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素材・造形1 A class 2024/04/18


・授業で用いる素材について

・授業では、A3サイズ、0.5mmの厚さの「PET板」を使っていく。
・真空成形により形作っていく。(小型の成形機もある)
熱が加わるとPET板は変形しやすくなる。その特性を利用するのが真空造形。

・型取るモチーフはバルサ材を使用する。
 

・PET板について+加工方法

・なぜ、PET板なのか?
 →食品容器で使われるなど身近な素材  
  加工がしやすい
  塩化ビニール板(PVC)と異なり、燃やしても有毒ガスが発生しない

・加工方法
 ・ハサミ、カッターで加工可
 ・塗装する場合→プライマーで土台を作る

 ・ポイント
  ・接着が難しい素材である
  →ヤスリで接着面に傷をつける
   プラスチック用接着剤や両面テープを使用
   *組み合わせる場合は、一方に穴を開けてそこに通す形がいいかと

・真空成形(Vacuum forming)について 

・熱して柔らかくなったPET板を原型(型取る物体)に押し当てて、冷まして形を取り出す加工方法。(*他の方法もある)

 ・メリット
  ・短時間で複製が可能
  ・様々な材料を試せる
 ・デメリット
  ・場合によっては、寸法やPRT板の厚さにばらつきが出る
  ・PET板の再利用が難しく、ロスが出る

・ポイント ー 原型が綺麗であればあるほど、ツルツルの造形が出来上がる!

・メカニズム

出典:小野寺先生のnote 
https://note.com/shino_onodera/n/na5a2d0bef2e7

・新実習棟の機械の土台には格子上に空気を抜く穴が空いてる。
 

・原型についての素材の説明と造形の注意点

 ・素材 *熱に強く、吸引時に変形しない強度が必要!
  ・MDF(中密度繊維板)やバルサ材が向いている
    MDFは中の繊維が均一で加工しやすい
    バルサ材は軽くてもろくて精度に欠ける
  ・石膏、ケミカルウッド(人工木材)、樹脂、金属も向いている
  ・スポンジ系な素材、油系粘土、ダンボール、スタイロフォームなどは原型としては不向き

 ・造形

赤い点は、角について示している。

*角が鋭いほど取り外しが難しい
 一方で、鋭角なものを輪切りにして、原型を取り出すのはOK!
 1枚に対して、複数の原型を配置するものOK!

・凹な造形の時

出典:小野寺先生のnote 
https://note.com/shino_onodera/n/na5a2d0bef2e7


・バルサ材について

軽くて柔らかく、加工しやすい素材 → 耐久性がない 精巧さを求められない
・カッターやナイフ、ヤスリで加工する
・木工用ボンドなどで接着可

・作業のアドバイス

・カッター

*刃の進行方向に指を出さない!
・一回で全てを切ろうとせず、同じところを複数回かけて切っていく
・切るものの繊維方向に刃を入れると切りやすい

・ヤスリ

数字が大きいほど細かい目(120→240→400のような順でかける)
・木の端材などに貼り付けて使うと、面を作りやすい
(・茶色いヤスリを今回は使っていく)

*曲線を切る時
 カッターなどで多角形の形にしていく→ヤスリで整える

 

・台紙と対象物の合わせ方(接着)

必ず、対象物よりも大きい台紙を用意する
 →台紙の上に対象物を置き、形取るようにカッターで切り出す!(←基本!)

 *台紙を形に合わせに行かない!

・糊付け

・対象物に紙を貼る際は、全面に糊付けする→断面で剥がれないように
*貼ったら、定規などでプレスして固定する!
・大きい紙を貼る際は、真ん中から接着して、左右に広げていく


・今回制作した原型


↑基本的な形 真空成形に向けて応用してもいい

↓今回、制作したもの (飛行機をモチーフに制作)


凸凹の造形要素を加えてみた


 



*PET板を取り外しにくい可能性のある造形になってしまった。。。。

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