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窓越しに天国の喫茶店

こんばんは、寒い!もう冬の兆しが見えている那須塩原の住人です。
もっと秋を食べ尽くしたい〜そんな思いに応える時間が取れず嘆く日々。

食べるぞ〜。のエンジンはかかっているのですが、、、


今日の食日記

喫茶店という文化があってよかった。

僕は愛知県出身でモーニングという文化に小さい時から馴染みがあった。
というより、8時台にお店に行けば、飲み物にはトーストがついてくる。だって朝から来たんだから、そのくらいつけてよね。
生意気ながらそんなことを思っていたかもしれない。

最近は喫茶店にが近くにないのが寂しい。
カフェよりも喫茶店で過ごす珈琲時間が大好きだ。

カフェにはない各々の時間が流れている、ある種カオスな時間が心地よい。
お互いにあなたの時間は私の時間とは違いますよーと言わんばかりに介在を許さず、コミュニケーションなんてもってのほか。

そんな空間で過ごす体験によって、自分と向き合ったり、ある意味自分の楽しさを再確認できる。
ぼーっとしながら将来を描けたり、こんな時間があっても良いよなーとなれるのが、カフェではなく喫茶店なのだ。

モーニング・喫茶店文化で育った僕は、そんな時間を刻みながら自分らしさを形作ってきたのかもしれない。

鎌倉に行った時、久しぶりの喫茶店時間を過ごした。
地元だろうと観光地だろうと、喫茶店は変わらない。


今日のお店

お昼ご飯をいただき、鶴岡八幡宮を参拝し、暑すぎた炎天下に嫌気がさしてきた時、頭にはコーヒーフロートが浮かんだ。
どうやら夏の風景にコーヒーフロートが刻まれているらしかった。

咄嗟に喫茶店を検索すると「イワタコーヒー」なる人気店があるらしい。

20分くらいは待ったか、幸運にも冷房でひんやりした店内は天国の待合室だった。

ドリンクを頼み待っている間、窓越しから見えるテラス席にこれまた天国が広がっていた。
もちろん、その風景への介在は御法度。ただ傍観者として横目で見ることしか許されていない。それが喫茶店なのだから。

横目で覗く天国には、二人のご夫婦が向かい合ってソファに腰掛けている。
二人の間には1枚のホットケーキが一つずつ。
なぜそんなにもニコニコしているんだ、と訝しげながらこっそり覗くと(見つかっては喫茶店ではない)、何!ナイフとフォークでステーキを切るばりにホットケーキをカットしているではないか。なんと美しい8当分のピザカット!

あまりにもオタクの世界だった。

きっと喫茶店巡りを楽しんでいる方々なのだろう。
ナイスピザカットを並べてコーヒーと共に絶妙なアングルで撮影を繰り返している。

なんだかこんな夫婦になりたいなぁと頭では妄想が進む進む。
「いかんいかん、見入ってはいけない。ここは喫茶店だ」
そう自分を律していると、ひんやりと夏のアイスウインナーコーヒーがやってきた(まさかのウインナーに好奇心が刺激されてしまった)。


ホイップクリームが乗った夢のドリンク

冷たく喉から脳天まで冷やしてくれるアイスコーヒー。合間に口に運ぶ、ただ甘い冷たくもないホイップクリームがなんだか夏を思い出せてくれる。
なんだか懐かしい味わいに、郷愁の思いに耽りながら、ごくごくと喉を潤すと、あっという間にホイップクイリームは溶けてなくなっていた。

またこっそりと横目を挟む。

なぬ!?まだ食べていないではないか、、、
丁寧にバターを塗り広げるその様には、オタク気質であろう丁寧さが滲み出ている。
それにしても二人ともにんまりとした笑顔が止まらないのが、羨ましい。

ここは、天国か、、、
人から癒される瞬間は、自然から癒されるのとはどこか違う。
くすぐられる何か。愛くるしい何か。

こっちも笑顔になりかけて、「危ない!横目でのぞいているのがバレる!」
咄嗟の判断にアイスコーヒーを一気飲みしてしまった。

はぁなんて平和な自己満足ワールドだ。そう思うとまた自分の楽しさを再確認できた。

やっぱ喫茶店に限るようだ。

美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。



今日のお店:イワタコーヒー店(神奈川県鎌倉市小町1丁目5−7)



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