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《お念仏だより#146》山のお寺の鐘が鳴る

祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり

平家物語の冒頭です。

祇園精舎とは
お釈迦様の住まいです。

お釈迦様の時代から
お寺には鐘の音が
よく似合います。

お寺の鐘と言えば
除夜の鐘が
思い浮かびますが、

夕焼け小焼けで日が暮れて
山のお寺の鐘が鳴る
おててつないで皆帰ろ
カラスと一緒に帰りましょ

と、童謡にもあるように

時計の無い時代には、
お寺の鐘が
時計代わりだったのです。

今でも、
夕方には、
入相いりあいの鐘を撞き

それを合図に
遊び疲れた子供たちが
家路につく様子が
見られます。


お寺の鐘は、
ずっと鳴り続けるわけではなく
少しずつ音が消えていきます。

これを諸行無常と感じ取る
日本人の感性が、

日本に仏教を根付かせることに
なったのでしょう。

鐘撞き堂は、たいてい
西に向かって
鐘を撞きます。

西方極楽浄土に
手を合わせ、

鐘を一つ撞くごとに
今は亡き先祖に
思いをはせ、

今ある自分を
ありがたく感じるのです。

5月12日(日)は
慶運寺の
「鐘供養」法要です。

南無阿弥陀仏

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