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Tokimeki Records「そして僕は途方に暮れる feat. 黒川沙良」(12月8日)

2023/12/01にお届けした曲は、Tokimeki Recordsの「そして僕は途方に暮れる feat. 黒川沙良」でした。

80~90年代の名曲をカヴァーするプロジェクトとして、2019年夏にスタートしたTokimeki Recordsが、1984年の大沢誉志幸(おおさわよしゆき)のヒット曲をカバーしています。この曲と同じタイトル、『そして僕は途方に暮れる』という映画が、2023年1月に公開されていますが、大沢誉志幸さんのオリジナル曲が主題歌として採用されています。

敬和キャンパスレポ 2023年 12月8日放送回

原曲は1984年にリリースされ、オリコンチャートの最高順位は週間6位、累計28.2万枚のセールスを記録しました。大沢誉志幸さんの代表曲と言っても過言ではありません。

見慣れない服を着た 君が今出ていった」という歌い出しが非常に印象的ですが、この歌詞は女性詩人・銀色夏生さんが手がけたものになります。
国語の教科書に出てくるような馴染みやすい詩は、まさに詩人としてのセンスの賜物です。

この歌詞を、大沢誉志幸さんが見事に歌い上げています。
当時では珍しかったシンセサウンドが繰り出す伴奏に、男性とは思えないハスキーボイスがマッチして、感情が揺さぶられるような曲となっています。
Tokimeki Recordsバージョンを歌っている黒川沙良さんは女性で、曲キーも低くなっています。
原曲は、昭和のドラマのような雰囲気で、歌詞も相まって少し悲壮感が漂っていました。カバー版は、切なさと同時に昔を懐かしむような心情を表しているように感じます。
同じ楽曲なのに全く違った解釈ができるのも、カバー曲としての一興だと思います。

Tokimeki Recordsはこの他にも、中森明菜さん、竹内まりやさんなどのカバーをリリースしているので、昭和の曲に興味がある方はぜひ聞いてみてはいかがでしょうか?

↓12/8放送回は、こちらからどうぞ。

(担当:川上)


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