見出し画像

『あと8日』 田島 公太郎

こんばんは、皆さん雨の中の練習大変お疲れ様でした。
107代長距離ブロック長兼広報部エースを務めております、環境情報学部4年の田島 公太郎(たじま こうたろう)です。

今回の幹部ブログのテーマは『4年生、最後の関カレに向けて思うがままに書き狂ってください』です。設定した身でなんですが”思うがままに”とはまた非常に難しいものです、頑張ります。タイトルも色々考えてたんですけど、なんか暗黙の了解的なものが生まれてたので大人しく則りました。

お忙しい方は飛ばしに飛ばして「終わりに」だけでも見てっていただけると。



大腿骨

激励会でも軽く述べましたが、僕は昨年もハーフにエントリーしていました。ロード適正を爆上げするために4月のトラックレースも全て犠牲にしつつ関カレに向けて1人で黙々と練習を積んでいたのです。当時は実際かなりの力がついてきており、目標に掲げていた入賞もそこそこ現実的なものとなっていたように記憶しています。

しかし、無情にも関カレ3週間ほど前に発覚した大腿骨の疲労骨折。骨膜炎をちょいと通り過ぎたレベルの軽度でした。見て見ぬふりをして出場することも可能だったと思います。しかし、僕の将来を優先してくださったコーチ陣や病院の判断で欠場する運びとなりました。

それまで「入賞しますよ、任してください。」と豪語していたのに、その日を境に激励会からも名前が消え、選手紹介からも名前が消え、ミサンガが消え。唯一残ったのは当日の電光掲示板に映る『DNS』の文字だけでした。

懸けていただけにこの事実はあまりにも辛く、上手く立ち直れない日が続きました。今振り返ってみれば絶対良くない悪足掻きや無理もいっぱいしちゃってました。

そんなこんなで関カレに突入、僕は応援統括で主に長距離種目の指揮を取ったりしていました。ブロ長という立場もありましたし何とか切り替えて役を全うしていましたが、どこか心にモヤモヤしたものは引っかかり続けました。


ありがとうU君

やっぱり性格上ネチネチと引きずっていた僕は4日目 最終日、全体集合より1時間ちょい前乗りして1部のハーフを観にいきました。高校時代の知り合いたちも出ていたので、軽い気持ちで「応援行くわぁ」などと諂い観戦していたのですがまぁこれが激アツなレースでして。

それこそ戦力分析上ではなかなか下の方にいた高校の後輩が激走してたんですね。一緒に練習していた頃は全くメニューについて行けず毎日のように監督から怒号を浴びせられ続けていた子だったのに、格上の選手を冷静に利用しながらどんどん前に躍り出ていく様に僕はいつの間にか完全に魅せられていました。そのまま見事入賞を決めてしまった後輩の姿を見て、いつの間にか涙を流していたことを今でも鮮明に覚えています。

悔しくてではなく、シンプルに感動しての涙です。

陸上競技が持つ素晴らしさ、ここまで走り続けている理由を思い出した瞬間でした。

「もし僕が出てたら本当はここで大活躍してるんだもんねぇ」というしょーもない阿呆プライドもその頃にはどっかに飛んでいき、「来年はこんな走りがしたい」と純な想いが出来上がっていました。

ありがとうU君。

そんな貴重な3年次の経験を経てラストイヤー、理想の姿を追って最後の関カレに臨みます。


すゝめ*19

さて、んな感じでいろんなありがたみを感じています。
激励してもらえる、出走できる、そもそも競技ができるありがたみ。
全てを感じながら覚悟が決まっています、田島です。

繰り返しになりますがこの度 4年目4回目、男子1部ハーフマラソン(21.0975km)へのエントリーです。3年生以上は一昨年も観てくれてたのでご存知かもしれませんが、国立関カレハーフははっきり言ってやばいです。何がやばいのか、何を隠そうコースがやばいんです。

まずスタートしてトラックを一周したら市街地へと出て、だいたい競技場から500mくらい走ったところにある周回コースに入ります。そしてある程度周回し終えたら、また競技場へと戻りトラックを3/4周してゴールという流れになります。さて、大方のレースが展開されるこの周回コース、一周あたり約1kmです。
整理しましょう。最初と最後のトラックがざっと計1kmほど、競技場から周回コースまでが往復計1kmほど。残りは周回コースを計19km。そして周回"一周あたり1km"。ん?

え、19周すんの?

はい、するんです。
即ち3分に一回のペースで田島、東、佐藤瑞が皆さんの前に全19回登場します。最高ですね。僕のトラック苦手な要素に「同じところをグルグルしすぎ」とう項目があるのですが、それに輪を掛けたこのコースははっきり言って田島的にクソハードです。

そこで皆さん、どうか、全力応援をお願いします。
見る人もキツい21km、実は走る人もキツいです。
そんな時に皆さんの応援は信じられないほど力になります。
残りのHPが2くらいだったとしても、そこから更に21km走れるようになります。

決して退屈はさせません、必ず19周全て沸かせます。
4日目、おそらく皆さん一番しんどい時かなと思いますが、フィナーレに向けて一層盛り上げていく次第です。
何卒よろしくお願いします。

去年戦犯かました"チーム疲労骨折"で歴史を変えます。


終わりに

さて、あと8日です。出場する人、まだ出場できるか分からない人、残念ながら出場が叶わなかった人、いつも支えてくれているサポートスタッフ、やり残したことありますか?
多分ある筈です。絶対に全て消化してから臨みましょう。

選手がスタートラインに立ったならあとは前に進むことしかできません。
その時に「あー、あれもうちょいできたな。」とか少しでも思ったならその時点で負けです。
逆に「よし、行くぜ。」と言えたならその時点で勝ちです。
チーム皆で、そうなれるように残された1日1時間1分1秒をしっかりと確実にすゝんで参りましょう。

僕らならやれます。



さぁ最後の最後にもう一個だけ攻めたことを言って閉じたいと思います。
僕の見せ場は62分30秒間で終えます。
乞うご期待。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?