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教員の“定額働かせ放題”

2024.5.16【216限目】

1学期も後半に入り、子どもたちが活発に動く姿をよく見かけます。

小学生は、新しい友達が出来たようで、前の公園で楽しそうに遊んでいます。中学生の男の子たちが自転車に乗って、どこに行くのか風のように家の前を走り抜けていきました。高校生は、中間試験の前で、クラブ活動もなく一斉に帰っていきます。

洗濯物を干しに庭に出ると、今日は風が強くその風に乗って小学校から運動会の練習を指導している先生の声が聞こえてきます。懐かしくしばらく聞き入っていました。

1学期が始まり、授業参観・学年(学級)懇談会・家庭訪問も終わり、落ち着いて学習に取り込むことが出来る時期になりました。


新しい学習が始まっています

私の住んでいる校区の中学校は、今年度から「コラボ学習(コラボラティブラーニング)」と「チーム担任制」を導入するそうです。 昨年の3学期に1年生が「協働的な学び」の取り組みを始めました。

「令和の日本型教育」の中で、子どもたちの育むべき資質・能力として「自分のよさや可能性を認識する」「あらゆる他者を価値のある存在として尊重する」「多様な人と協働しながら様々な社会の変化を乗り超える」「豊かな人生を切り開き、持続可能な社会の作り手となる」ことを挙げています。

このような資質・能力を育成するためには「協働的な学び」が必要だと考えます。それは子ども一人ひとりの良い点や可能性を生かすことで、異なる考え方が組み合わさり、よりよい学びを生み出していく学び方です。

コラボ学習(小グループで相互に学びあう方法)とは、協働的な学びを推進していくために導入した手段です。

「いつでも誰とでも協力する」「それぞれの強みを出し合いながら助け合う」生徒を育成し、「わからない」「困っている」などのSOSを出して、何でも話し合えるような学級づくりに取り組むということです。

これによって、子どもたちが目の前にある課題を見つけて、自分で考え、様々な人と話し合って解決していける子どもを育てることが出来たら、子どもたちの可能性を引き出す学びが期待できると思います。

子どもたち一人ひとりが主人公になる教育になって欲しいと思っています。


ますます忙しくなる教師の仕事

教師の働き方改革と言われている中で、先生たちは日々の授業やその準備だけでなく、様々な業務や対応に時間と労力を費やする現状があります。

子どもや保護者への対応も増えています。徐々に業務や待遇の改善は進んではいますが、働き型改革の実現とは言えない現状です。

また、学習内容や求められる指導法が、2020年度から学習指導要領の改訂で、一人ひとりの学習や思考のプロセスを、より丁寧に見ることが求められるようになったので、より忙しくなり、なかなか改善されない先生の過酷な労働環境が現実にあると思います。

このような背景を受けて、教師の働き方改革を検討している中央教育審議会は、4月19日、公立教員に“残業代の代わりとして支給している”月給4%分の手当てを、10%に引き上げることを柱とする素案を公表しました。

しかし、多少手当てが引き上げられたとしても、残業代が付かない構造自体は変わらぬままです。そのため「教員が“働かせ放題”の状態にあることに変わりがない」という批判が相次いでいます。

先生が生き生きと働き、これからの未来を作る子どもたちを育てるためにも、子どもにより良い教育が出来るような環境を実現して欲しいと願っています。

(参考)
教員給与 半世紀ぶり引き上げ方針 “定額働かせ放題”は…(NHK 2024年5月13日)


紫陽花の花芽が出ました  さつきが咲き始めました


【今週のけい先生】*担当:夫(父)

けい先生は、母の日にラジオが欲しいというので、2個スピーカーのついたワイドで大音量の出るラジオをプレゼントしました。

欲しい理由は、プロ野球の阪神戦のテレビ放映が無い時にラジオで聞きたいからです。

ラジオを買ってから、阪神は打撃が低調で苦戦しているので、辛そうですが昨日は投手の頑張りで、1対0で何とか勝ったので機嫌が良かったです。


【編集担当より】
OpenAIが、先日13日(米国時間)に、新たなAIモデル「GPT-4o」を発表しました。高速処理で音声・画像・映像を組み合わせた活用がChatGPTで利用可能になります。


早速、旧Twitterでも活用事例が出ていますが、まぁ衝撃的です。AIが目を手に入れたみたいな表現をしている方もいますが、本格的にいろいろなサービスに導入されていくと、新しい生活スタイルや価値観も生まれてくることかと思います。


個人的には、手書きで書いたものをデータ化、画像出力などしてくれるのが、めっちゃ便利だなと思っています。企画書作成が嫌いなので、かなり楽になりそうです。

AIもより進化する中で、Googleやmetaなどのパーソナルなデータと紐づいていくと、いよいよSFの世界に近づきますね。先回りしてサポートしてくれるドラえもんみたいなAIが欲しいです。

仕事においても、働き方が大きく変わると思われます。人間がすべき仕事をしっかりと見定めて、そういった分野でのキャリア形成を考えていく時期に来ているかと思います。10人でやってる仕事が、1人で回せる世界がもうすぐそこです。

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