見出し画像

かぼちゃのスープ



初めての失恋をしたのは
23才の時

バイトと専門学校、習い事、彼氏とべったり
こんな日々が続いてキャパオーバーを起こしてしまいました

どんどん痩せていき
体重は40キロを切ってしまいました

病院に通いながら
途中にあるジョナサンで食べる
カボチャのポタージュが
その時の唯一の楽しみだったかもしれません

全く眠れなくなり
母に毎晩相田みつをの本を読み聞かせしてもらいました

この当時河村隆一のGLASSが流行っており、母はこの曲を聞くたびに思い出して悲しくなると言っていました。

母には悲しいことを思い出す曲があるのに、私にはそういう感覚がわかりません

私が母のお腹の中にいる時
時代かな…
井上陽水の「氷の世界」やさだまさしを聴いていたらしく、それは胎教にあまりよろしくない暗い曲だなと思いました

私は音楽をやっている人だったので、そういう自己陶酔を音楽になぞらえる感覚は、客観的に聴いている私には未だにわかりません

悲しい記憶と言うのは
私の中では怒りの感情とリンクしてしまうので、一瞬湧き上がり沸騰したと思ったらすぐに冷めて鎮火してしまい、楽しかった記憶の方にすり替えられるのです

悲しさや淋しさを引きずることは少なく、多分それは私にとっては現実逃避なので目の前の小さな幸せの方に自分の感覚が戻るので、多分これが強烈な浄化作用を持っていると言われる由縁だと思います。

かぼちゃのポタージュはジョナサンの季節限定メニューだったらしく、「もうないの?」なんて言ってその病院に通うことはなくなりバレエ教室に通い出していたので次の目標が見えて来ていました。

その後のファミレスにはあんまり良い記憶がありません

友人やお付き合いしていた人に合わせていた場所なので、色々なあなあにしてしまい、自分のコトなんてひとつも喋っていなかったんです

でも
自分のことを言わなくても相手が尽くしてくれるので困らなかったんだと思います

私が自分の気持ちや昔の出来事、好きな音楽のことを初めて話した相手が今の彼です

何で?どうして?を素直に聞き出してくれたので
「こんなに距離が近過ぎてこの人大丈夫なのかな?」といつも思っていました。心の中にズケズケズカズカ入って来てくれた人はこの人が初めてだったんだと思います。

「私よりもカラーセラピストに向いてる…って言うか看護や介護職に向いてるって私のデイの職員さんが言ってた」

人には私と彼は価値観が真逆と言われますが、私には同じように感じるのです。真っ白い私と言うキャンバスに色々な彩を染めてくれたので、私が彼に寄って行った感じでしょうか‥

彼に出会うまで相手に合わせることはあっても相手の色に染まりきれなかったんだと思います

何か違う
何か違う

私の心はいつもこんな感じだったのです

離れているのに
ずっと胸や頭に存在が確かにあったり、寝ている時まで人の夢の中に入って来ていちいち報告して来るのは、私が何かスピリチュアル能力があるのではなく、相手がおかしいんだと思います😂😂😂

そういえば今朝も夢を見ました

「あれっ、真っ先に報告するのは母ちゃんなのかいな」

何か嬉しいことがあったのか電話している夢を見ました。

母の日があったからか
彼の母の命式表を見て色々と考えていたからか
嫉妬みたいなものがあったのかもしれません

お父さんの1番大切な人はお母さん
彼の1番大切な人はお母さん?

母と息子と言うのは何か違うみたいで、いつもの美容師さんが以前
「自分の息子を(お嫁さんに)取られたようで…」
気持ちの落とし所がどうにもこうにもならなかった話を聞いた時がありました。

母親が子供を生むと言うことは特別なことだけど…
限られた人にしか与えられない

よくスピリチュアル的には
子供がいない人や結婚しない人には「そんなこととっくに終わって役割が違う」と説得されるけど、それを言ってる人が子供がいたりするから訳がわからないのです

母性と言うものは
子供を生んだからと言って
育まれるものではなくて
ない人には一生与えられない

こう書けば
天秤が納まるのでしょうか

ジャッジせず
裁くことなかれ






この記事が参加している募集

新生活をたのしく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?