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【探偵】意外な請求額と調査内容の質を見極める方法はあるの?

〜 この記事を書いた人 〜

熊田馨
東京在住。

刑事ドラマが好きな30代主婦です。
WEBライターで月収50万円を目指し、奮闘中です。

「探偵に依頼するときに気を付けること 10選」


 
探偵に調査を依頼することは人生の中で何度もあることではありません。
素行調査、浮気調査、詐欺調査を依頼したい場合、どの探偵事務所を選べば良いのか迷われる方は多いのではないでしょうか。

この記事では、探偵に依頼する際にトラブルにならないよう、
「気つけること10選」をご紹介します。

1.公安委員会への届け出



探偵事務所を選ぶ際には、探偵の所在地の公安委員会への届け出の有無を確認することが第一です。

この届け出は、探偵業が法的に許可されている証であり、依頼者や対象者の権利を守るための制度です。
しかし、注意が必要なのは、届け出情報に表記されている住所や名前、電話番号だけを信じてはいけないということ。

実際には、異なる公安委員会の届け出番号が記載されていることもあるのです。これは、いわゆる「探偵業務の名義貸し」という状況です。

例えば、広島を拠点にしていると宣伝している探偵事務所が、実は東京の会社であった場合、問題が発生した際には、解決のために東京まで足を運ばなければならなくなり、泣き寝入りするしかなくなります。

そのため正確な所在地と公安委員会の届け出情報が一致するか否かを確認し、後々のトラブルを防ぐようにしましょう。


事務所内に掲示しなければなりません。


初めに必要な書類等です。(広島県の場合)


こちらは居住地の役所で貰い所轄の警察署に提出致します。

2.探偵の専門性



探偵事務所やプロの探偵には、浮気調査から行方不明者捜索、企業調査まで、多岐にわたる専門分野が存在します。
依頼内容に応じて探偵を選択することで、調査をスムーズに進められます。

探偵業の範囲は広く、調査には特有のスキルや知識が必要です。
例えば、浮気の調査の場合、監視技術や目立たない行動が求められますが、企業調査ではデータの解析能力や法的背景の知識が必要です。

個人向けの探偵は探偵事務所、企業向けは興信所と言われています。

依頼を検討する前に、探偵や事務所が持っている経験、実績、過去の成功事例などを確認してことをおすすめします。

また、初回相談時には、具体的な依頼内容を伝え、探偵の提案や反応から、彼らの専門性を判断すると良いでしょう。

加えて、探偵が提供できる仕事には限界があります。

例えば、「離婚問題の解決」は、法的手段を必要とするため弁護士の領域です。

探偵業者がこれを宣伝している場合、探偵業法に違反する可能性があります。
不適切なサービスを提供する探偵業者に騙されないよう、事前の確認と情報収集は欠かせません。


 

3.探偵の服装の選び方



探偵の業務は、多くが目立たない形での対象者の監視が中心となります。
そのため、探偵が身につける服装は、現場の状況に応じて適切に選ぶことが求められます。
たとえば、高級レストランでの調査時にカジュアルな服装の探偵は浮き上がってしまい、その逆でも同様です。

テレビドラマなどで見かけるような帽子や眼鏡を使った変装は、実際には逆効果となることが多いです。

探偵業務での服装のコツは、変に目立たない普通の格好をすること。また、道具や機器の出し入れがしやすい、ポケットが多くある服装も便利で、効率よく監視活動ができます。

初回の相談や契約時に、探偵の服装も観察したり確認することで、信頼できる探偵かどうかを判断しましょう。
 

4.契約のポイント


探偵に調査を依頼する際には、契約書で、調査の範囲、報告内容、料金体系、調査手段、報告の方法といった、依頼者と探偵事務所との取り決めを契約書で明文化することが重要です。

特に、調査後の報告書の内容確認は重要です。たとえば、配偶者の浮気調査を依頼した際に、家を出るシーンの写真だけで「浮気の兆候なし」との報告だけでは、明らかに不十分です。

通常は、会社を出てから自宅に帰るまでの様子なども報告してもらえるものと思われるでしょうが、初めに確認していなければ、期待外れの報告を受けることになりかねません。

トラブルを未然に防ぐため、何を期待して依頼するのか、そして調査結果をどのように文書に反映されているかを確認することが大切です。
そして、現行の法律では、探偵業の契約に関して電子書面は正式な契約とはみなされないため、紙の契約書の作成と受け取りを忘れずに。


5.調査範囲と方法

探偵に調査を依頼する際、調査範囲の確認は特に重要です。

例えば、広島の会社経営者の浮気調査を考えてみましょう。
もし対象者が仙台や青森への出張が多い場合、調査範囲が広島だけで終わってしまっては意味がありません。
とはいえ後から「出張に行ったため」として追加の交通費を請求されるのも困ってしまいます。

契約時に調査のエリアを明確にすることは大事です。

調査の具体的な内容についても以下のような点を明確にすることが必要です。

1)調査の時間: 何時から何時までの行動を調査するか。

2)調査の範囲: 対象者の行動を全部追跡するのか、出勤・退勤時だけなのか。

3)調査方法: 尾行、張り込み、聞き込みのどの方法で行うのか。

4)調査人数: 何人で調査を行うのか。特に個人探偵の場合、人数が限られることももあります。

探偵に依頼する際は、調査の範囲や方法をしっかりと事前に確認し、後でトラブルや予想外の請求に驚かされないようにすることが鍵となります。
 

6.探偵の料金

探偵の調査料金は、事務所や調査内容により大きく変動します。

明確な料金体系を示さない探偵事務所や、異常に安い料金を提示する事務所は要注意です。
なぜなら、これらの背後には不十分な調査や隠れたコストが存在する可能性があるからです。

トラブルを避けるためには、以下のポイントを確認することが必要です。

1)料金体系: 事前に料金の内訳を詳細に確認し、不明確な点は直接事務所に質問しましょう。

2)追加費用: 契約書を十分に読み、特に追加費用の有無を確認することが大切です。

3)調査内容と報告: 調査の詳細な内容や報告の形式、不成功時の対応など、具体的なサービス内容を把握しておきましょう。

探偵への依頼は小さな金額ではありません。
予算の中で納得のいく結果を得ることができるよう、しっかりと事前確認を行うことが重要です。


7.進捗報告



探偵を選ぶ際には、調査の進捗状況の報告方法と頻度を確認することも重要です。進捗報告を定期的に受け取ることで、調査の状況や結果がどのように進展しているのかを把握でき、依頼者として安心できます。

探偵業法としては、進捗報告の義務があるものの、実際の契約内容に「調査完了まで報告できない」という条項が含まれていることもありますので注意しましょう。
このため、以下の点を契約時に明確にしておくことが重要です。

1)報告の頻度: どれくらいの頻度で進捗報告を受け取ることができるのか。

2)報告方法: 電話、メール、書面など、どのような方法で報告を受け取るのか。

3)報告内容: どのような情報が報告されるのか具体的に知ること。

探偵を選ぶ際には、進捗報告に関する具体的な取り決めを契約文書に明記し、トラブルを防ぐことをお勧めします。

8.探偵が調査に使用する機器



探偵の調査品質を判断するためには、探偵が使う機器を知る必要があります。
一眼レフ、コンパクトカメラ、望遠レンズ、ビデオカメラなどの撮影機器や、音声録音機、盗聴器、発信機、GPS追跡機器など、最新の技術を取り入れた探偵事務所は品質のよい仕事を期待できます。

しかしながら、これらの機器の使用には法的な規制があるため、適切に利用されているかの確認は大切です。
不適切な機器使用によって得られた情報は、法的に無効となるリスクがあるからです。

探偵に依頼する前に以下の点を確認しましょう。

1)使用する機器の種類: どのような機器を使用するのか具体的に把握しましょう。

2)使用方法の説明: 各機器の使い方や目的を確認しましょう。

3)法的制限に関する情報: 機器使用に関する法的な制約やリスクについて十分に理解しましょう。

これらの点を事前に確認することで、安心して質の高い調査を依頼することができるでしょう。
 


9.違法な行為がないか



探偵の調査は必ず合法的な手段を用いて行うべきです。
違法行為に手を染める探偵も存在しますが、探偵業は厳格な法的規制の下で行われるものです。特に侵入、盗聴、ストーキングなどは法律で禁じられており、これらの行為を行った場合、依頼者自身も法的なトラブルに巻き込まれるリスクがあります。

探偵事務所を選ぶ際には、合法的な手法で調査する事務所を選択することが、依頼者の安全と調査の信頼性を保つために大切です。

10.解約・クーリングオフ制度



探偵業界での解約トラブルは意外と多いのです。
特に、高額な違約金の請求が問題となるケースが見受けられます。
例として、20万円の浮気調査契約を解約しようとすると、違約金として40万円を求められるといった事例も実際に存在しました。

これを避けるため、探偵との契約時には、クーリングオフ制度の有無やその詳細条件をしっかりと確認することが不可欠です。

クーリングオフ制度があれば、依頼後の一定期間内で契約をキャンセルすることが可能です。

しかし、全ての事務所がこの制度を取り入れているわけではないため、十分な下調べと確認が重要となります。
 

探偵を選ぶ際は10のポイントを徹底的に確認し、信頼できる探偵を選択しましょう。

記事はあくまで参考です。
法令や制度は、常に変化します。
最新の法令を参考にして下さい。

⬇️  条文の掲載がありましたので参考にして下さい。 ⬇️

 

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