見出し画像

《お念仏だより#148》転重軽受(てんじゅうきょうじゅ)

法然上人の御法語ごほうご
御存じでしょうか?

法然上人が残されたお言葉を
31の章に分けて表したもので
前編と後編があり、
毎日1章ずつ読むと
二か月で読み終えられます。

その御法語の後編第27章に
転重軽受てんじゅうきょうじゅという
話が出てきます。

転重軽受てんじゅうきょうじゅとは、
重いものを転じて
軽く受け取る
という意味です。

例えば、重い病気も
阿弥陀如来の力で
軽く受け取らせていただく
ということです。

悪いことをした
覚えもないのに
なぜ、自分だけが
病気に苦しまなければならないのか
と、嘆く人がいます。

お念仏を称えても、
何もいいことが無いと
怒り出す人がいます。

しかし、今の病状が
本来受けるべき症状より
軽くなっているとしたら、

こんな有難いことは
ありません。

人の一生は、重荷を負うて
遠き道を行くがごとし
の言葉通り、

人生は、苦労の連続です。

その苦労を
阿弥陀如来の力で
少しだけ
和らげていただくのが
転重軽受ということ
なのです。

目先のことにとらわれず、
阿弥陀様を信じて
念仏を称えると

穏やかな心持で
日々を過ごせるように
なります。

南無阿弥陀仏





「気に入ったらサポート」→金額を決めて「サポートする」ボタンをクリックしていただくと、慶運寺の賽銭箱にお金が入ります。