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求めている”軒先コーヒースタンド”の事業者像

『ものづくり+まちづくり』を実践する名古屋市中村区・新大門商店街のソイロ松本啓太です。

本日は、現在募集中のソイロビル1F”軒先コーヒースタンド”の事業者さんについてです。2024年2月から始まったKo_Hi_yaさんの軒先コーヒースタンドは、5月31日をもって期間終了となります。この3か月間、街行く人々が気軽に立ち寄り、そして、スキマ時間に何気ない会話し、談笑する。きっと有っても無くても良い会話なのですが、こうした余裕の時間が「人生の豊かさ」だと思いますし、その様子が町にも賑わいになるのだと確信しています。
僅か畳1枚のスペースで展開されている軒先コーヒースタンドが、商店街にもソイロにも、これほどの大きな意味があったのかと少々驚いています。

一方で、大きな成果を残せた主要因は、事業者であるKo_Hi_yaさんの人柄と提供するコーヒーのクオリティが成せる業としか思えません。単にコーヒーが美味しければ、コミュニケーション能力が高ければ、どちらか一方では成立はしなかったと考えています。

こんなに意味深いものならば継続したい、そう思うのは自然の流れ。
後任の募集を始めたのは良いのですが、『そんな特殊能力を2つも兼ね備える事業者さんは他にいるのだろうか?』と思ったり、『どんな方の応募だったらソイロはOKを出すのか?』と自分自身に疑問が生じてきました。今日は、そんな自分の疑問に対しての回答を記します。

①提供するドリンクの質

ソイロは食に関しては素人同然。一消費者として、毎日の食事を楽しむ側です。その立場から提供する味や質について、何ら意見をする事はありません。

一つだけ言えることは「なぜ、それを提供しているのか?」が明確になっているか?です。

例えば、コーヒーを淹れるとして。初めは「楽しい」とか「好き」からスタートしたと思うのですが、一歩踏み込んで「飲んだ方に、どう感じて欲しい」「こんな時に飲んで欲しい」とかそんな事までお話いただけるとより良いかな、と思っています。

②新大門商店街、町と一緒に成長していく感覚

恐らく、興味を持って下さる方は『これから自分一人でやっていきたい!』と言うステージにいらっしゃる気がしています。ソイロビルが位置する新大門商店街は、皆さんそんな気持ちからスタートした方ばかり。今や人気で予約が取れないお店や、週末のたびに外に溢れんばかりの列を作るお店もあります。
それでも初めの一歩に違いはなかったはずです。一朝一夕に人気店になった訳でもなく、色々な試行錯誤と苦労を重ねたうえで現在の位置にたどり着いています。

人気店でも1日に何千人も来店されては困ります。一定数のお客さんが足繫く通ってくれれば、理想的です。それには、地域で愛されて末永く利用してもらうこと。また、別の地域から目的地として来店してもらい、大門を知ってもらう事も重要です。この「地域の内と外のバランス」がお店によっても違いますが、ドリンクスタンドと考えると地域内に気軽に使ってもらうことの比率が高いと感じます。

ソイロはそうした方達を後押しする立場でもあります。町のネットワークやまち歩きプログラムを開催したりと、色々なサポートもできます。そうした町全体での支援を受けようとすると、一方的に受け取るだけではなく、やはり事業者さんからも「何か、まちに資する事」に参加する感覚が大切になりそうです。

少し脱線しますが、「まちづくり」はボランティアや部活みたいなものですか?と聞かれますが、決してそうではありません。みんなで取り組むと楽しいよね、みたいな「やりがい搾取」でも、「義務的な地域の付き合い」でもありません。
「まちづくり」は直接的にお金も生みませんが、廻りまわって最後に手に入る性質があります。言うなれば、間接的にお金は生まれます。少しだけ遠回りですが、町を魅力的にして人を呼び込むことは、あなたのお客さんになる可能性が高まります。飲食業なら尚の事そうです。まちづくりとお金の関係については、また後日、別の記事に委ねようと思います。

③とは言え、最後は自分の責任で事業をするぞ!と言う気持ち。

ソイロとしては、上記のように最大限のサポートを考えています。そのサポート自体でコンサル的にお金を頂くことはありません。頂く賃料の範囲でサポートしていきます。ところが、それで事業が確実に上手くいく保証などありません。
新大門商店街は、正直、これからの町なのです。都市部のような毎日多くの人が行き交う通りではありません。通りがかる人に自ら声をかけ、自分でお客さんを呼びこむ。雨の日は人通りがあまり無かったり。そうした苦労は当然のように起こります。
それでも、この3か月間に少し後ろから軒先コーヒースタンドを眺めていると、徐々にお客さんの脚が止まり、コーヒーや焼き菓子を買い求め、楽し気な会話が耳に入ってくるようになりました。
地域の方達も、「以前から気になっていて来ました」と足を運んでくれるようになってきています。
そう、ソイロビルの軒先にコーヒースタンドがある、と認識が広まりつつあります。ですから、全くのゼロスタートではありません。ですが盤石でもありません。最後の最後、頼れるのは他でもない「自分自身」です。続けることで数字は確実についてきます。
あなたの出店と毎日の営業をすること自体が、町に活気を作り、町に貢献する事に他なりません。それこそが本質的な町への貢献です。

今、軒先ドリンクスタンドについて考えている事を文章にしてみました。やっぱり少し期待が高くなってしまいがちですね。完璧にできる方がいたら最高ですが、もちろん、これからに期待をしていくことを前提に考えています。
そんな訳で、ソイロビルの軒先で、一緒に町を盛り上げて、事業としても利益が残して、共に成長していける方を募集しております。

お問い合わせは、下記からお願いいたします。


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