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新刊『繁栄のボーナスタイム』先行公開第三章

note定期購読者向けの先行公開第三章です。(実際に発売された本とはかなり違う原稿になっているので、読み比べてみるのも面白いかもしれません)

「はじめに」は全員に無料公開されていますのでそちらをまずどうぞ↓

では以下第三章が続きます。

第3章 資本主義を乗りこなし、日本人の給料を上げるための、日本ならではのやり方について。


●「経済」は複雑なので、「●●が悪い」的な犯人探しだけでは解決できない

「立場の違う存在との対話」によって具体的な工夫を積み重ねて、活路を開いていくことが大事なのだ・・・という本書の趣旨は、第2章で扱った政府によるコロナ禍への対処のような問題でも重要ですが、さらに特に「経済」全体を上向かせていくために、どうしても考えなくてはいけない観点となっています。

なぜなら、「経済」の分野は複雑なので、他の問題以上に「全部●●が悪い」という単純化に陥りやすいからです。

過去20年~30年の日本を振り返ってみても、自民党の政治家が悪い、いや野党が悪い、官僚が悪い、メディアが悪い、老人が悪い、若者が悪い、氷河期世代が悪い、ゆとり世代が悪い、男が悪い、女が悪い、中国や韓国が悪い、欧米が悪い、ネオリベ(新自由主義者)が悪い、共産主義者が悪い・・・という「犯人探し」ばかりが盛り上がる一方で、その「大声の罵り合い」にかきけされて大事な「具体的な問題解決の工夫の積み重ね」は消し飛んでしまいがちでした。

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ウェブ連載や著作になる前の段階で、私(倉本圭造)は日々の生活や仕事の中で色んなことを考えて生きているわけですが、一握りの”文通”の中で形に…

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