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台湾に医療・教育・宣教をもたらしたカナダ人マッケイ/馬偕:一戸信哉の「のへメモ」20230712

(淡水禮拜堂古蹟 Photo by 張雅倫)

先日長老派の宣教師マックスウェルのことを書きましたが、調べはじめたときに、途中で混同してしまっていたのが、もう一人台湾に渡った宣教師ジョージ・L・マッケイでした。

台湾北部の淡水には、「馬偕街」という通りがあります。この通りの名前は、カナダ出身の宣教師ジョージ・L・マッケイ(馬偕博士)から取られています。マッケイは、カナダの長老教会が初めて海外に派遣した宣教師で、布教、医療、教育など、さまざまな分野で台湾に大きな影響を与えました。

マッケイは、台湾人女性の張聡明と結婚、張聡明はマッケイの一時帰国に同行し、カナダも訪問したそうです。マッケイは、台湾で多くの教会を設立したほか、医療や教育でも足跡を残しています。現在台湾各地にある馬偕紀念醫院は、マッケイの名前を冠しています。

また淡水に本部をおく真理大学は、1882年にマッケイがスタートさせた教育施設が源流にありますし、伝統ある高校で、八角塔と呼ばれる建物が観光スポットになっている、淡水高級中学(日本でいう高校のこと)は、マッケイが始めた淡水女学堂が始まりにあるそうです。

淡水高級中学のことを調べていると、たびたび出てくるのが、歌手の周杰倫/
ジェイ・チョウ。この学校の出身です。ジェイ・チョウ監督の「言えない秘密(不能説的秘密)」のロケ地にもなっているそうです。周杰倫さんの曲は、2020年8月に番組でもご紹介したことがあります。


このほか、淡水には、マッケイ像、牛津学堂、淡水教会など、マッケイゆかりの場所が多く残されているそうです。

2月の台湾訪問では、淡水を訪れることはできませんでしたが、ぜひ次の機会に企画してみたいところです。


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