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昭和の働き方をする若者をアホだと思った昭和生まれの私

最近、職場の若い同僚が咳込みながら仕事を続けていました。

私は昭和の価値観の中で育ったおじさんですが、体調が悪そうなのに仕事を続ける彼を「迷惑だな」と感じました。

家に帰るか病院に行くように促すと「咳は出ますが、熱がないので大丈夫です」と言われました。

以前なら「しんどそうなのに、頑張ってくれているな」と思ったかもしれませんが、いまは全くそう思いません。正直アホだと思いました。

今回は、昭和の価値観で働く若者が、職場でどういう存在なのかについて考察してみます。

昭和の働き方とは

昭和の時代、日本の労働者は病気でも休まず、朝早くから深夜まで働くという姿勢が美徳とされていました

当時のビジネスマンは、自己犠牲と忍耐で会社と国の発展のために尽力していたと思います。

このような働き方は、経済的な繁栄を支える要素として評価される一方で、個人の健康には多大な影響を及ぼしていたのも事実でしょう。

しかし、時代は変わり、働き方に対する価値観も大きく変化しました。

現代の若者は、昭和の働き方とは異なる環境で育っており、ワークライフバランスや精神的な健康を重視する傾向にあると思います。

それにも関わらず、一部の若者が昭和の働き方を続ける場合、彼らは現代社会でどのように評価されているのでしょうか?

昭和の働き方を採用する若者

昭和時代の働き方を実践する若者は、その働きぶりが周囲に迷惑を及ぼすことに気がついていないのでしょうか?

長時間労働を厭わず、病気であっても仕事を休まない姿勢は、一部の人からは責任感があると評価されるかもしれません。

ただ、このような姿勢は評価されると同時に、チームワークや職場の健康管理においては潜在的な問題を引き起こす原因になってしまうのではないでしょうか。

例えば、病気を抱えながら職場に出勤することは、他の従業員に対する感染リスクを高める行動です。

特にインフルエンザや新型コロナウイルスのような感染症が流行している時期には、このような行動が直接的な健康リスクとなり、職場全体の生産性低下を招く可能性があります。

さらに、過労は個人のパフォーマンスだけでなく、周囲の精神状態にも影響を与え、結果として職場全体のモラルや効率に悪影響を及ぼす可能性もあります。

また、このような無理な働き方は、ワークライフバランスを重視する同僚からの反感を買うこともあります。

自己犠牲を伴う働き方をまだ評価するような旧来型の職場では、ワークライフバランスを求めたい同僚から厄介な存在と認識されるでしょう。

そうなると職場内の分裂を生み、チームワークの障害になる可能性も高まります。

結局のところ、昭和の働き方を実践する若者の問題は、単に個人の選択の問題ではなく、企業文化と社会の価値観によって評価されます。

個人的な見解として、周囲に迷惑をかける可能性のある働き方は、現代の労働環境においては持続可能ではないと考えます。

専門性と代替可能性

昭和の働き方を採用する若者に対する評価の基準は、彼らの働き方が持続可能で健康的かどうか、そして現代のビジネス環境に適応しているか次第で決まります。

個人的には、日本のビジネス環境においては、従業員の専門性と、その代替可能性が重要な評価の要素になると思います。

昭和の働き方を継承する若者は、その忍耐力と献身的な態度が周囲からの評価につながっています。

しかし、忍耐力や献身性は現代において特別な専門性や独自性を意味するわけではありません

現代では、技術の進化や業務の自動化が進み、単に時間を費やすだけの労働力ではなく、創造性や特化したスキルが求められています

この点において、昭和の働き方をする若者が提供する価値は、他の多くの従業員によって容易に代替可能と見なされるのではないでしょうか。

特に、労働集約型の業務がITやAIによって置き換えられる場合、長時間労働や過剰な献身は、生産性の向上につながらないと評価されてしまいます。

さらに、昭和のような長時間労働を継続すれば、若者は新しい技術などを学ぶ機会を逃し、自身のスキルが時代遅れになるリスクにも直面します。

これは、彼らのキャリアにおいて大きな障害になります。

従って、職場での評価だけでなく、自身の将来においても、昭和の働き方を継承する価値は少ないといえるでしょう。

まとめ

長時間労働と献身性は、経済発展と国家復興の時代には一定の効果を発揮しましたが、現代においてはその価値が問われていると思います。

現代の労働環境は、効率性、生産性、そして何よりも従業員の健康と福祉を最優先する傾向にあります。

昭和の働き方が引き起こす過労や心理的なストレスは、現在の価値観と明らかに対立しています。

特に、テクノロジーの進化と仕事の自動化が進む中で、単純な時間消費による生産性向上のアプローチは時代遅れといえます。

現代では、クリエイティブな思考や問題解決能力が重視され、これらのスキルは過度な労働時間ではなく、適切な休息と健康的な労働環境から生まれるのではないでしょうか。

さらに、健康を損なう働き方は、企業の医療費増加や労働力の早期流失を招き、企業の持続可能な成長にも悪影響を及ぼすでしょう。

昭和の働き方は現代の労働環境において数多くの課題を抱えており、これを持続させるのは困難と考えます。

無理して働く尊さは遠い過去の価値観であると認識した方が良いと、私は思っています。

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