舌切り雀 (したきりすずめ)の民話を福祉の視点で考える
執筆者:石河
#有度の里 #福祉
したぎりすずめは日本の伝承に基づく民話です。福祉という視点から、今の高齢化の夫婦について考えてみたいと思います。
この物語には老夫婦が出てくるのですが、おばあさんとおじいさんの価値観、考え方、状況が違うということ、そしてこの物語は謙虚さと親切の重要性を教えてくれます。
したぎりすずめとはどんな話?
子供の時に聞いた人はいるかもしれませんが、簡単に話します。
むかし むかし おじいさんとおばあさんがいました。
子供がいなかったので、おじいさんは雀の子を大事にかわいがっていました。
ある日、お婆さんが洗濯していたのですが、洗濯につけるつもりでつくっておいた糊(のり)を雀が食べてしまったのです。
その行為におばあさんが怒って、雀の舌を切って追い出してしまったのです。
「悪さするんじゃないよ、どこへでも行け」
おじいさんは心配でかわいそうになったので、雀の行方を捜しに行く。雀の宿を訪ねたら、好きなものをごちそうしてもらったり、踊りを見せてもらったのです。
そして最後に「お土産どうぞ。小さいのと大きいのを選んで」と言われてたので、小さいのを選んだら、宝がたくさん入っていたそうです。
すぐにその話をおばあさんにしました。
するとおばあさんは欲張って同じような行動をするようになります。
大きいお土産を選ぶとその中には蛇、毒虫といったものが入っており、えらい目にあいました。おばあさんは命からがら逃げきり、それからは欲をかかなくなったそうです。
おじいさんが可愛いすずめを飼うと、おばあさんの気分が・・
舌切り雀の話では
おじいさんはいつも雀を可愛がっていたそうですが、それを見ていたおばあさんの気分はあんまりよくないかもしれないと思いました。
「こっちは洗濯、掃除、買い物とやることは多いのに😢好きなことだけやりやがって」と思っているのかもしれないです。(想像上です)
時々、夜に遊びに行ってしまうおじいさんは「可愛い人がいたら、お小遣いあげてしまうとか」の人は要注意かもしれないです。
勘は鋭く、すべてが分かっており舌をぬきにいくかもしれないです。((笑))
欲がたくさんあると、いいことないのかもしれないです。
私はこの物語を読んで、人、動物、植物など(やってあげるような気持ち)は大事かなぁと思いました。
福祉ではそのことが学べます。
高齢になってもできるスキルというのは福祉の仕事からもたくさんありますし、勉強すれば、どんな人でもできます。
そして、家事のスキルは若い時から身につけていく必要があると改めて考えるようになりました(笑)
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