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山形・姥湯、銀山温泉旅行記・1

前回まで、計画編
ルート策定まで

出発、まずは新幹線まで


朝っぱらはそんなに急がずに、とはいえデットラインがあるので油断せずに
ちなみに東日本パスを使ったので交通費はおおむね22150円。二人で44300円。
大宮の駅はそれなりの込んでいたが、あえて旧型編成の新幹線使って臨時扱いの新幹線をセレクト。そんなに混んでない電車で福島に向かう。E2系新幹線は窓が大きくて圧迫感がなくて好きなのよね。比較的すいてるし。

い~ひ♪、たび~だち♪

いきなり大宮で四季島みれてテンションも上がる。

さて本日のルート。大宮から新幹線で福島へ。福島でお昼に円盤餃子なと食べつつ、福島から奥羽線(山形線代替バス)の乗り峠駅へ。
宿までの送迎バスの乗り姥湯温泉へ、という道のり。

快適に新幹線で福島入りしたのだがここで誤算。ちょうどこのとき全国旅行支援の真っただ中、プラス鉄道開局150周年で東日本パスで東日本の鉄道乗り放題というのもあり、狙っていた食事処、福島なので円盤餃子食べようと思っていたのだが、11時30分回転の店が11時35分で外にまで列ができている状態。少しくらい待てばいいじゃねぇかというのがあるかもしれないが、

福島駅時刻表

12時14分の代替バスに乗り遅れると3時間後で、それだと目的地の宿にたどり着くことができないのである。
結果切羽詰まってお昼ご飯はロッテリア。いや、ロッテリアの海老バーガーおいしいし、ロッテリア好きだからいいんだけれども、わざわざ旅行で東北まで来て積極的に食べたいものではないよね。
他にも楽しみにしていた、福島名物ラジウム卵、

売ってるには売ってるの見つけたけれども、6個パックしか見つけられなかった。無念の断念。事前調査は本当に大事だと痛感。
駅ビルのスーパーで好みの銘柄のビールを買い込み、クーラーバックに潜ませることだけは忘れずに市すまし、代替バスの乗る。

福島―庭坂間は現在工事で日中は代替バス。今の時期しか楽しめないといえば聞こえはいいけれども、さすがに疲れるのと、時間がかかる。福島駅での時間の余裕が違うし、ちょっと厳しい。電車で二駅をバスは距離があるね。
その代替バスでたどり着いたのは庭坂駅。

庭坂駅入り口、
駅に着くと米沢行きが待っていた
わびさびを感じるホーム、ただしもう上野までの直通は止まらない(新幹線は通過)

今思えば楽なのは

素直にこれより

こっちだよな。

米沢で降りてめし食うの1時間と、福島で降りてめし食うの1時間で比べるならば、どうせ東日本パスで乗り放題だったんだし。まぁ、代替バスと円盤餃子間目的だったので仕方あるまい。米沢行っても米沢牛関係ばっかりでリーズナブルなもの見つけられたかわからないしね。それでも、次回は平日でない限りはこっちのルートで引き返しがいいかな、いや乗り放題がある前提だが。

峠駅に到着

旅情に浸りながらどんどんと山を登る奥羽線(山形線)。庭坂からは山へ突入し、とにかく乗る。そして駅を2つ行ったところで(赤岩駅は発見できず)峠駅に到着。

峠駅

いや、今までに見たことや降り立ったことのないたたずまいの駅だな。
もともとはこの山形線の急こう配に対してスイッチバックを行ったりするためのポイントや機材があり、それを行きから守るために屋根付けたスノーシェルターでおおわれている駅なんだそうな。ちなみに初めて降りる秘境駅。

かつてスイッチバックを行っていたためにできた空きスペース。
使われなくなった機材や線路が今も残り、それに見て触れられる(危ないものは撤去済み)

現在はこの空きスペースが駐車場となっていて、旅行客が車ここに止めて、宿からの総劇に乗り換えたりすることができる、らしい(車で計画立ててないのであくまで未確定情報)。

駅の入り口、というかかつて駅があった場所

錆びた信号がもの悲しさを語り、そしてこのスノーシェルターの切れ目からスイッチバック式だったころの駅があった跡地、らしい。

スノーシェルターを脇から

スノーシェルターの脇を進むと正式な峠駅の駅看板が。車が入るためのミラーもついてる。駅関係者以外はいるな、と書いてあるが、駅関係者には乗客出迎え客は含まれるらしい。

峠駅入り口

ここから入るとここにつながる。

待合室が見える

トイレはあるにはあるが仮設トイレのみ。待合室の中には時刻表が。

上下併用の時刻表
無人駅なので待合室の中に時刻表が、赤岩駅には訂正シール。

ちなみに駅では今時珍しい手売りで餅を売る人もおり、これもこの駅も名物。停車時間1分のうちにみんな穿設握りしめて買いにはしる。小さな名物。

そんな力餅を販売するのがこちらのお店。峠の茶屋さん。

写真はとらなかったが庭でも飯が食える

今回は送迎バスの関係で、十分な食事時間がとれるかわからなかったので福島駅で飯を食ってきましたが、結論から言いますと、こちらで十分ご飯食べられます。それだけの時間あります。ラーメンとお餅がメインのようです。つきたてのお餅をずんだや納豆で食べられる。ただお餅5個セットはそこそこおなかにたまると思うな。次回行くようであればここでチャレンジしてみようかな。

ただ繰り返しになるけれども、おなか一杯になると思いますので注意かな。姥湯温泉晩御飯の時間早めなので。おなかがすかない可能性はある。

お店の立つ、多分昔駅で使われてたもの
お土産で買った力持ち、賞味期限は翌日までだったかな。

お宿の送迎まで30分くらいあったけれども、純分に峠益回りの散策だけで楽しめます。くま注意と駅に書いてありましたが、さすがに駅まではクマが来る気配はありません。一日平均乗降客10人の小さな秘境駅ですが、楽しめる駅だと思います。ちなみに乗降客の10人はおそらくすべて温泉宿に行くお客さんであろうと思われます。そしてそれは冬の間にはいなくなり…雪が降らない間だけの小さな駅の楽しみ方として観光として面白いかもしれません。

ちなみに乗降客の量としては、秘境駅ではないけれども以前熊野に行ったついでに行った紀伊姫駅(橋杭岩最寄り)の7人より多いのだよね。温泉はすごい。

姥湯温泉!

峠駅の散策も楽しみ宿の送迎の車に乗り姥湯温泉へ。ワゴンでの総劇である。この峠駅からは姥湯温泉と滑川温泉の2つの温泉の宿に行ける。両方とも南東北の秘湯。ちなみに滑川温泉には徒歩60分で姥湯温泉には2時間半で行けるとあるが、とてもそうは感じないので要注意。

今回いかなかった方の滑川温泉。こっちは駅から山道を10分くらい。ここららへんだと紅葉がちょうどいいくらいだったな。

滑川温泉の分岐から眺める川と紅葉

こっからさらに山を登る。個人的に車昔運転していたが、こんな山道を延々と上りたくないというようなすれ違い困難な山道を延々と10キロ近く登り続ける。本当に遠い。総劇バスで30-40分というのは慣れてない人間には相当きついであろう。余談ではありますが、この間京王閣競輪で一緒に打った友人があちしより少し前にこの温泉に車で行って、「あれくらいだったらいけないことはない」という感想を述べていました。人それぞれなのかもしれないのと、宿泊者の半数が車出来てるからなしではないのかもしれませんなぁ。
さらに登っていくとなんと今度は車のスイッチバックどころがあり壮絶な山道を感じる。

そうして峠駅から上ること約700m。1300m越えの山形県最高標高の宿姥湯温泉が見えてくる(ちなみに日本で一番標高の高い温泉は富山県のみくりが池温泉、立山黒部アルペンルート室堂付近そこも入った)。

岩肌が見えてるあたりに今日のお宿、姥湯温泉枡形やがある。アップで見てみると、

お宿が見えてきた!そしてここが今日のお宿姥湯温泉枡形屋!

上のほうにあるのがお宿。山小屋といった風情かな。

ちょうど紅葉もよく、と思ったのだけれども、ここまで来ると紅葉は尾張一とのこと。宿のほうではなく、今まで来た方向を見てみると実に良い色月に思える。1週間早ければもっとすごかったのかな?

峡谷を挟むように紅葉が映える

つり橋を渡ってお宿に向かうのですが、一本ワイヤーがあるの見えますかね?↓

手前はつり橋のワイヤー、奥に細い線が見えますでしょうか?

これ宿泊者の荷物を入口まで運んでくれるもの。確かにビールとか入ってて重いので助かるってのと面白いね。

はい、宿の入り口からの風景です。紅葉がまさにいいころに感じます。

荷物のほうも到着しました!

下の小川とのコントラストがなかなかきれいでしょ?ちなみに釣りは楽しめません。酸性の温泉がにじみこんできて普通の小川より青白く見えるでしょ?蔵王山のおかまみたいに。そのために魚は住めないのだそうで。
というわけで、改めて到着!本日のお宿、姥湯温泉「桝形屋」

もっといい写真はなかったのか?

姥湯温泉枡形屋・・・3つの露天、2つの内風呂を持つお宿。
HP2.6の酸性温泉。基本的に弱酸性ならまだしも酸性温泉は数が少なく珍しい。強酸性温泉というものがまだ上にあるが、これだけの酸性温泉の源泉かけ流し、加水、加温なしは素晴らしい。単純酸性硫黄温泉で毎分300リットルの豊富な湯量はなかなかのものであるね。詳しい成分はこちら。でも正直あちしは成分は詳しくないのだけれどもね。

http://www.ubayuonsen.com/sitedata/spa_analysis01.pdf

自然湧出っということで掘ってるわけでもない。まさに自然の温泉。
室町時代(1533年)の発見とされる。桝形屋初代が山師として金山を探している時、山姥に教えられて発見したとされる。温泉名もこれに因み姥湯となった。現在の当主は17代目。うん、どうやってこんなところまで重機はこんで色々と整備したんだろう?
なかなかに絶景のステキ旅館では屋からの眺めも最高だった。

泊まる部屋からの眺め
部屋からこんだけ楽しめるのは素晴らしいね。

宿に到着したのは3時前だったので、そなまま少しハイキングに行こうと思っていたのだけれども、まさに山の天気は変わりやすく、急に激しい雨が降ったりなんかして断念。それは少し残念だったけれども、秋口は日が暮れるのも早く往復1時間かかるからハイキングするなら夏のほうがいいですよとお宿の人の話。なんでも薬師の森ハイキングコース、さほど大変ではないけれども、山々や、米沢市街が見れるらしいのでチャレンジしてみるのはいいかもしれません。雨の時は避けるべきだと思いますが。入口が急な階段だか梯子なのでちょっと勇気入ります。雨降ってたから写真なし。

お風呂周り

さて、お宿には内湯2つ(といっても、男湯女湯で2つなだけ)、露天風呂が3つあります。露天風呂は混浴と女性専用風呂で、時間交代制。いずれも同じ源泉から引いております。まずは風情のある露天風呂を堪能しに行く。

風呂の分かれ道
時間を変えて奥のほうへも進む

最初の写真の場所が一番低い位置にあって大きな露天風呂。ここが女子い専用の時間帯の場合はうえ二つのお風呂が混浴となる。ようは女湯はあるけれども、男湯はないよ、女性の方はいつどの風呂に入ってもいいよ形式。

この先が立ち入り禁止になっているのだが、枡形が組まれそこを温泉が流れ、それぞれの湯に流れているみたい。
振り返るとこんな感じ。

塩ビにチューブは内湯につながっているのかな。お風呂内の撮影は禁止なので写真は取らなかったがこの景色を見ればどれだけ素晴らしいお風呂が堪能できるのか、容易に想像できるよね。
ちなみにお風呂ではないけれども、そばの川の様子でこれ。

温泉成分が流れ込む川

そばの川に流れ込んでいる状態でこのコバルトブルー!たまりません!
絶景の温泉のほうは写真取れないので宿の公式の写真から拝借!

お宿公式より拝借
お宿公式より拝借
お宿のHPから
お宿HPから
お宿のHPより
お宿HPより
こうしきHP から

いかにすごいかが伝わるかと思うが、実際浸かると、、こんなもんじゃないほどの感動がある。お湯が中心の写真になるけれども、そこからダイナミックな景観が広がり最高の気分である。まるで一枚の絵の中にいるようだといわれるのもよくわかる。ほんと実際はこんなもんじゃないほどすごいです。

お湯のほうの感想としても、今まで浸かってきた温泉の中でも一番じゃないかな。特におすすめは上のほうのお風呂。温泉成分が濃くて濃くてすごいので、それが上流から少しずつ沈殿するわけで、特に濃く感じる。湯の華ではないけれども、一歩温泉の中を歩くごとに温泉成分が体にまとわりつく感じが他では味わったことない感覚。ものすごい量の温泉成分が沈殿してる。実際にそこで固まった温泉成分を踏むこともあるし、すごい体験だった。露天3つはこの感覚がいずれも楽しめます。

内湯のほうはと言いますと、檜風呂で組み立てられており、そこで体とか洗うのですが、やはり下流な分少し感動は薄れるかな。24時間こちらは入れるので、露天が激しい雨との場合、露天上がりでぬれた体を再度温めたりするのにいいかもしれない。いや、体というか、髪の毛を、が正解かな。ものすごく温泉成分がいいので、すごく体があったまり、いつまでも体があったかい感じがします。

いい感じにお風呂につかった後、晩御飯。ここのお宿は晩御飯の時間が早いのでそこは注意が必要かな。そして晩御飯がこちら。

姥湯温泉の晩御飯

米沢牛のしゃぶしゃぶと鯉の甘露煮がメイン。この内容にさらに別皿で鯉の洗いとマスの刺身も付いてきてなかなかにどれもおいしかった。鯉は臭いというイメージがあったのだけれども、さすがに調理用に養殖された鯉は泥臭さがみじんもなくなかなかにおいしかったです。身だけでなく内臓もおいしく苦みなくいただけました。これに秘湯ビールなど頼みつつ満足なお食事でした。

部屋に帰り、一息ついたら夜の露天風呂へ。景色もへったくれもないじゃないかという話だけれども、ちょうど雨雲が抜けて満天の星空が眺められた!もちろんスマホのカメラじゃきれいに映らないので写真はないけれども、本当にいくつもいくつも感動をくれる温泉でした。

さて、本来なら2日目に続くところですが、せっかくなのでお宿の朝ごはんのほうも。

温泉卵も付いたスタンダードな朝ごはん。朝飯前にひとっプロ早朝から露天風呂浴びてビールをひっかけ部屋からの景色を1枚。

風呂上がりに部屋から消し句を眺めつつ朝ビールを決める!

ちょー最高!

これで1泊2食休日前で一人15500円(1室2名料金)。
姥湯温泉枡形屋、マジでおすすめすぎます。


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