#4.5水槽台の設計作成時に考えたこと。

どんなものを作ろうか構想している時間も最高に楽しいです。おしゃれな家具を見て色やデザインを参考にしました。今回は予算や技術的に非常にシンプルなデザインですが、金網や鉄パイプを曲げて足にしてみるのも憧れます。

水槽台の設計をする上で気づいたことがあります。人の生活は、引っ越しや模様替え、水槽の変化など思った以上に変化していくということ。水槽が変わるかもしれないから大きめにつくろうとか、水槽台やそれらを取り巻く環境の都合が変わることを承知の上で、可変不可能な鉄製の水槽台の形を決定していくことには勇気がいりました。

 話は変わりますが、私はよく山の中に秘密基地を作り遊んでいました。その時はいい形をしている木に服をかけたり、たまたまそこにあった切り株や石に腰かけたりして、それらのちょうどいい形の木や石がたまたま集まっている場所を基地としていました。
 拾ってきた鍋や傘を引っかけることができる枝を見つけた時や、座り心地のいい幹を見つけたときは嬉しかった記憶があります。木の有機的な形は、秘密基地作りをしていた当時の私に、木の有効的な使い方を簡単に教えてくれません。触ったり幹に登ったり、枝に捕まったりしてやっと、今までただの木だったものに鍋をかけた瞬間(途端にそれらが家具になって)基地になっていったのを覚えています。
 今回制作する水槽台は、棚やこの他の機構をつけられませんでしたが、鉄製なので磁石をくっつけることができます。磁石式のフックにエアレーションやプロポースを引っ掛けて可変可能でおもしろい家具になっていれば嬉しいです。

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