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『あと3日』 仲子 綾乃

本当にいよいよですね。

楽しみでしょうがない人、緊張して不安な人、あと一歩出場に手が届かず悔しい思いをしている人。

いろんな人がいると思いますが、今日は私の関カレへの想いをお伝えできたらと思います。



実は2回目の出場

実は関カレには、1,2年生の頃は出場できませんでした。下級生からすると、あまりイメージがないかもしれませんが、大学入学後2年間はほとんど試合に出ることすらできませんでした。

特に1年生の関カレは、スタートの補助員として働いていました。800のスタートも担当することになり、高校時代に競い合っていたライバルたちが新しいユニフォーム姿でレースをするかたわら、私は黙々とレーン表示を運ぶことしかできませんでした。非常にもどかしい気持ちでした。

とても悔しい気持ちになったからこそ、絶対に今度は走る側になってこの場に立ちたいと強く感じることができました。


関カレに向けて

出場する選手に対して、私が言えることはもちろん、試合に向かって全力で頑張りましょう。ただそれだけです。

これは関カレに限らずです。直前で焦っても何も変わらない。今更練習しても能力は向上しない。あとは、今ある力を最大限に出し切れる心身の準備をするだけです。

出場しない選手に伝えたいことは二つあります。

まずは、感情に向き合って、どんなことを思ったか感じたかに素直になって欲しいと思います。
私は、1年生の関カレを始めとしたいろんな場面で感じた、屈辱感や悔しさをバネに、試合に出られない2年半の間は必死に耐え続けてきました。今でもそれは原動力の一つですし、あの経験があったからこそ、今の自分があると思っています。

二つ目は、チームのために何ができるか、考え続けて欲しいということです。これは出場しない選手だけではなく、出場する選手にもサポートにも、すべての人に伝えたいことです。
そして、他の幹部メンバーも「自分ごと化」「関わる」などという言葉で、繰り返し伝えてくれていることでもあります。

六大学の当日朝に、選手としては出場できなかったある部員から、応援の手紙をもらいました。「試合に出られないからチームに貢献できない」ではなくて、チームのためにと必死に考えてくれたのだと思います。
本当に嬉しかった。すごく胸が熱くなりましたし、みんなのためにやりきろうという気持ちがより強くなりました。

些細なことかもしれないけど、微力かもしれないけど、微力になれることがあるなら全部やってみたい。私はそう思っていますし、みんなもそう考えてくれたら嬉しいなと思います。

あと3日で身体能力は向上しないけど、パフォーマンスはどこまででも変えられます。
そして仲間と戦うからこそ、一人だけではできないところまで到達できると思っています。

チーム全員であと少し、駆け抜けましょう。

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