分以外の人たちが心地よい環境を維持しようとする「公共心」が薄れ、「ゴミを早く捨てたい」と所構わず捨てるような人が増えているのではないでしょうか。外国人の方が増えていることも理由の一つかもしれませんが、それだけではないと感じます。 ただ、ここで取り上げたいのは「公共心」のことではありません。取り上げ

          「ゴミ箱」の管理コストくらいをケチってお金を残そうとしても、逆にお金は残らない

          初書籍『リーダーは日本史に学べ』がランクイン!

          私の初書籍『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社、6月11日出版予定)がセブンネットショッピングでランキングして頂いています! 「ビジネス教養」の予約本では3位にランクインしています。4週間の売上順で1位はベストセラーを多く出されている山口周さん、2位はメディアで話題になっている広島の安芸高田市長の石丸伸二さんとなっていて、その次のランクインされていて大変恐縮です。 歴史上のリーダーからの学びを通じて、現代のビジネスやリーダーの問題を解決するという書籍は、これまであり

          初書籍『リーダーは日本史に学べ』がランクイン!

          「追いつめているかな」と思ったときは、「逃げ道を残す」を思い出してほしい

          先日、当社のなかでも大変な歴史好きで、いつも歴史談義で盛り上がる同僚とランチに行ったときのことです。話しをしているなかで、私が最近ナチス・ヒトラーが政権獲得した本(「ドイツ人はなぜヒトラーを選んだのか-民主主義が死ぬ日」)を読んだ話しをしたところ、この同僚は、 「やはり何ごとも追いつめ過ぎてはいけないのですよね。ドイツも第一次大戦後に追いつめられ過ぎたことがナチス・ヒトラーにつながったのですよ。ロシアのプーチンも同じです。」と話していたのです。 私はそれを聞いて、「もっと

          「追いつめているかな」と思ったときは、「逃げ道を残す」を思い出してほしい

          著作『リーダーは日本史に学べ』原稿最終確認

          6月刊行の『リーダーは日本史に学べ』(ダイヤモンド社、Amazon等で予約受付中)の原稿最終確認が終わりました。ここからは私の手を離れて最後の製本作りをダイヤモンド社さんにお願いすることとなります。 昨年の8月から本格的に原稿作りを始めたので、約9カ月弱の取り組みとなりました。実は10月末には一旦原稿ができあがったのですが、その後も何度も何度も推敲を重ねて、ほぼ完成版になったのは、そこから3ヶ月後の2月初旬となります。 この間、ダイヤモンド社さんの担当編集者さんには本当に

          著作『リーダーは日本史に学べ』原稿最終確認

          著作『リーダーは日本史に学べ』と司馬遼太郎先生、松平容保、徳川慶喜

          昨日、京都に日帰りで行ってきました。一番の目的は、中学生の頃から大きな影響を受けてきた司馬遼太郎先生のお墓にお参りすることでした。 6月に『リーダーは日本史に学べ』を出版させて頂きますが、司馬遼太郎先生との出会いがなければ、現在に至るまで歴史に親しんでいませんでした。そのお礼と感謝の気持ちを伝えたかったからです。 京都駅からバスで移動し、清水寺の近くにある大谷本廟の先生のお墓にお伺いしました。先生のお墓を訪れる方も多いのか、受付にお聞きしたら丁寧に教えて頂けました。 先生

          著作『リーダーは日本史に学べ』と司馬遼太郎先生、松平容保、徳川慶喜

          自社の強みが競合への差別化に常になると、絶対視してはいけない

          経営戦略を検討するご支援のなかで、こんなことがあります。 対人営業が中心の会社が、EC通販の会社に対してどのような差別化していくかを考えます。よくみられるのは、EC通販はコストやスピードなどでメリットがあるものの、個別のお客さまの状況を踏まえたアドバイスができない、それに対して自社は人間が対応するため、人間関係を構築し、お客さまの状況を踏まえたアドバイスができる、それが差別化ポイントである、と。これはこれで方向性としては何もおかしくはないと思います。 ちょっと問題があると

          自社の強みが競合への差別化に常になると、絶対視してはいけない

          偉大なリーダーが失われたことで、その後の歴史が変わったこと

          かつて日本の内閣総理大臣に次のような人がいました。 「世界のなかでもプレゼンスが高まっているアメリカとの連携を重視し、かつ政情が不安定であった中国とも友好関係を築くことで、不安定な国際情勢のなかでも日本の安定を図ろうとしました。また、国内においても産業の振興や教育の高度化に努めました。」 この内容を読むと、「アメリカとの連携重視とかって、戦後の首相かな?」と思われる方も多いかもしれません。しかし、これは明治の終わりころから主要閣僚を担い、大正期には首相をつとめた原敬(1856

          偉大なリーダーが失われたことで、その後の歴史が変わったこと

          100年以上成長し続けた企業グループの祖業とは

          今週の日経新聞で私が一番目をひいたのは、セブン&アイ・ホールディングスが傘下のイトーヨーカー堂などのスーパー事業の株式について新規株式公開(IPO)の検討に入った記事でした。 実は当社の近くにセブン&アイ・ホールディングス及びグループ各社の本社があることもあるのですが、ここ近年、店舗の統廃合も激しく、早期退職の募集や本社移転なども予定しており、「もしかしてグループからの切り離しを考えているのかな」と考えつつ、「でも祖業だから切り離せないかな」と思っていたので、正直本記事は驚き

          100年以上成長し続けた企業グループの祖業とは