見出し画像

私が乗っているバイクは、とんでもないヴィンテージだった! 2024/05/11

今回、達郎さんが用意してくださったモト・グッツィ50モンツァは、1981年製。もはやクラシックカーのような代物なのだった。
ご本人によると、戦前くらいでないと、ヴィンテージとは言わないらしいが。

いまもモト・グッツィは生産されているが、どんどんモデルチェンジしていて、「建て増しをした温泉旅館状態」(達郎さん談)になっているらしい。
ヨーロッパのバイクらしいスタイリッシュなデザインで、もちろん性能は抜群。
当時のバイク雑誌にはこぞって紹介され、表紙を飾った号も。

バイク雑誌、日本にも昔はたくさんあった気がする。
専門誌ならではの詳細な解説。
別の雑誌に載っていた広告。1921年「最初のグッツィ」、1981年「グッツィはいつも一番である」
歴代の所有者の書類。私はこのバイクを、借りているのではなく、「買った」のだ。
バイク話に花が咲く、達郎さんと息子。私にはよくわからん。

そんな大それたマシンに私が乗るというのは、もう非常識というか、ごめんなさい、という感じなのだが、気に入っているのは事実。
ハンドルまで変えてもらって、せっかく用意していただいたのだから、なんとしても乗らねばならぬ。
ただし安全第一、カッコ悪くてもなんでも、とにかく走れればいい……。

昨日は、乗り降り、エンジンかけ、スタンド立てなどなど、基礎的な練習をするだけで、ついにガレージから出すことは出来ずじまい。
とにかく今日は、なんとか走ってみたい。

川沿いの同じ道を何度も往復して練習、という計画で走り出したが、最初はおっかなびっくり。
数100メートル走っただけで、冷や汗タラタラ。動悸を鎮めるのに、15分休憩、みたいな。

それでもなんとか走り出したら、調子が出てきた。
大変なのは、乗り降りと停止の部分で(というか、これが一番大事なポイントなのだが)、走っている分には特に問題はないのだ。
Uターンには自信がないので、取り回して方向転換したりはよくあることだけれど、今回は降りるのが面倒で、無理やりUターンにチャレンジ。
人間追い込まれればなんでもやる。

どこを走っても美しいので気分が上がる。
川ではカヌーをする人も多く、川への階段がある場所も。

同じ道をぐるぐる回っているだけなのだが、それでも、風景が美しいので全然飽きない。
こんな光景をたくさん見られるのなら、とにかく頑張ろうと心に誓う。

とりあえず、走り始めたときと夕方では、かなり感覚が違う。
サイドスタンドなしで降りるのも、とりあえず何度もできたし(格好は悪い)。
立ちゴケは2回したけど、とりあえず、本日の目標は達成したということで、夕方、ふらふらになって帰る。

ガレージに入れる気力はなく、達郎さんにお願いすることになり、ここでもやっぱり「お姫さまバイク」か……。

息子は今日も、160キロくらい乗り回してご満悦。
私が決定的にダメなのは、やはり、単に、日常的にバイクに乗り慣れていないこと。
毎日のように乗っている息子は、当然めちゃくちゃうまいし、初めてのバイクでもなんの問題もない。
日本に帰ったら、とにかく、乗る機会を増やさないと。

夜は、昨日スーパーで買ったものや、冷蔵庫にあるものを中心に、あれこれ作ってみる。
料理なら別にできるんだけど、バイクはなあ、と思うと、やはり場数と慣れの問題か。
レバーステーキ、プチトマトのソース/椎茸のバター醤油炒め/フレッシュサラダ、ビーツのトッピングなど。

厚切りのレバーが最高にうまい。臭みはなくて、肉々しい。オリーブオイルとニンニクでソテー。
トロットロのブルーチーズ、塩味のきいたドライトマト。どちらも日本にはない味、そしてリーズナブル。

フルーツがとにかくおいしく、朝食にも前菜にもデザートにもなる。
普段、あまりフルーツを食べないので、その「食べる習慣」に開眼した。
日本より味はいいし、値段も安い。

イチゴは真ん中まで赤い。こんなの久しぶりに見た。

さあ、明日も頑張るぞ。

(つづく)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?