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中国訪日インバウンドトレンド|2023年12月

皆様、ご無沙汰しております〜
そして、新年明けましておめでとうございます。

昨年中は、いつもこちらのnote blogにていいねやコメントをいただき、心より感謝申し上げると共に、新しい一年もよりいいコンテンツを引き続きご提供できますよう取り組んでまいります。

より一層皆様の熱いご支援やご意見をいただけると幸いです。


早速ですが、昨年インバウンド市場全体が回復されている中、皆様も中国人観光客の回復をどれぐらいされているかを気になっているかと思われます。本題に入りましょう!

JNTO発表

-2023Q3における訪日外客の消費調査

まず、観光庁からのデーター発表になります。

観光庁「訪日外客統計」

結論から言うと、全体的に、海外インバウンド客の回復は2019年と比べると、ほぼ同レベルまで回復できているとの結果になっているが、皆様が最も関心がある中国人観光客の回復はまだ4割程度弱となっている状態です。

対2019年来日中国人観光客の変化

観光庁発表の「訪日外国人の消費動向2023年7ー9月期」によると、夏休みや国慶節の大型連休期間中、日本旅行に来られた中国人観光客層の割合は、2019年と微妙に違い、20代及び以下のユーザーが全体の4割を超えたという。

対2019年中国人観光客同行者の変化

また、日本旅行に来られた中国人観光客層のグループは、大きく「自分1人」、「家族・親族」、「友人」の3つに分かれており、全体の8割を占めることに。

対2019年来日中国人来訪回数の変化

コロナの完全解禁をされた初めての夏休みや国慶節は、大勢の中国人観光客は念願の海外旅行を久しぶりに体験した。その中で、初めてもしくは2回目の日本旅行を果たした観光客数は全体の6割を超える結果に。

対2019年来日中国人滞在日数の変化

滞在日数も、久しぶりに海外旅行に行けなかった背景もあり、滞在日数は2019年より1週間以上長期滞在する消費者の割合が多く、全体の7割弱を占めることに。

-コロナ前とのトレンド変化

中国人観光客年齢層の変化

2019年と比べて、上記の図表で20代以下の若者が少し増えてきており、また経済的に余裕を持つ40代および40代以上の訪日観光客が2019年より増えたことがわかりました。

中国人観光客同行者の変化

2019年より、著しい変化としては、自分1人で日本旅行に出る人がかなり割合としては増えてきている状況。また、家族・親族&友人との旅行については、やはり大型連休がある時期の方が行きやすいことがわかります。

中国人観光客来訪回数の変化

2019年を遡ってみると、二回目以下の新規顧客から日本旅行を果たしたユーザーが6割以上を占めたのに対し、2023年に入ってから、三回目およびその以上のリピーター客の割合が結構増えたことがわかります。特に、Q2シーズンにおけるリピーター客の変化が特に激しい形となり、全体の半分以上を占めた結果に。

中国人観光客滞在期間の変化

2023年はコロナ完全解禁をした初めての年となっており、久しぶりに日本旅行に行けなかったことも原因の一つとなり、滞在期間が2019年より遥かに超える形になっており、1週間以上を滞在する人はおおよそ全体の7割に近い水準まで上がってきています。

中国人観光客旅行支出の変化

2019年までは、まだ買い物に対するニーズが堅調でしたが、だんだん中国人消費者がものに対する欲求も薄まり、日本の良いものを購入するよりは、せっかくなチャンスで今まで体験したことないコト消費と言われるカルチャー、体験型サービスにお金を使う人が結構増えてきているのでは。

-まとめ

訪日インバウンドビジネスもコロナの影響でかなり市場の需要も変わってきております。中国人観光客が日本に来たら「爆買い」するというのも大昔の話になっており、そのため、細かいターゲットユーザーに対するマーケティング施策全体の設計や適したプロモーションのリーチ方法もかなり重要かと思います。

訪日中国人観光客の変化についての統括

特に2019年と比較してみると、明らかに
①1人旅
②若者の増加
③リピーター客
④コンテンツ消費
⑤滞在期間の長期化

などが新たなインバウンドトレンドとして重視すべきポイントになります。

REDにおける旅行トレンド

-検索Vol.の変化について

旅行関連キーワードに対する検索Vol.2023年11月vs2023年12月

直近の検索Vol.から見ると、「日本旅游」「东京旅游攻略」「东京必去景点」「大阪旅游攻略」「京都旅游攻略」など、旅前段階でキーワードとして検索するニーズが明らかに跳ね上がっている状態となっています。

-REDにおける旅行愛好者の属性

旅行に興味を持つユーザー属性①
旅行に興味を持つユーザー属性②

REDプラットフォームの特徴から見ると、そもそも女性ユーザー、90年代以降生まれのZ世代のユーザーが大半占めることから、トレンドに敏感な若者が多い。旅行と掛け合わせすると、30代以下、1級&新1級都市、未婚者女性がよくREDで関連コンテンツのインタラクティブをされてしまうことになります。

-関連キーワードのトレンド

#日本旅行
#日本旅行に関連するキーワード
#東京買い物
#東京買い物に関連するキーワード

12月の検索Vol.から見ると、「日本旅行」「東京旅行攻略」「東京買い物」「京都旅行攻略」などのキーワードが11月より検索回数が結構増えてきている形となります。年末年始や旧正月に向けて、旅前の情報収集として旅行計画を立てられるのではないかと。

まとめ

2023年はコロナが完全解禁され、海外旅行もやっと久しぶりに行けるようになり、ずっと我慢し続けたインバウンド旅行市場もだいぶ変わってきております。

市場の変化に伴い、企業側もブランド側もその変化をいかに迅速に対応し、そこに相応しい施策を打つことが決め手になります。

詳細のインバウンド施策については、随時後相談承っておりますので、
興味ある方はぜひお問い合わせください。


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