告知についてのあれこれに対する反響と大きな意味で取り違いも起きつつある気配がしてきたのでまとめますのnote

昨日Twitter(@keiko_wakao)にて若尾が毎日告知をすることの理由などをつらつらと呟きました。
そしたら一個の呟きが反響が大きくなりまして、RTや♥をたくさんいただいております。
フォロワーさんも100人近く増えました。

(バズるなんてよく言いますが私のこの現象はバズでも何でもなく、プチプチバズ…羽アリがサワサワと飛んでるくらいのものだと思っております。)

反響が大きかったのはこちらの呟きでした。

(このプロモーションするってやつ消えない)

これに対して引用で感想をくださる方
リプライで感想をくださる方
RTしたあとに見解を述べてくださる方
若尾の名前を出して感想を呟いてくださる方
なども見られ、ありがたい気持ちと何だかすみませんという気持ちとで過ごしております。

羽アリの羽ばたきです。

告知や宣伝をすることは役者の仕事じゃないと言ってる方も見受けられました。

本来なら役者の仕事は芝居に全力を注ぎその作品の一部となり、お客様に世界観を具現化して身を通して伝えていくものだと私も思っています。
現場によってはお芝居だけに集中できるものもありますし、そこに関しては瞬発力、対応力、演技力、想像力、読解力など個人の能力に向き合うことができるので大変ありがたい場だなぁと感謝しています。

ただ、若尾桂子という役者が今主戦場としているのが〖小劇場〗というものです。
30~100人ほどが入れるようなこじんまりとした素敵な劇場に立たせていただいております。
100人~数千人が観劇できるような中・大劇場への出演は数えるほど。
この小劇場界隈というのはまだまだ色んなシステムが不安定だったり、主宰や劇団によって販売の仕方やチケットの売れ行きが大きく変動したりします。
その小劇場界隈で私は活動を主にしております。
ので、

自分が自分をプロデュースして
自分を一商品としてお客様の目に止まるよう宣伝していく


これを常日ごろ心がけています。

なぜなら私は千人キャパの劇場に頻繁に立てるほど知名度がありませんし、だまっていてもチケット発売と共に完売公演が相次ぐような人気作品に出演できるような役者ではないからです。
ここに関しては課題です。
42歳になる私がどのようにして小劇場界から中・大劇場界で活動していける役者になれるのか、ずーーーっと考えながら行動を少しずつしています。

Twitterで色んな発信をするのもその行動の1つで、今回みたいにちょっぴりRTがいつもより増えたものをたまたま目にして若尾に興味を持ってくださる方が一人でもいたらラッキーですし
とにかく普段から私は私をさらけ出して生きるというのが多分自然に生まれた《若尾桂子のブランディング》なのだと思います。

写真をたくさん載せる
自撮りを毎日載せる
面白い呟きをする
ズバッと切れ味ある呟きを放り込む
流行りのものに乗る
キャラをしっかり作ってそのキャラに則った発信をする
ファンとの交流を丁寧に行う
意外性のある発信をしてギャップを見せる

自分も含めた周りの関係者さんたちの呟きなどを日々見ていてこの辺を使いこなしてる人達は告知や自己表現がうまいなぁと思ったりしてますし
この他にも色んなやり方があると思います。

告知をするっていうのは、、

例えばあなた(表現者)がキッチンカーで飲食を始めたとして
さてどうしますか?
どうやってお客様を集めますか?

っていう基本中の基本だと私は思っています。

ただただキッチンカーをどこかに停めて静かにオープンしたとしたら

(何だあの車は?)(キッチンカーなのかしら?)(メニュー見たいけど出してないぞ)(値段は?)(店主はどんな人?)(不審な車だ!)

などの反応が来るのではないでしょうか。


ではどうするか?
例えばチラシを作って道行く人に手渡すのもありです
そしてキッチンカーの前で、

「キッチンカーです!」
「◯◯料理を出してます!」
「値段はこれです!」
「メニューの写真あります!」
「今日のおすすめはこれです!」
「◯日から◯日までここで販売してます!」

と声を出すのも良いですよね。
わかりやすく看板や登りを立てるのも良いですね。

SNSでの告知とはそういった役割のものだと私は思っています。

お客様の目にどうやったらとまるか
どうしたら興味を持ってもらえるか
この二点がまず最初で

興味を持ってくれたお客様がいざ購入しようと思ったときにどうやって買ったら良いかをわかりやすく提示する
これとても大事だと思っています。

舞台の宣伝をして、面白そうだから行ってみようかなと思ってくれた方がいたとして
「どこから予約できるの?チケット代は?劇場は?時間帯は?」

この情報はお客様のために表現者がつねに提示しておいたほうが良いと思います。

何のために芝居をやりますか、表現をしますか?
自分のため、自己表現のため、生きている実感を得るため、、色んな理由があると思います。
でもその理由の向こう側には『お客様にお届けしてお客様に喜んでいただきたい』という心があってほしい。


お客様ファーストであってほしい。
自分ファーストではなく。

相手のために台詞を出し
相手のために芝居をし
相手のためにリアクションをする


私が演出する時や、若手役者にどうしたら芝居がうまくなるかを聞かれた時に答えるものです。

相手のためにやる
誰かのために行動する
お客様のために全てを行う

表現者の私達皆がそうなっていけば素敵だなぁと思ってます。


昨日今日で「役者がチケット売るなんてそんなの役者の仕事じゃないよ!」「制作の仕事まで役者が担うのはおかしいよ!」
というお声も表現者の方の中から見つけました。

まさにそれはそうなんですけど、でもそれは今の日本の小劇場界ではなかなかの理想論で…。
変えてかなきゃ!ってなるパワーももちろん必要なのですが、でも私個人的には誰かに不満や不平を言う前にまず自分がそれを言えるだけの人間かどうかをすごく考えなければと思ってます。
めっちゃ戒めてます。 
若い頃はすぐ不平不満を口にしたりしてた時もありました。
本当に生意気だったと思いますし、自分を過大評価してたなぁと恥ずかしくて蕁麻疹が出そうです。

私がこれを言って良い立場か?
言えるほど相手が求めてる事を返せてるか?

今はめちゃくちゃ考えるようになりました。

演技力、人間力、ルックスの個性、人気
これのどれか1つがずば抜けてなきゃお話にならない世界です。

協調性、影響力、向上心、素直な心、年齢関係なく相手にリスペクトと思いやりを持てるか、正しく反省できるか、読解力があるかなどなど更に付随してくると思います。

小劇場界を変えるのも大事な課題なのかもですが、まずは自分を変えることが先で…
もし良い環境が整ったときに自分に何も魅力がなかったら、結局良い環境からはふるい落とされてしまうのだと戒めています。

告知のやり方についてはTwitterで発信もしましたし、noteにもまとめたのでそれを参考にしてみていただけたら何かヒントになると思います。

もし、ラインなどで知人に告知をするのがやり方分からない…という方がいるのであればこれは直接お会い出来る機会があればお伝えします。
これに関しては機密事項なので公開がしづらいんです…。
実際に今まで何人かの若手の子たちや共演者に私のノウハウを全て伝えてきたのですが、私のやり方をしっかり常日頃から実践してる人達はお客様に来ていただける率が皆上がりました。

常日頃、というのがポイントです。
本当に人を大切に丁寧に扱うというのはとても繊細で難しくて
付け焼き刃の行動ではなく、自分を律して習慣づけていかないとなかなか備わらないものだと思うので
めちゃくちゃ大変なのですが
めちゃくちゃアホでめちゃくちゃ失礼なことを周りにしてきてめちゃくちゃ怒られ続けた私も牛歩ですが身につけられたことなのできっと誰もが可能なのではと思っています。

とにかく相手へのリスペクトを忘れないこと
お客様1人1人をしっかりと個人として尊重して接すること
感謝の気持ちを絶対に忘れないこと
たとえ成功した時も自分すごい!になりすぎず今こうして生きていけるのは周りの人達のおかげだと思うようにすること
お客様ファースト、相手ファーストを心がけること

これらを大切にしてみてください。

そして、大事なこともう一つ。

こちらが心を砕いて接していることに胡座をかき、搾取しようとする人物からは離れること

相手ファーストにしすぎて自分の尊厳を自分が傷つけるような事にはならないよう、しっかりと客観視してくださいね
これは表現者も主宰もお客様も関係なく、一人の人間として自分で決めた線引きを守っていってほしいなぁと心から思います。
優しい人、責任感の強い人、他者を責めるのが苦手な人が悪い人から踏みにじられるのは大いにありうるので。。


話がそれましたが、告知は自己表現の1つ。
舞台に関して言えば『出演します』と決めた時点で作品をお届けする責任も我々表現者は持つべきだと思っています。
(事務所とか誰かに「これに出ろ!」と強制で出演させられたのであれば話はまた変わりますが)

制作、主宰側も告知を頑張る
役者が告知をしやすい環境を作る
役者側は自己表現として自信を持って告知をしお客様にお届けする

皆でワンチームとして頑張っていけたらハッピーじゃないですか?
演劇は、表現は、人の心を救う素晴らしい娯楽の1つだと思います。

皆が幸せに過ごせるよう、私もこれからも色々考えて頑張ってみます。

読んでくださりありがとうございました✨




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