広瀬桂子

フリーランス編集者。元マガジンハウス。書籍部では100冊以上の本を手がける。「pink…

広瀬桂子

フリーランス編集者。元マガジンハウス。書籍部では100冊以上の本を手がける。「pink」「Ginza」「Hanako」「Croissant」など女性誌にも在籍。2023年よりフリー。

マガジン

  • ヨーロッパツーリング2024

    25年来の夢だったヨーロッパツーリング。準備段階から、リアルな旅の行程まで記録します。35歳で中型免許、38歳で大型免許取得。長年の会社員生活で、かなりのローテク。

最近の記事

帰国の日。しかしいろいろ、一筋縄ではいかないのだ……。2024/05/27

朝、達郎さんは出勤。夫と息子は、レンタルバイクを返しに、2台で出かける。帰りは、息子のバイクにタンデムで乗る予定。 息子、役に立つなあ。 きちんと返して、無事帰ってくるまでがツーリング。まだまだ気は許せない。 私は、その間、荷物のパッキング。 空港まではタクシーで行くしかないが、その予約がうまくできない。 前日に頼めば問題ないと思っていたが、日曜なのが影響したか、確認取れずじまい。 そもそも、ブリーヴィオは小さい町なので、タクシー会社もない。 達郎さんがいろいろ聞いてく

    • 12日目。最終日。国境のアルプス越えに、打ちのめされる。2024/05/26

      本日の走行(タンデム) 昨晩は雨だったのに、今朝は、腹立たしいくらいの快晴。 だいたい毎朝、天気を心配しながら起きていたのだが、最終日にようやくこれか。 宿からの眺めはすばらしく、放牧されている牛のウカウベルと鳥の声が、のどかに聞こえる。 まさに、スイス。 個人的には、犯罪小説の読みすぎで、スイスというと金融のイメージしかないのだが、普通はこの風景を思い描くのだろう。「アルプスの少女ハイジ」そのまんま。 朝ごはんをゆっくり楽しみ、いざ、ブリーヴィオへ。 晴れていると、タ

      • 11日目。2台になっても、ツーリングは続く。アルプス中腹へ向かって。2024/05/25

        本日の走行(タンデム) 時間:3時間15分 距離:124.8キロ 標高:1562メートル  いろいろな苦難を乗り越えたものの、ついにドック入りしてしまった私のモト・グッツィ。 それでもツーリングは続くのだ。3人で来ててよかったよ。 頼みの綱の格さん=息子は、昨日、歯茎が痛み出してダウンしてしまい、どうなることかと思ったら、さいわい復調。 ミニキッチンが付いている部屋だったので、クノールの袋スープを作り、あとはパンを温め、ミートパテとトマトジュースと一緒に、軽く朝ごはん。

        • 10日目。最強の助っ人、現る。助さん格さんもバイクの救出に向かうが……。2024/05/24

          昨日、フッセンの街に置き去りにした私のバイク。 「家から400キロくらいなので、明日現地に行きますよ」という、ありがたいお申し出が山本達郎さんからあり、畏れ多くもお願いする。 原因を解明したいという強い思いが、バイク乗りの興味を刺激するのか。夫も息子も、もう一度、いじりたくてたまらないよう。 「この際、会社はサボる。面白いから」という力強い言葉に感動する。 さすが、ヤマハにお勤めのバイクのプロフェッショナルである。 達郎さんは、明け方に、ミラノ近郊のブリーヴィオを出発。 こ

        帰国の日。しかしいろいろ、一筋縄ではいかないのだ……。2024/05/27

        • 12日目。最終日。国境のアルプス越えに、打ちのめされる。2024/05/26

        • 11日目。2台になっても、ツーリングは続く。アルプス中腹へ向かって。2024/05/25

        • 10日目。最強の助っ人、現る。助さん格さんもバイクの救出に向かうが……。2024/05/24

        マガジン

        • ヨーロッパツーリング2024
          32本

        記事

          9日目。ボーデン湖畔のリンダウを目指すが、な、なんと! またしても。2024/05/22

          本日の走行  時間:3時間/距離:110キロ/標高997キロ 昨日はバタバタしていて、帰ったのは夜だったので、よくわからなかったのだが、緑に囲まれた素敵な宿だった。 朝は混み合わないよう、3回にわけた時間制で、工夫を凝らしたブッフェが、昨日のホテルのスタイリッシュさとは、また違ったプレゼンで感激。 家庭的なのだが、工夫が凝らされているというか。 コーヒーは各テーブルに、淹れたてをポットで用意してくれるが、ハーブティーの充実ぶりも見事。コーヒーに飽きてきていたので、これはうれ

          9日目。ボーデン湖畔のリンダウを目指すが、な、なんと! またしても。2024/05/22

          8日目。インスブルックを抜けて、ドイツのフュッセンへ。山、山、山。2024/05/21

          本日の走行  時間:4時間05分/距離163.8キロ/標高1914メートル 昨日はちょっぴりダメージだったが、今朝は朝から晴れて気分は爽快。素敵なビュッフェをいただき、元気いっぱいになったところで、助さん格さんは、峠に置き去りにされた私のバイクを、タンデムで回収に出かける。 私はチェックアウトしてから、今日の宿探し。 息子が急に、フュッセというドイツの町にある城を見たいというので、その方向で考える。 峠から、私のモト・グッツィに乗って下ってきた息子。長距離を乗って、やっと

          8日目。インスブルックを抜けて、ドイツのフュッセンへ。山、山、山。2024/05/21

          7日目。初めての高速&ロングツーリング。しかし、予想もしなかった、とんでもないことに!!! 2024/05/21

          本日の走行  時間:7時間17分/距離:243.2キロ/標高2571キロ(!) 助さん合流、本格ツーリングの2日目。また明け方は大雨で、気持ちが萎えるが、8時くらいにはまた上がる。 雲の状況などを見て、絶対雨になりそうなので、レインウェアは着たうえで出発。 今日は、ほぼ高速で距離を稼ぎ、できればオーストリアに入ろうか、という計画。 こちらの高速は、ETCがほとんど普及しておらず、乗るときに通行券を自分で取らなければならない。これは結構、面倒くさい。 昔、ETCを使っていな

          7日目。初めての高速&ロングツーリング。しかし、予想もしなかった、とんでもないことに!!! 2024/05/21

          6日目。やっぱり、自分で走るのがサイコー! 2024/05/20

          本日の走行  時間3時間31分/距離172.7キロ/標高174メートル 昨夜は、F1のレーシングマシンに乗っている夢を見た。 そして、いざ自分のバイクに乗ろうとすると、乗り方を完全に忘れているというオチで、焦って目が覚めた。 明け方、カミナリが鳴って、雨風がすごい。また雨か、と思ってどんよりしていたが、なんとか8時半頃には上がった。 夫も合流し、ようやくツーリング本番。 その初日に雨だとかなり萎えるので、快晴とはいかないが、天気が好転したのはありがたかった。 相変わらず、

          6日目。やっぱり、自分で走るのがサイコー! 2024/05/20

          5日目。とにかく真っ赤なイモラ・サーキットで、決勝戦。2024/05/19

          今日もサーキットへ。 昨日でわかったが、フード関係はかなり混んでいて買うのが大変なので朝食はしっかり食べていく。 昨日とは全然人の入りが違う。私たちは3日間の通し券を買ったけれど、今日だけ来る人もたくさんいる模様。 昨日はゲート近くまで、頼んでおいた車で行けたが、今日はだいぶ手前で降ろされる。 ホテルから同乗したカップルは、メキシコとベネズエラからそれぞれ別に来たらしい。 自分の国出身の選手だけでなく、ゆかりのチームを応援する、というのもF1のおもしろいところ。 フェラーリ

          5日目。とにかく真っ赤なイモラ・サーキットで、決勝戦。2024/05/19

          4日目。初めてのF1観戦。サーキットの中も外もお祭り騒ぎ。

          息子のたっての希望で、イモラ・サーキットへ。鈴鹿にもよく行っているので、これはどうしても観たかったらしい。 私は初めてで、正直、選手もチームもよくわからないのだが、とにかく盛り上がっている雰囲気を楽しむことに。 レースだけでなく、ゲストが楽しめるように、いろいろな展示がある。過去のマシンを並べたコーナーは、私が見ても楽しい。 見るからに、早くは走れそうにないものから、どんどん進化していき、とにかく毎年、工夫を凝らし続ける。その過程は見事。 ゲームやチャレンジコーナーもあり

          4日目。初めてのF1観戦。サーキットの中も外もお祭り騒ぎ。

          3日目。初めての快晴。F1観戦のため、イモラへ向かう。2024/05/17

          本日の走行  2時間8分/102.2キロ/標高223メートル 3日目にして、ようやく晴れた。 昨日は雨こそ、少ししか降らなかったけれど、どんより空とそうでないとは大違い。 これぞ、ツーリング! と叫びたくなるようなすばらしい道。 だいぶ乗り慣れてきて、足つきもまったく問題なく、左は余裕でベタ足ができるように。元々は、こういうバイクに乗っていたわけで、それを思い出しながら走る。 走っていると、だんだんバイクの数が増えてくる。皆、イモラかな。 前にも書いたが、イモラのホテル

          3日目。初めての快晴。F1観戦のため、イモラへ向かう。2024/05/17

          2日目。ピアチェンツァから、さらに南下、マラネッロへ。2024/05/16

          本日の走行  3時間37分/131.6キロ/標高468メートル 曇りだったが、雨は降っていない。予報によると、目的地は14時から降るらしい。近くのバールでサクッと朝食を済ませ、早めに出ようと準備する。 装備は完全には乾いておらず、特に、パット入りのボトムは、生地が厚いのでもうちょい。 もう、走りながら乾かすしかない。 メットの中も結構ウェッティで、かぶるのにちょっとためらうが、着けてしまえば何も感じないのが、また妙なところ。 バイクは、1981年製なので、エンジンをかけ

          2日目。ピアチェンツァから、さらに南下、マラネッロへ。2024/05/16

          ツーリング初日は土砂降り……。でも気持ちはわくわく。2024/05/15

          本日の走行  2時間10分/89.8キロ/標高183メートル できるところまで練習を頑張って、荷物の準備もとりあえずした。 次の日程もあるので、今日には出かけるつもりでスタンバイ。 ところが、前日夜中から、大雨。家の前の道は、地下から水があふれている。 多少、雨足が変わるかと期待しつつ、遅めの朝ごはんにして様子を見るが、そんな気配はまるでなく……。 ものすごく気持ちは萎えるが、完全装備をしてGO。 ここ数日、練習で乗ってはいたが、同じ通りをぐるぐるしていただけで、町の外に

          ツーリング初日は土砂降り……。でも気持ちはわくわく。2024/05/15

          調整、最終日。ブリーヴィオは今日もお天気。2024/05/14

          明日から出発予定。今日は、荷造りをしながら、(息子が)マシンの調整をする流れだ。 達郎さんはご出勤。昨日のごはんが残っていたので、味噌汁を作って、イタリアンな和食。 バッテリーを新しいものにしたほうがいい、と、達郎さんがアマゾンに注文してくれていたのだが、なんとそれを受け取り損ね!!! 留守番をしていたのだが、10時半くらいに一度、荷物を受け取り、それですっかり安心していたら、12時過ぎにもう一度ピンポンが! 慌てて玄関に出たものの、何しろこの家は、入口が1階、フロアは4

          調整、最終日。ブリーヴィオは今日もお天気。2024/05/14

          だんだん、マシンと仲よくなれてきた気がする。2024/05/13

          今日は達郎さんは、車でご出勤。金曜は無理矢理、在宅勤務にしてしまい申し訳ない。 イタリアでは、コロナが終わっても、在宅勤務をチョイスできる会社が多いそうで、それはやはり、子育て中の人は相当助かると思う。 そういうわけで、朝食は息子とふたり。昨日のピッツォケリに、少し水と牛乳を足して温め直し、パルミジャーノを振る。うまい。 あとは、サラミに生プチトマト、イチゴとブルーベリー。 今日も私は近所で練習、息子は遠出の予定。 バイクのあるガレージは、道から下がった地下にあり、出すに

          だんだん、マシンと仲よくなれてきた気がする。2024/05/13

          今日も自主トレ。でも、すべてが最高と思える、素晴らしい一日。2024/05/12

          達郎さんが、和食の朝ごはんを作ってくださる。 おかずは、サラミ、ドライトマト、オリーブ、生トマト。 ジャガイモ、人参、マッシュルーム、ネギなどが入った具沢山の味噌汁。 私が家から持ってきた自家製梅干しも。 「こういう味噌汁が好きなんだけど」と息子。 うちは煮干しだしを使っているのだが、確かに鰹だしのほっこり感は別もの。帰ったら変えてみますよ……。 鍋で炊いたご飯も格別。 「そんなにしょっちゅう和食を作るわけではないけれど、簡単に済ませたい夜などは、ごはんに味噌汁は便利」と達郎

          今日も自主トレ。でも、すべてが最高と思える、素晴らしい一日。2024/05/12